Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

新型レヴォーグの実物を見に行く

恵比寿のスバル本社 1階にあるショールーム 「スタースクエア」に行き、新型レヴォーグの実車を見に行ってきた。

白、シルバー、黒、グレー、青といったさまざまな色の車が展示されており、STI Sport には各種エアロパーツ・パッケージが装着されている。自分の好みのエクステリアの実車を確認できるという訳だ。

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STI Sport クリスタルホワイト・パール

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STI Sport アイスシルバー・メタリック AeroPackage: Dynamic & Stylish

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STI Sport ラピスブルー・パール AeroPackage: STI Performance

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STI Sport マグネタイトグレー・メタリック

個人的に一番確認したかったのは、STI Sport のインテリア。ボルドーと言われるワインレッドと黒のツートンカラーのシートの色である。カタログで見たワインレッドはかなり明るい色で「少し若者向きかな?」と思っていたのだが、実際の室内で目に映る色は明るさが抑えられており、思ったより「大人の上質感」を演出しているように感じた。写真に撮ると、カメラの露出の関係で、実際の色より明るく見える。

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STI Sport ボルドーとブラックのツートンカラー

ワインレッドを使った STI Sport と、ブラックを基調とする GT-H を比べてみると…

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STI Sport と GT-H のインテリア比較

またインテリアの質感も、現行レヴォーグに比べると格段に上がっている。アルミや木目のパネルなどはなく、革素材が多く使われている。ダッシュボードにはスエードのような素材が使われており、スティッチが施されている。

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STI Sport のインテリア

屋内で見た時の全体のコックピットを撮ってみた。それを屋外で見た写真、旧レヴォーグとの比較をしてみる(写真はいずれも Motorfan.jp より引用)。

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STI Sport インテリア(屋内)

STI Sport インテリア(Motorfan.jpより引用)

現行レヴォーグ STI Sport インテリア(Motorfan.jpより引用)

motor-fan.jp motor-fan.jp

ショールームには、新型レヴォーグの実車が多数並べられ、カタログではわかりにくい、インテリアの質感・色を体感することのできるよい機会であった。さらに新型レヴォーグの 1.8L CB18 型水平対向エンジンや、カットモデルが展示され、SGP(Subaru Global Platform)からさらにボディー剛性を強化していることがわかる。

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新型レヴォーグ カットモデル

追記:2020年9月3日

恵比寿のショールームに置かれている新型レヴォーグについて、詳しくレポートした動画が出ている。11.6インチの大型ディスプレイの使い方などもわかる。


辛口評価【新型レヴォーグ内装・外装】STI sportやエアロなど気になるところを詳細レビュー! | SUBARU LEVORG STI SPORT EX 2020

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12人の作家を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」(パナソニック汐留美術館)

パナソニック留美術館に行き、現代日本の工芸美を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」を観る。12人の作家の超絶技巧の美しい作品に目を奪われる。

舘鼻則孝

深堀隆介

深堀隆介

深堀さんの金魚は、見た目のような厚みはない。薄く層を重ねて、この立体感を出している。

池田晃将    髙橋賢悟

見附正康

山本茜

山本茜

新里明士

坂井直樹

橋本千毅

佐合道子

パナソニック留美術館の隣に、旧新橋停車場がある。

旧新橋停車場

新型レヴォーグ vs. ボルボ V60:ごく私的な比較

安全性能が大幅に進化し、今や日本車で最も進んだ運転支援機能を備えていると言ってもよい新型レヴォーグ。新型レヴォーグのプロトタイプが発表された時、その外観のデザインは、初代からのキープコンセプト。「リアはカッコよくなったけど、フロントは初代の方がいいかなー」くらいの印象だった。正直、あまり乗り換える価値を見出していなかったのだが、8月20日に発表されて以来、数々のネット動画を見て、その先進的な中身を知るにつれ、まったくの無関心ではいられなくなった。というか、むしろ非常に興味が湧いてきた。

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恵比寿のスバル本社ショウルームに実車が並べられているというネット動画を見て、展覧会の帰りに寄ってみたが、残念ながらクローズドなイベント開催中のようで中に入ることはできなかった。夕方からのオンライン配信イベントの準備中だったと思われる。


スバル レヴォーグ 新型、スバル本社に一斉展示!ノーマルからSTI Sportまで実車でチェック!気になる値引き情報は説明欄から!

