Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

「Mi スマートバンド5」で心拍数を測り、スロージョギングのペースを探している

自分に適したスロージョギングのペースを知るために、心拍数が測れる「Mi スマートバンド5」を入手したので、さっそく心拍数を測ってみた。

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  • 安静時: 55 - 60(BPM、拍/数)
  • ウォーキング(速歩き)中:115
  • ジョギング中:133 - 142
  • ジョギング直後: 110 - 120
  • クールダウン後:95 - 100

3km のジョギングのペースはだいたい 約 25分 / 3km、8分30秒 / km(時速 7 km)といったところ。ジョギング中の平均心拍数は 133 - 142、ジョギングを終えた直後に計測すると 110 - 120 といった値になる。

『ランニングする前に読む本』によれば、ランニング初心者のスロージョギングのペースは (138 - 年齢 ÷ 2)、余裕がある人は (148 - 年齢 ÷ 2) ということだから、ジョギング直後 110 - 120 という心拍数になる時速 7km は、僕にとってちょうどよいペースと言えるかもしれない。主観的強度としては「楽とは言えないがきつくもない」くらいだろうか。

スロージョギング 4日分について、Mi スマートバンド5での計測値を示す画面は次の通り:

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2021年8月6日 、7日

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2021年8月8日、9日

計測初日の8月6日は、ときどき歩いているので参考データ。8月7日は歩かずに走り通しているものの、少しきつく感じたので、8日以降は徐々にペースを落として走っている。8月9日の 8分20秒 / km(時速 7.2km)ペースだと主観的強度としてきつくはなく「にこにこペース」、ジョギング中の平均心拍数が 134、ジョギング直後の心拍数が 120 であり、これが僕にとって最適のスロージョギング・ペースと言えるかもしれない。

ケイデンスは 185(ストライドは 65cm)。スロージョギングのピッチ(ケイデンス)は 180 以上(15秒で 45 以上)とされているので、適切と言える。

ちなみにスマートバンドのアプリではペース、心拍数、高度、ケイデンスストライドの変化をグラフで示してくれる。8月7日の 7分39秒 / km というペースは、自分でも少しきついと感じたし、心拍数も平均 142、最大 150 で、最大酸素摂取量が必要なペースだったようだ。そこから徐々にペースを落として、自分にとっての「にこにこペース」を探していった。

ランニングやウォーキングをしていると、ついついタイムを短くしたくなりがちである。「スロージョギング」の価値は、文字通り「スロー」なところにある。自分にとってきつくないペースで走り続ける。そのことを肝に銘じたい。

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2021年8月6日 、7日:ペース

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2021年8月8日、9日:ペース

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2021年8月6日、7日:心拍数

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2021年8月8日、9日:心拍数

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2021年8月6日、7日:ケイデンスストライド

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2021年8月8日、9日:ケイデンスストライド

通勤時のウォーキングについても、データをとってみた。芝公園にあるオフィスから、三田駅まで一駅 1.2km 歩いてみた結果である。人より歩く速度は速い方だと思う。9分 / km、時速 6.7km、平均心拍数 115、最大心拍数 120、ケイデンス 122、ストライド 85cm。

8月9日のスロージョギングの値、8分20秒 / km、時速 7.2km、平均心拍数 134、最大心拍数 143、ケイデンス 185 、ストライド 65cm と比較してみると、歩幅を狭くしてピッチを稼ぐ走り方になっていることがよくわかる。

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ウォーキング(通勤時)

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ウォーキング(通勤時)

この日の経路上には、首都高の芝公園入口があるが、オリンピック開催期間で閉鎖されていた。そしてその閉鎖をしていたのが、大阪府警のパトカーであった。はるばる遠方からご苦労様。

Mi スマートバンド5を外で使ってみて、直射日光の下では画面がほとんど見えないということがわかった。またランニング中の iPhone 上の画面も、走行距離以外の表示の文字が小さくて、老眼には読みにくい。それ以外は特に問題ない。よくできたガジェットだと思う。

空いている美術館でゆったり「浮世絵風景画」を楽しむ(町田市立国際版画美術館)

コロナ感染が拡大している中、空いていて、かつ自分の好きな絵を観られる展覧会ということで、目をつけていたのが、町田市立国際版画美術館で開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展である。

