石田泰尚スペシャル、7月の第3夜(カルテット)に続き、第4夜を聴く。今回は石田組による弦楽アンサンブル。パンフレットの宣伝文句に書かれた通り、まさに「熱狂の夜」となった。
muranaga.hatenablog.com
石田組は、石田泰尚さんの呼びかけにより結成された弦楽合奏団で、石田「組長」が信頼を置く首都圏のオーケストラメンバーを中心に、公演ごとに「組員」が召集される。今回は弦楽が 13人、そこに石田組の編曲担当でもある松岡あさひさんのチェンバロを加えて 14人という構成であった。
クラシックに始まり、映画音楽、ロック、ポップスと、親しみ深い曲が、グルーヴ感豊かに、つまりノリノリで演奏され、めちゃくちゃ楽しいコンサートである。今回の曲目は次の通り:
メリハリの効いた「四季」、美しいシベリウスなどクラシックの名曲を堪能した後に、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ニュー・シネマ・パラダイス」のお馴染みのメロディーが心地よい。そしてクイーン、オアシス、レインボーといった往年のロックの名曲に魅了される。
アンコールはサービス精神溢れ、何と4曲も演奏してくれた:
最初から最後まで、観客を巻き込んでのノリノリの演奏は、本当に楽しかった。
この「熱狂の夜」の様子は撮影・録音されていたが、どうやら CD にする計画があるらしい。興奮のライヴ公演は、ぜひ全曲フルバージョンの映像で再現されることを期待している。
そうそう、MC 担当のチェロの西谷さんによれば、石田さんは『音楽家である前に、人間であれ!』という本を書いた。出た直後は Amazon で 1位になったものの、その後すぐにオカリナの入門書に抜かれたそうで、組長は「オカリナに負けるなんて」とご立腹であったとのこと。その後、再び 1位になっているので、この話を聞いた 2,000人もの聴衆の方が Amazon で購入されたに違いない。
ミューザ川崎シンフォニーホールの今日の席は 4階のロビー席。石田組の皆さんをちょうど上から見下ろすような形。身を乗り出すとちょっと怖いくらいの高さだが、背中側は木の壁になっているので、後ろの人が気になることもない。意外と穴場でいい席だと感じた。