実車に会えなかったのは残念だが、いつもお世話になっているディーラーに行き、カタログを貰ってきた。コロナ禍のディーラーは、透明なシート越しでの会話になる。周囲を見ても、皆、新型レヴォーグの商談をしている。営業さんも力が入っていた。8月20日の発表以来、何と 3日間で 700台売れたとのこと。今週予約して納車は11月末から12月になるらしい。ディーラーで試乗できるようになるのも同じ時期で、買ったお客さんのところに届く方がむしろ早いくらいだと言う。

アイサイトX の高精度な 3D 地図は、主要な高速道路に対応、もちろん首都高にも対応しているそうだ。

また新型レヴォーグに組み込まれている大画面カーナビはデンソー製とのこと。そうそう、スバルはトヨタの出資率 20%、持ち分法適用会社なのだった(実はあまり興味がなくて知らなかったのだが、プリウス PHEV のコクピットも、レヴォーグと同じ 11.6インチの縦長ディスプレイである)。

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それにしても「試乗するかはともかく、実車も見ずに買う人が 700人もいるのか」というのが、ちょっとした驚きだった。しかも熟成前の初期モデル(スバルの場合 A型と呼ぶ)である。でも TESLA などはオンライン販売で、ブラウザ上でクリックして購入する訳だし、そういう時代なのかもしれない。

一方、僕はと言えば、車の性能よりもデザインを重視するならば、外観・内装ともにボルボ V60 のシンプルで上質な感じが好きである。内装の色も選べる。欧州車屈指の安全性も申し分ない。

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僕にとって V60 のよさは上質なデザインの車を所有するステータス感、というところに集約されるかもしれない(要するに見栄)。一方、レヴォーグは先進性能の車を運転する楽しさ。もちろん値段も違う車なので、同じ土俵に上げて比較するものではないと思う。それでもあえて、僕個人としては比較対象になっている V60 T5 Inscription と新型レヴォーグ STI Sport を、細かく比べてみると…。

V60 のよいところ
  • 洗練されたスカンジナビアン・デザイン
  • 内装の質感の高さ、革の色(白、茶色、黒)も選べる
  • マッサージ機能の付いた椅子
  • 5年保証(無償部品交換)
  • 2000cc・350Nm(トルクフルなエンジン、ポールスター・ソフトウェア導入により 400Nm まで向上可)
  • 静粛性(分厚いドア)

レヴォーグの外観で、あまり好きでないところは、ボンネットにあるジンベエザメの口のようなエア・インテークである。レガシィの時にターボではなく自然吸気を選んだのも、このインテークを避けるためだった。その点、水冷式のせいか、V60 のボンネットはすっきりしている。トール・ハンマーのヘッドライトはカッコいいし、縦型のリアライトもカッコいい。新型レヴォーグもフロントはともかく、リアは現行に比べて、カッコよくなったと感じている。

V60 の内装はすっきりとシンプルで落ち着いている。ドリフト・ウッドのパネルもよい。内装の色(椅子の革の色)も豊富なバリエーションから選択できる。一方、レヴォーグの内装色は選べず、黒一択である。STI Sport に至っては、ボルドー(ワインレッド)という特徴的な色のみ。この色を上質と思うかどうかは好みが分かれると思う。同じスバルでもレガシィ アウトバックのように、革の色(白、茶色、黒)を選ぶことができるようになるとよいのだが。