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町田市立国際版画美術館は芹ヶ谷公園の一角にある

町田市立国際版画美術館を訪ねるのは3年ぶりだ。2018年4月に「浮世絵モダーン」展に来ている。美術館は緑豊かな芹ヶ谷公園の一角にある。横浜の自宅からは、車で 40分くらいで行くことができる。

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「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展

今回の「浮世絵風景画」展は、副題にあるように、江戸時代の歌川広重、明治時代の「光線画」小林清親、そして大正・昭和時代の「新版画」川瀬巴水の三世代にわたる絵師たちによる抒情性豊かな浮世絵風景画を、これでもか、というくらいのボリュームで展示している。

最初のコーナーでは、江戸から東京へ移り変わる中で、3人の絵師が同じ場所を描いた絵を並べて展示している。構図、色使いの違いを比べて観ることができるし、清親や巴水が広重から影響を受けていることもわかり、非常に興味深い展示になっている。描かれているのは、神田明神、芝増上寺亀戸天神である。

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歌川広重《名所江戸百景 神田明神曙之景》(1857)

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小林清親《神田八雲神社暁》(1880)

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川瀬巴水東京二十景 神田明神境内》(1926)

巴水の描く神田明神は、関東大震災で被災した後のものである。

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歌川広重《東都名所 芝増上寺雪中ノ図》(1830-44)

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小林清親《武蔵百景之内 芝増上寺雪中》(1884)

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川瀬巴水東京二十景 芝増上寺》(1925)

3人の絵師がいずれも雪の中に赤く映える三解脱門を描いている。

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歌川広重《名所江戸百景 亀戸天神境内》(1856)

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小林清親《武蔵百景之内 亀戸天満宮》(1884)

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川瀬巴水《亀戸の藤》(1932)

近景に藤、遠景に橋を描く構図が共通している。広重の影響は大きい。

出品点数 370点。歌川広重の《東海道五拾三次》、《江戸名所百景》シリーズ、小林清親の「光線画」、川瀬巴水の「新版画」の代表作が展示されている。浮世絵による日本の風景を堪能できる展覧会である。前後期で全点展示替えをするらしい。後期(8/12 - 9/12)も来てみようかな?

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歌川広重東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》(1833-34)

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歌川広重東海道五拾三次之内 庄野 白雨》(1836)

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歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》(1857)

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歌川広重《名所江戸百景 深川万年橋》(1857)

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小林清親《海運橋 第一銀行雪中》(1876)

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小林清親天王寺下衣川》(1880)

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川瀬巴水《東京十二題 深川上の橋》(1920)

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川瀬巴水東京二十景 馬込の月》(1930)

コロナ禍で海外の作品を持ってこられない影響もあるのだろう、今年は浮世絵や日本画の展覧会が充実している。

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2021年9月4日 追記

「浮世絵風景画」展は、後期展示も充実しており、図録も購入した

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モバイル PASMO / モバイル Suica は元に戻せない

人混みを避けるべく、昼から久しぶりにオフィスへ出社する。いつものように PASMO の入ったパスケースを改札口にタッチ!通り過ぎようとしたら、警告音とともに止められてしまった。あれ?

駅員さんに確認してもらったところ、「モバイル PASMO になっているので、元の PASMO カードは使えない」「元の PASMO カードに戻すことはできない」とのこと。

そういえば新しい iPhone 11 を設定した時、Apple Wallet に PASMO カードを登録してしまったのだった。これにより物理的な PASMO カードが、スマホ上の「モバイル PASMO」に移行してしまったのである。iPhone の初期設定をしている時に、たまたま PASMO カードが近くに置いてあり、iPhone がそれに反応。登録するかどうか聞かれて、あまり深く考えずに YES と答えてしまったのだ。その時、頭の中では「何かあったら、元に戻せるだろう」くらいに思っていたのだが、いったん移行してしまうと戻せないのだった。PASMO カードを作った時のデポジットの 500円は、既に Apple Wallet に入金されている。

電車に乗る時は、iPhone を改札口にタッチすることになる。ますます iPhone の電池切れが怖くなった。たとえば最近だと新幹線もチケットレスで予約して、PASMO を改札にタッチして乗っていた。長時間スマホを使って、もし電池切れになってしまったら、改札から出られなくなってしまう…。

ということで、Suica は物理カードのままにしておくことにする。物理 Suica とモバイル PASMO、両方持ち歩くことで、いざという時に備えよう。もちろんモバイル・バッテリーを忘れてはいけない。

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充電切れに気をつけなければならないが、モバイル PASMO はやはり便利である。何と言ってもアプリで、残高や利用履歴を確認することができる。交通費精算が楽になる。

apps.apple.com

現在はリモートワーク中心のため、定期券は購入していない。そういえばモバイル PASMO で定期券を購入する時はどうするのだろう?

モバイル PASMO のサイトを見ると、スマホのアプリから購入できるみたいだ。これはかなり便利である。いつでもどこでも、それこそ自宅でも、定期券が購入できるのだから。わざわざ定期券売り場に行って並ばなくてもいいし、駅の自動販売機で購入しなくてもいい。

なるほどねぇー。知らぬ間に文明はここまで進んでいたんだ。まさにデジタル・トランスフォーメーション!

リストバンド型の心拍数計「Mi スマートバンド5」は、小粒でもピリリと辛い

スロージョギングなるものを始めてみたものの、楽に走れる「にこにこペース」が掴めず、当初から速く走り過ぎてしまったらしい。どうやら「心拍数」を測定することで、自分に合ったスピードがわかるようだ。さらにトレーニングの効果を見るにも、心拍数が客観的な指標になるみたいだ。走り始めて 9ヶ月(サボっていたのでフルに 9ヶ月とは言えないが)経って、ランニング初心者はようやく心拍数の大切さに気づいた。

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自分で脈を取って心拍数を測るのもいいが、世の中には手首に装着する心拍数計というものがあるらしい。Amazon で検索してみると、リストバンド型の心拍数計の主要な値段帯は 3,000円から 5,000円というところだろうか。心拍数だけでなく、歩数も計測できるし、睡眠をモニタリングするものもある。10,000円を超えると、それはもうスマートウォッチと呼ぶべき高機能なものであり、GPS や決済機能などを備えている。その中で最も高級なものが Apple Watch ということになるだろう。最新の Series 6 では血中酸素を測れたり心電図が作成できたりする。

www.apple.com

僕の場合、心拍数と歩数が計測できればそれでいい。売れ筋の価格帯で、機器本体の評判ももちろんだが、連動するアプリの評価が高いものを選んでみた。それが Xiaomi 製の Mi スマートバンド 5 である。Amazon の翌日配送で 4,500円。

これがなかなかどうして、いい出来のガジェットだった。まず約 12g という軽さ。シリコンの軟らかいベルトで、腕に装着した時にあまり気にならない。心拍数・歩数といった基本的な活動量を計測することができ、睡眠をモニタリングする機能もある。ウォーキング、ランニング、サイクリングといった運動(ワークアウト)の記録を取ることができる。天気予報のアプリもあるし、iPhone と連携して、音楽を再生したり、リモートで写真撮影したり、各種の通知をリストバンドで受け取ったりすることができる。

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Mi スマートバンド 5

「Mi Fit」という専用の iPhone アプリがあり、さまざまな運動・活動の記録を取り、グラフ化したり分析できたりする。また 1.1インチの小さな有機EL の画面のカスタマイズも、このアプリで行う。よく使う機能をショートカットとして持ってきたり、表示順番を変えたり。時計の文字盤もさまざまなデザインのものが用意されている。

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さまざまなデザインの文字盤

Mi Fit

Mi Fit

  • Huami Inc.
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料
apps.apple.com

久しぶりにちょっとした玩具を手にした気がする。小粒でもピリリと辛いという言葉が当てはまるガジェットである。

サードパーティーからさまざまな色の交換ベルトのセットが安く出ており(1本 250円ほど)、気分転換用にいいと思う。本体と一緒に「ついで買い」したのであった。

「スロージョギング」のやり方を見直している

去年の11月から、ときどきサボったりしながらだが、週に 3回ほど、ジョギングしている。ランニング初心者ということもあって、気軽に長く続けられそうな「スロージョギング」と呼ばれる走り方を参考にしている。