新型レヴォーグのエンジンは 1800cc・300Nm とトルクフルになっている。現行の 1600cc・250Nm に乗っている人間からすると、新型には期待が持てる。350Nm の V60 は走らせてみて非常にトルクがあり、静かだと感じた。その一つの要因が分厚いドアだと思っているが、実はこれが開け閉めするのに少し重いという弱点にもつながっている(家人には不評)。

現行レヴォーグは静粛性と言う点では課題があった。ロードノイズや風切り音は、以前乗っていたレガシィの方が抑えられていたと思う。新型レヴォーグは静粛になったというレポートが多いので、期待している。

レヴォーグのよいところ
  • 日本の道路事情に適した先進運転支援技術(アイサイトX)
  • 取り回し(横幅 1795mm、最小回転半径 5.5m)
  • そもそも AWD である(雨天高速走行時の安心感)
  • パドルシフトである
  • 電子制御ダンパーで、ドライブモードを切り替えられる(STI Sport)
  • レギュラーガソリンで走る
  • 荷室にゴルフバッグが真横に4つ入る
  • UVカットのプライバシーガラス
  • ディーラーの対応に対する安心感

アイサイトは高速道路の運転を非常に楽にしてくれる。特に渋滞時のハンズオフは日本の道路事情をよく知っているからこその機能である。V60 の横幅は1850mm、立体駐車場にぎりぎり入る大きさである。最小回転半径は 5.7m とレヴォーグに比べて少し大きい。ゴルフバッグが真横には入るレヴォーグの荷室は、何人かで連れ立ってゴルフに行く日本のゴルファー事情を意識した作りだと思う。

高速道路ではアイサイトの運転支援を大いに活用しているものの、ワインディングなどを走る時には、やはり運転そのものを楽しみたい。パドルシフトは必須機能だが、残念ながら V60 には付いていない。

レヴォーグ STI Sport の電子制御ダンパーには興味がある。路面の凹凸をどのようにいなすのか。シーンに合わせてドライブモードを切り替え、ダンパー、AWD、ステアリング、エアコンなどの制御を変えられるのは楽しそうである。一方、ボルボ V60 の場合、Four C アクティブシャーシというオプションを選択することで、電子ショックアブソーバーが導入されて、ドライブモードを切り替えることができる。

僕は輸入車を所有したことがないので、故障した時の保守メンテナンスが心配である。部品が高いのではないか、交換するのに母国から取り寄せたら時間がかかるのではないか。特にボルボの場合、5年保証はついているものの、トラブルが多いという報告もあり、メンテナンス体制が十分に整えられているのか、懸念している。

スバルについては、レガシィレヴォーグと乗り継いできたこともあり、車そのものの性能・機能も予想がつくし、運転操作のインタフェースも慣れている。故障の頻度・程度も想定できるし(レガシィも現行レヴォーグの初期型も、故障はほとんどなかった)、ディーラーの保守対応についても安心感がある。

そう考えると、今回の比較は、スマートフォンやパソコンのようなガジェット選びと似ている気がしてきた。たとえば初期の iPhone は、新しいものが出るたびにその性能・機能が進化しているので買い替えていた。その際、使い慣れている iPhone から、どんなに性能がよくても Android に乗り換えることはなかった。パソコンの場合も同様である。どんなにデザインがよくて機能が優れていても、Windows から Mac への乗り換えはハードルが高い。車のメーカー選び・車種選びも、ガジェット選びに通じるものがある気がする。

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そうそう、レヴォーグと V60 のコクピットは、どちらも縦長ディスプレイのせいか、よく似ていると思う。上から V60、新型レヴォーグ STI Sport、初代レヴォーグ STI Sport Black Selection のコクピット(いずれも Motorfan.jp より引用)。

Volvo V60 T5 Inscription コクピットMotorfan.jpより引用)

新型レヴォーグ STI Sport コクピットMotorfan.jpより引用)

現行レヴォーグ STI Sport コクピットMotorfan.jpより引用)

因みに、アウディ A4 とメルセデス C180 のコクピットはこんな感じ:

Audi A4 コクピットMotorfan.jpより引用)

Mercedez-Benz C180 コクピットMotorfan.jpより引用)

motor-fan.jp motor-fan.jp motor-fan.jp

新型レヴォーグ内外装の詳細映像

恵比寿のショウルームに置かれているレヴォーグを、子細に撮影した映像がある。これで実車を見られなくても、その質感を確認することができる。STI Sport や GT-H EX の映像は参考になる。11.6インチのディスプレイやオプションのカーナビの操作性もわかる。


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スバル レヴォーグ STiスポーツ【インターフェースの比較について】

先進的な運転支援技術を搭載した新型レヴォーグ、いよいよ先行予約開始!

待ちに待った 2020年8月20日。新型レヴォーグの先行予約が開始された。深夜 0時ちょうどに一斉に情報が解禁され、WebサイトYouTube で新型レヴォーグが紹介されている。

www.subaru.jp

既にディーラー向けのプレカタログの一部がネットにリークされていたので、大まかな情報は掴んでいたものの、改めてその全貌を知ると、先進的な運転支援技術がてんこ盛りの車になっていることがわかる。初代レヴォーグのアイサイト、全車速追随のクルーズコントロールに感心してから 5年半。さらに技術は進化して、アイサイトX と呼ばれるものになっている。

開発コンセプトの3本柱は「先進安全性能」「スポーティ」「ワゴン価値」だそうだ。今回、新型と初代との違いで、僕が個人的に注目している点は大きく 3つある。運転支援技術 アイサイトX、大画面のコックピット、電子制御ダンパーである。

運転支援技術の進化(アイサイト X)

準天頂衛星みちびきと高精度マップとの連動により、車の位置を正確に把握していること、およびドライバーの顔認識・モニタリングをしていることにより可能となった高度運転支援技術が、アイサイトX である。渋滞時ハンズオフ、渋滞時発進支援(スイッチを押さなくても自動発進)、レーンチェンジ・アシスト、カーブ前・料金所前の速度制御、ドライバー異常検知(自動的にストップ)、緊急コールサービスが提供されている。高速道路での渋滞時(時速 50km/h 以下で前車がいる)は、ほぼ自動運転が実現されていると言っていいだろう。


【新型レヴォーグ】詳しく紹介 アイサイトX

藤島知子氏による、詳しい説明動画がわかり易い:


新型レヴォーグの先進安全性の解説

さらに五味やすたか氏の動画では、アイサイトX の進化度がよく伝わってくる。レーンチェンジのスムースさ、斜め後方死角にいる時にはレーンチェンジをしない、側方に車が近づくとハンドルを戻してくれる、時速 50km/h 以下になった時のハンズオフ(ほぼ自動運転)、わき見をした時の警告、気を失った想定での自動停止など、一段レベルの上がった運転支援機能に素直に驚いている。


スバル 新型レヴォーグ #02【アイサイトX 試乗】 これだけで買い!! 最新世代のアイサイトは高性能かつ世界一のコスパ!! SUBARU LEVORG E-CarLife with 五味やすたか

コックピット

存在感のある縦型 11.6インチのディスプレイが印象的である。ナビゲーションの地図が大きく表示される。スマートフォン、あるいはタブレットのような操作性。Apple CarPlay に対応している。

アイサイト X 搭載車に装備される 12.3インチフル液晶メーターでは、アナログメーターに極力似せたデジタルメーター、地図表示、アイサイトの表示を切り替えることができる。

電子制御ダンパーによるドライブモード切替え(STI Sport)

STI Sport という最上級グレードでは、電子制御ダンパーが装備されている。そしてこのダンパーのみならず、AWD、ステアリング、エアコンに至るまでを細かく制御、ドライバーの好みやシーンに合わせた Comfort / Normal / Sport / Sport+ とドライブモードの切替えを行うことができる。