  • 「にこにこペース」と言われる楽なスピードでゆっくり走ること
  • フォアフット着地することで衝撃を和らげるピッチ走法(15秒で45歩以上)

がスロージョギングの大きな特徴だが、実際にはこのどちらのポイントも実現できていなかった気がする。

まずはじめに、きつい。自分にとって楽なスピードで走っていない。なので、サボりがちになる。

そして、距離が伸びていないと言う事実。朝の30分という限られた時間ということもあって、3km を走ったらそれで終わりにしている。そのせいか、どちらかというと 3km をいかに速く走るかと言う方向に行ってしまって、笑顔でおしゃべりしながらできる「にこにこペース」で長く走る、というスロージョギング本来の意味を見失っていた。

最後は、故障である。ここ数週間の間に、右足の踵、アキレス腱の付け根を痛めてしまった。本当の原因は不明だが、やはりジョギングが最有力候補として考えられる。

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そこでもう一度「スロージョギング」の入門書である『ランニングする前に読む本』を読み返してみた。

まず「にこにこペース」とは、心理学者のボルグが提案した主観的強度(RPE: Rate of Perceived Exertion)という指数が 10-12 のペースである。主観的強度は、もっとも楽な場合を 6、もっともきつい場合を 20 とした指標であるが、20歳代の若者を対象にした場合に、この数値の10倍が運動時の心拍数に対応するようになっている。6 はじっとしている時、安静時の数値である。

ボルグの主観的強度表:田中宏暁『ランニングする前に読む本』 P.63 より引用

乳酸値が溜まらない「にこにこペース」は、ランニング初心者の場合の目安は時速 3 - 6km、つまり 10-20分 / km であるという。そのペースで 1日 30-60分、週にトータル 180分以上の運動を 3 - 6ヶ月続けられるようになればしめたもの。距離にして週トータル 20 - 30km を 3ヶ月続けられると、その時には「にこにこペース」のスロージョギングのスピードは時速 6 - 8km になっているはずとのこと(7.5 - 10分 / km)。ちなみにベテランのランナーになると、乳酸閾値(乳酸が溜まり始めるスピード)は時速 12km(5分 / km)。

僕の場合、いきなり 3km / 22分、つまり 7分20秒/km(時速 8.2km)くらいから始めて、一時期は 3km / 19分、6分20秒 / km(時速 9.5km)までペースを上げてしまった。もちろん僕にとってきつく、とても笑顔でおしゃべりできる「にこにこペース」になっていない。全然「スロー」ジョギングになっていなかったことになる。

もっと楽なペースで走り始めて、数ヶ月かけて、徐々に距離を伸ばせるようにしていくべきだったのだろう。初心者なのだから時速 6km(10分 / km)、3km 走るのに 30分かけてもよかったはずである。

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『ランニングする前に読む本』では、心拍数の観点から、より客観的に「にこにこペース」を見つける方法も紹介されている。もともと主観的強度は 20歳代の若者を対象にして、その 10倍が心拍数に相当するように定められていた。年齢による補正をすると、ランニング初心者の場合、心拍数が (138 - 年齢 ÷ 2)が基準値ということになる。ということは、僕の場合 108 が基準となる。

「にこにこペース」と思われるスピード、つまり自分の主観的強度が 10-12 の(楽に走れる)ペースで、4分間走った後の心拍数を確認する。基準値に近ければそれが「にこにこペース」ということになる。基準値より心拍数が低い場合は、もう少しスピードを上げて再測定する。

もし基準値の心拍数をめざして走っても、主観的強度が 9 以下(かなり楽)であるならば、 (148 - 年齢 ÷ 2) という心拍数をめざして走る(僕の場合だと 118)。

同じスピードで走って、心拍数が下がってくるのは、トレーニングの効果が出てきた印。「トレーニング適応」と言って、体力が向上してきたのである。そうすると「にこにこペース」で走っても、心拍数は (148 - 年齢 ÷ 2) を超えることがある。目標心拍数を決めて、その心拍数を保つようにトレーニングすると、いつの間にか同じ心拍数でも速く走れるようになるらしい。