【新型レヴォーグ】詳しく紹介 STI Sport

その他、ユーティリティとしては、ハンズフリーでリアゲートを開けられる機能は、ゴルフバッグの積み下ろしなどで活躍してくれそうである。

新型レヴォーグのプロトタイプが発表された時、その外観のデザインは、初代からのキープコンセプト。「リアはカッコよくなったけど、フロントは初代の方がいいかなー」くらいの印象だった。正直、あまり乗り換える価値を見出していなかったのだが、今回、中身がこれだけ進化していることを見せられると、まったくの無関心ではいられなくなった。

新型レヴォーグ 動画コレクション

カージャーナリストたちによるレポート動画をまとめておく。今後も何本も上がってくることだろう。

BRZ 所有の河口まなぶ氏のレポートは「スバル愛」に溢れている。


スバル 新型レヴォーグ STIスポーツを一番乗りで徹底チェック!/ 【Premiere】 SUBARU NEW LEVORG STI SPORT


欧州車超えた!? スバル新型レヴォーグ GT-H(プロト)を初試乗!!/SUBARU NEW LEVORG GT-H First Drive


スバル 新型レヴォーグ GT-HとSTIスポーツを比較チェック! そしてアクセサリー装着車3台もチェック!


走りはスバル史上最良! スバル 新型レヴォーグ STIスポーツ を LOVECARS!TV! 河口まなぶ が試乗/SUBARU NEW LEVORG STI Sport FirstImpression


【新旧比較】スバル 新型レヴォーグ を現行型 レヴォーグと比較試乗!


スバル 新型レヴォーグ 【車両レビュー】ついに情報解禁!! ジャストサイズワゴンの進化を速攻チェック!! SUBARU LEVORG E-CarLife with 五味やすたか


スバル 新型レヴォーグ #03 【試乗】STIスポーツの走りを徹底チェック!! さらに新旧モデル比較も!! SUBARU LEVORG E-CarLife with 五味やすたか


スバル 新型レヴォーグ #04 【マニアック解説】良いモノには理由がある!! レヴォーグの造りを深部まで解説!! SUBARU LEVORG E-CarLife with 五味やすたか


新型レヴォーグのエクステリア、インテリアの解説


竹岡 圭の今日もクルマと・・・「SUBARU新型レヴォーグ プロトタイプの前で開発責任者にインタビュー」

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新しく建築された SOMPO美術館、その「開館記念展」に行く

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展ゴッホの《ひまわり》を見たせいでもあるだろう、新しく建築された SOMPO美術館に行って、その所蔵する《ひまわり》と比較してみたくなった。久しぶりに新宿の高層ビル街に出かける。

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SOMPO美術館は、損保ジャパン本社ビルの横に建てられたユニークな形状の建物である。

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「SOMPO美術館開館記念展」では、所蔵する多くの名品が展示されている。その一つが、ゴッホの《ひまわり》である。

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SOMPO美術館開館記念展

ゴッホの《ひまわり》は 1888年8月から 1889年1月にかけて、7つの連作となっている。ゴッホが夢見た芸術家の共同体、「黄色い家」にゴーガンを迎え入れる際に部屋を飾るために、ひまわりを描き始めた。ロンドン・ナショナル・ギャラリーの《ひまわり》は夏、8月に描かれたもの。そして SOMPO美術館の《ひまわり》は、12月にその絵を自身の手で模写・再制作したものである。10月にゴーガンが到着、12月には決別しているが、その短い共同生活期間の間に描かれた一点が、SOMPO美術館の《ひまわり》ということになる。

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「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」図録より

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ゴッホ《ひまわり》(1888年12月)

黄色のみで構成されていたロンドン・ナショナル・ギャラリーの作品と比べると、厚塗りになり、また色調もオレンジを配して全体的に整えられている印象を受ける。

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ゴーガン《アリスカンの並木道、アルル》(1888年

ゴーガンの《アリスカンの並木道、アルル》は、ゴッホとの短い共同生活を始めてすぐの頃に描かれた作品である。アリスカンは、アルルにある古代ローマ遺跡であり、石棺が描かれている。

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セザンヌりんごとナプキン》(1879-80年)

セザンヌの《りんごとナプキン》は、その構成と色使いの点で好きな作品である。多視点から見たイメージを一つの絵の中に再構成するセザンヌの絵の中では、視点が固定されていて「安定している」気がする。ただセザンヌの絵は、いろいろな角度から見る方が面白い。たとえばこの絵も、正面から見た時と比べて、右斜めから見た時、左斜めから見た時の方が奥行き感が増すような気がする。右斜めから見ると、りんごの後ろのナプキンがある。左斜めから見ると、光が当たってできるりんごの影が右上に伸びている。そうした構成により、斜めから見た時の方が奥行き感が増している印象を受ける気がする。

新装なったSOMPO美術館だが、今まではワンフロアを広く使っていたが、新しい建物では複数の階に分かれて見て回ることになる。一つの階もこじんまりとしていて、以前に比べるとスペース的には減っているような気がする。その代わり、入り口やミュージアムショップのある1階は、開放感に溢れている。

帰途、東急本店に寄って麻布茶房でランチ。

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www.sompo-museum.org

イギリスの珠玉の美を堪能する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(国立西洋美術館)

心待ちにしていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を観るために、国立西洋美術館に出かける。ロンドン・ナショナル・ギャラリー 200年の歴史の中で初めて、館外での大規模な所蔵作品展であり、珠玉の作品 61点すべてが日本初公開である。

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「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(国立西洋美術館

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artexhibition.jp

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入場の時間指定がされているため、混みあうことがなく、じっくりと観て回ることができる。7つの章構成に分かれ、西洋美術の歴史を辿っていけるようになっている。各章から一つづつ作品を取り上げて、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの学芸部長が解説している動画があり、よい予習になる。


ロンドン・ナショナル・ギャラリー展:オンライン・ガイドツアー

第1章 イタリア・ルネサンス絵画では、クリヴェッリ《聖エミディウスを伴う受胎告知》が印象に残っている。遠近法で描かれた当時のイタリアの町を舞台に、聖書に伝わる受胎告知の物語が表現されている。

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カルロ・クリヴェッリ《聖エミディウスを伴う受胎告知》(1486年)

第2章 オランダ絵画の黄金時代。若きレンブラントが自信にあふれている《34歳の自画像》、晩年(といっても40歳くらいだが)のフェルメールが描いた《ヴァージナルの前に座る若い女性》には窓がなく、光の描写が少ない。壁には《取り持ち女》が掛けられているが、どんな意味が込められているのだろう?

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レンブラント《34歳の自画像》(1640年)

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フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》(1670-72年頃)

第3章はイギリスの肖像画を扱う。特にチャールズ1世の宮廷画家となったヴァン・ダイクは、王侯貴族のニーズに応えた美しい肖像画を描いている。

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ヴァン・ダイク《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵婦人ドロシー》(1635年頃)

第4章は「グランド・ツアー」。上流階級の子息によるイタリアへの「修学旅行」のお土産として、イタリア都市景観図が持ち帰られた。カナレットは、大きな空の下に、レガッタ競技会を描いている。絵全体が与える雄大さと共に、細かく描き込まれた人々の様子が興味深い。いつまでも眺めていられる絵である。

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カナレット《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》(1735年頃)

第5章はスペインの絵画。スペイン国外では無名だったベラスケスなどの巨匠の再評価が、19世紀のイギリスから始まっている。ムリーリョの描く子供の姿が可愛らしい。

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ムリーリョ《幼い洗礼者ヨハネと子羊》(1660-65年)

第6章は「風景画とピクチャレスク」。ターナー、コンスタブルといったイギリスを代表する風景画家たち。その源流となったクロード・ロラン、プッサンなどの絵が紹介される。絵を通して風景を眺める。絵のような風景を見る。理想の風景を絵に表現する。18世紀後半には「ピクチャレスク」の美学に関心が高まった。クロード・ロランの黄金色の空が美しい。