ランナーの故障についての記述も確認した。膝痛やシンスプリントと呼ばれる下腿の骨膜の炎症、アキレス腱炎が多く、その原因は、かかと着地、走り過ぎ、ペースが速過ぎることだという。

特に僕のようにアキレス腱が痛む人は、つま先で着地している可能性があるらしい。「スロージョギング」では衝撃が少ないフォアフット着地によるピッチ走法を基本とする。フォアフットは、つま先で着地するのではなく、足指の付け根で着地する。すなわち、親指の付け根から小指の付け根全体で均一に着地する。その場でジャンプ、その場で駆け足した時がフォアフット着地であり、その感覚を改めて確認するようにしたい。

田中宏暁『ランニングする前に読む本』 P.79 より引用

「スロージョギング」の走り方・やり方について、基本の2点に立ち戻って、もう一度見直してみようと思う:

  • 「にこにこペース」でゆっくり走ること
    • 心拍数を基準に客観的にペースを掴むようにしたい
  • 歩幅を狭くして、フォアフット(足の指の付け根)で着地すること

著者(故人)による動画解説も、改めて参考にしたい。


www.youtube.com

ゆっくり走って、心拍数を測ってみた

早速、夕方、3km を 27分以上かけて、ゆっくり走ってみた。9.25分 / km、時速 6.5km。速歩きよりも遅いくらいのスピードである。このスピードであれば「楽に」走り続けられる。主観的強度で言うと 10 くらいかな。「るんるんペース」とまではいかない感じ?

走り終わった後の心拍数を、自分で脈を取りながら測ってみると、100 くらいになるだろうか。僕の年齢で初心者であれば、(138 - 年齢 ÷ 2) = 108 が「にこにこペース」の基準心拍数なので、100 ということはまだ余裕がある。自分が楽に感じる、つまり余裕がある時は (148 - 年齢 ÷ 2) = 118 をめざしてもいいらしい。いずれにせよ 100 という心拍数であるならば、もっとスピードを上げてもよいということだ。

そこで翌朝は 8.5分 / km(25.5分 / 3km)、時速 7km に上げてみた。主観的強度としては、このまま走り続けられそうだが「楽とは言えない」感じ。「ややきつい」の一歩手前、12 くらいだろうか。走り終わった直後の心拍数は 110。

たった2回の結果からの推測になるが、どうやら 8.5-9分 / km(25.5-27分 / 3km)、時速 6.7-7.0km が僕にとっての「にこにこペース」と言えそうである。

さらに 8分 / km(24分 / 3km)、時速 7.5km に上げてみたらどうなるだろう?経験上、このペースはきついと感じるはずだ。その時の心拍数はいくつだろう?

自分の身体で実験しているみたいで、ちょっと楽しみになってきた。

右足のアキレス腱を伸ばすと踵が痛い

ここ2週間ほど、右足の後ろ側のアキレス腱を伸ばすと踵が痛む。最初はちょっとした違和感を感じるくらいだったが、だんだん明確に痛み出し、ここ数日はアキレス腱を伸ばさなくとも痛みを感じる時がある。

踵が痛むのは足の後ろ側、アキレス腱を伸ばした時で、歩いたりジョギングしたりするのには支障がない。幸いゴルフをすることもできる。

整形外科に診てもらったところ、「アキレス腱周囲炎」という診断であった。超音波診断装置で見てもらうと、アキレス腱自体に異常はなく、アキレス腱の終端となる付け根の部分、つまりアキレス腱と踵の骨がくっついている部分が炎症を起こして痛んでいるらしい。

この部位に負荷がかかる動きがあったことは間違いないが、残念ながら原因ははっきりしない。整形外科の先生自身も「自転車のパンクの修理で、長時間しゃがんだ翌日になったことがある」そうだ。

炎症を抑えるために、ロキソニンの内服薬とテープを処方してもらった。また負荷がかからないよう、室内でも踵のあるサンダルなどを履くとよいとのこと。

前回、右肩の痛み(烏口突起の炎症)から3週間程度で、別のところが痛くて整形外科に行く羽目になったのはのは残念だ。寄る年波には勝てないということかなぁ?

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追記:2021年8月10日

診てもらってから 1週間経った。歩くのにも走るのにも支障はないが、何かの拍子にアキレス腱を伸ばした時に痛みが走る。薬を処方してもらいに、整形外科を再訪。「先週の痛みを 10 としたらどのくらい?」「8 くらいかな」というやり取りの後、両足を比較して診察、腫れていないし、痛みも伸ばした時だけということもあり、「もうちょっとかな」という診断であった。

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SIMフリーの iPhone 11 を au で使い始めるには、SIM カードの交換が必要だった

深夜に Apple Store衝動買いした SIM フリーの iPhone 11iPhone 7 Plus から切り替えるにあたって、すべてオンラインで手続きが済むと思っていたのだが、実は au ショップで SIM カードを入手する手続きが必要であった。

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当初は「オンラインで SIM ロック解除した iPhone 7 Plus から、SIM カードを取り出して、新しい SIM フリーの iPhone 11 に挿せばいいんだろう」と考えていたのだが、話はそう単純ではなかった。

au の場合、iPhone 8 以降の機種に iPhone 7 Plus 以前の SIMカードが使えないという「罠」があった。au では SIM カードのことを au IC カードと呼ぶそうだが、iPhone 8 以降には「au Nano IC Card 04 LE」が必要というのである。そしてそれを入手するには、au ショップに出かけなければならないのだった。

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届いたばかりの iPhone 11

幸い、以前と違って、au ショップは事前に予約してから行くシステムになっており、順番待ちをする必要がない。iPhone 11 が配送されてくる予定の時刻を見計らって au ショップ訪問を予約。届いたばかりの iPhone 11 を持参して、新しい SIM カードでアクティベートしてもらう。これはすなわち「機種変更」するのと同じことであり、新しいプラン「ピタットプラン 4G LTE」に契約を変更することに相当するのだった。「近々 povo に変更する前の機種変更なんだけどなー」と思いつつ、au の契約変更に同意、そのほか au Pay クレジットカードや au でんきなどのおススメ攻撃(ショップのお姉さんもお仕事だから仕方ない)をすべてかわして、40分ほどで手続きを終えた。

帰宅したら、新しい iPhone 11 が自宅の WiFi に自動接続されたのには一瞬びっくりしたが、au ショップで一度 Apple ID でログインしたからであろう。PC の iTunes を使って、昨夜のうちにバックアップしてあった旧 iPhone 7 Plus のデータを、新 iPhone 11 に移行する(約1時間)。画面にフィルムを貼って、ケースを装着。無事、新しい iPhone 11 との生活が始まったのである。

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データ移行後の iPhone 11 と iPhone 7 Plus

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iPhone 11 purple と iPhone 7 Plus gold

ふだんよく使うアプリについて、一通りログインして使えるかを確認。Evernote などは端末数が限定されているので要注意である。また Bluetooth で接続するイヤフォンやゴルフウォッチなどの機器との連携も確認。そうそう、愛車レヴォーグとの連携・Apple CarPlay の動作 についても要確認である。

Touch ID のボタンがなくなったことによるアプリの切替えには、もう少し慣れが必要だ。Face ID は便利だが、最近老眼のため、眼鏡をおでこにかけたまま iPhone を見ることが多く、慌てて眼鏡をかけ直したりしている。結局、おでこに眼鏡をかけたままの顔も登録することにした。

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実は SIM カード交換以外に、もう一つ「罠」があった。深夜 iPhone 11 をポチると同時に、ケースとフィルムを Amazon で購入したのだが、その配達予定日が1週間後になってしまったのだ。決済にたまたま JCB プレモと言うギフトカードを使ったのだが、これが Amazon の「通常配送」で設定しないと使えない代物。Amazon プライム会員だから即日発送されると思いきや、何と配達予定日は1週間後の 8月8日、しかも今さらキャンセルすることができないと言うのである。

新しい iPhone を本体剥き出しのまま、1週間使うのは憚られる。そこでまったく同じケースとフィルムを、翌日配送で、再注文したのだった。再注文したものは、iPhone 本体とほぼ同時に配送されてきて、事なきを得た。重複して購入してしまったのは本意ではないが、フィルムもケースも消耗品。壊れた時の予備を買ったと思うことにしよう。やはり、深夜、衝動買いでポチるのはよくない。どこか冷静さを欠いていたのだろう。