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クロード・ロラン《海港》(1644年)

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コンスタブル《コルオートン・ホールのレノルズ記念碑》(1833-36年)

そして最終章である第7章にて、20世紀になってようやく評価されるようになった印象派を扱う。展覧会場には、正面にゴッホの《ひまわり》、左を向くとモネ《睡蓮の池》、右を向くとセザンヌプロヴァンスの丘》が見られるという贅沢な場所がある。

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クロード・モネ《睡蓮の池》(1899年)

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ゴッホ《ひまわり》(1888年

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セザンヌプロヴァンスの丘》(1890-92年頃)

西洋美術史を辿るように、61点の作品が展示されており、充実した時間を過ごすことができた。

さらに詳しくロンドン・ナショナル・ギャラリーを知るには、各種書籍が参考になる。まず今回の展示会の図録(カタログ)である。装丁も素敵な図録は、オンラインでも販売されている。ナショナル・ギャラリーの成り立ち、各章の位置づけの説明があり、61点の作品一つ一つにつき、詳しい解説がされている。今回、来日していない作品についても、関連づけた説明があり、学ぶところが多い。

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図録

以下は「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」開催に合わせて、出版された本である。

このムック本は、ゴッホフェルメールに特に焦点を当てている。

この二つの本は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの作品を見ながら、西洋美術の歴史を勉強していく本である。前者は文章、後者は絵がメインである。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの珠玉の美を堪能した後は、国立西洋美術館の常設展へ。ちょうど1年前の「松方コレクション展」を反映する形で、配置換えが行われていた。

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常設展を観るにあたっては、国立西洋美術館学芸員が書いた『国立西洋美術館 名画の見かた』がよいガイドになる。西洋美術館のコレクションを中心に、さまざまなジャンルの絵画を、西洋美術の大きな流れと共に解説している。『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』と並んで、西洋絵画の鑑賞法を伝授してくれる良書である。

国立西洋美術館 名画の見かた

国立西洋美術館 名画の見かた

絵を見る技術 名画の構造を読み解く

絵を見る技術 名画の構造を読み解く

  • 作者:秋田麻早子
  • 発売日: 2019/05/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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歩き疲れたので、美術館内のレストラン「すいれん」でランチ。ここから見る西洋美術館の中庭は、僕の好きな光景の一つである。

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久しぶりに上野に来たのだが、上野駅公園口がリニューアルしていた。駅から車道を渡らなくても、上野公園に行けるようになっている。逆に言えば、車は左右のロータリーでUターンさせられ、公園口の前を通過することができなくなっていた。

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上野駅 公園口

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ウォーキング用にランニング・シューズを衝動買い

そごう美術館の帰り、何気なくデパートの売り場を歩いていたら、好みの色合いのランニング・シューズが半額になっていたので、ウォーキング用に衝動買いしてしまった。PUMA LQDcell Optic XI というモデル。26.5cm は長さ的にはちょうどいいが、甲の部分がきつく、27cm を選択。店員さんによれば、二つの間が僕にはちょうどいい大きさであるらしい。

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PUMA LQDcell Optic XI

翌朝、足慣らしも兼ねて、3km ほど歩く。サイズ感もぴったりだし、今まで使っていたスニーカーに比べて、クッションも効いていて、歩きやすい。

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最近は「筋トレウォーキング」「体幹ウォーキング」の考え方を取り入れている。3分速く歩き、3分ゆっくりが基本だが、インターバルを工夫して、速歩きの時間を長くしてみたり、ゆっくり歩く時間を短くしてみたりしている。最近は速歩き 3分、ゆっくり 2分の 5分を 1セットにしてやることが多い。

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休日の朝 5時台は、まだ歩行者信号は点灯しておらず、交差点の信号が黄色と赤、それぞれ点滅していたのが、新たな発見であった。

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