Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Food/Drink

藤田真央と東京都交響楽団が対話する新しいシューマンのピアノ協奏曲(東京文化会館)

週末の金曜日、少し早く仕事を切り上げて上野へ。東京文化会館で開催される東京都交響楽団の定期演奏会を聴きに行く。不思議キャラの天才、藤田真央君がシューマンのピアノ協奏曲を弾くのだ。彼の生の演奏を聴くのは初めてで、とても楽しみである。 www.tmso…

今日の「メインディッシュ」は KIHACHI のナポレオンパイ

クイーンズスクエアにあった KIHACHI Italian が 2017年 6月に閉店してしまい、とても残念だった。以来、ほぼ 5年ぶりに KIHACHI で食事をした。横浜高島屋にある KIHACH である。 KIHACHI 高島屋横浜店 料理も楽しみだが、実を言うと「ナポレオンパイ」がお…

「接種券なし予約」で3回目のワクチンを接種、副反応は2回目より強かった

2022年2月21日時点での横浜市の3回目のワクチン接種率は 7% と、全国の政令指定都市の中でも最下位。3月1日になっても 11.8% と最下位に留まっている。2月25日に発送されたと思われる 3回目のワクチン接種券が、僕のところに届いたのは、結局のところ 3月1日…

巨匠たちの作品を時代順に辿る「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」(国立新美術館)

国立新美術館にて始まった「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」。3連休の中日、昼 12:30 のチケットが予約できた。東京ミッドタウンの HARBS で早めのランチをとって、そのあと国立新美術館を訪れた。 met.exhn.jp メトロポリタン美術館に行ったのは …

弦楽器のアンサンブルを聴く

何年ぶりだろう?久しぶりにライブ演奏を聴く機会を得た。と言っても、市民講座の一環で開催されたミニコンサートだが。場所はサンピアンかわさきのホール。東京交響楽団のメンバーによる弦楽のアンサンブル。 フルオーケストラで聴くよりも、弦楽器それぞれ…

新装したとらや赤坂店を初めて訪れた

東京国立博物館(トーハク)で「最澄と天台宗のすべて」展を観て、ホテルオークラのレストラン「ゆりの木」でランチ。その後は、新装したとらや赤坂店を初めて訪れる。 www.toraya-group.co.jp 「和菓子で楽しむ錦絵」展を観るのが主目的だが、あわよくば虎…

丸の内を散歩

先日は東京ステーションギャラリーから OAZO へ。そして今日は三菱一号館美術館から丸ビルへ。東京駅の丸の内あたりを散歩している。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 何だかんだと丸の内に来る機会があるので、「丸の内カード」を作ること…

東京ステーションギャラリーから山種美術館へ:小早川秋聲、速水御舟、吉田善彦を観る

久しぶりに東京駅へ。丸の内北口のドームを見上げると、何だか気分が高揚する。 東京ステーションギャラリーの「小早川秋聲」展を観る。 旅する画家の絵を楽しんだ後は、OAZO のアマルフィイ・モデルナでランチ。 そして久しぶりに丸善に行って、本の中を散…

「刀剣 もののふの心」展:いつもと違って女性客が多いサントリー美術館

サントリー美術館で開催されている「刀剣 もののふの心」展に出かける。ある程度予想していたとは言え、女性客が8割から9割、しかも若い女性が多い。いつもとは全く違う客層である。今回の展覧会は、美術館側が新しい顧客層を開拓しようとした企画展だと思う…

安野光雅「洛中洛外と京都御苑の花」展を堪能、「ます寿司」を買って帰る

彼岸花を見た後は、横浜・高島屋で開催されている「安野光雅 追悼『洛中洛外と京都御苑の花』展」を観に行く。 安野光雅と言えば、子供の頃に読んだ絵本『ふしぎなえ』をよく覚えている。そして大人になってからは『旅の絵本』シリーズを楽しんだ。今回は安…

心のざわめきを喚起する「ざわつく日本美術」(サントリー美術館)

2回目のワクチン接種を受けて約2週間。そろそろ効果が出る頃になるが、油断はできない。従来通り、感染予防に気をつけて行動しなければ。そういう意味だと、空いている美術館・展覧会は、数少ない心が落ち着く場である。 ところがサントリー美術館で開催さ…

「第76回 春の院展」(そごう美術館)

そごう美術館で開催されている「第76回 春の院展」に出かける。多くの日本画が並べられていて、自分の好みのものを探すのが楽しい。心象風景を描いたものも多いが、現代美術に比べると理解しやすいし、馴染み深いテーマの絵が多い。 これだけある中で、やは…

人間ドックにて、8年ぶりに脳ドック。専門医の診断も受けられた

毎年恒例の人間ドック、今年は実に8年ぶりに脳ドック(頭部 MRI / MRA、頸動脈エコー)を受けた。2007年に「海綿状血管腫」が見つかり、2013年の脳ドックでの後は、別の病院の専門医の診断を仰いで「良性」と診断されている。「今回も同じものが見つかるだろ…

日本画を観てランチ。ゆったりとした時間を過ごす(山種美術館)

美術館・博物館が軒並み休館になっている。「どうして野球観戦や相撲観戦は許されて、空いている美術館での鑑賞は NG なのだろう?人との距離は離れているし、会話もないのに。」ちょっと不満に感じていた。同じように感じている人たちは少なからずいたに違…

川瀬巴水の抒情的な風景版画を満喫する(平塚市美術館)

吉田博や川瀬巴水の風景版画が好きである。2021年は吉田博の展覧会だけでなく、「昭和の広重」と称された川瀬巴水の展覧会も開催される。しかも2回にわたって。まずは今回訪れた平塚市美術館での「川瀬巴水展」。これはもともと去年行われるはずだった展覧会…

厄除けと散歩を兼ねて「横浜七福神」巡りをしてみた

今年還暦を迎える。つまり本厄の年にあたる。お祓いの代わりにはならないと思うが、厄除けと散歩を兼ねて、地元である横浜・港北の七福神巡りをすることを思い立った。「横浜七福神」巡りとして、横浜日吉新聞に紹介されている。 hiyosi.net 個人的には「横…

2021年初の展覧会は「ミレーから印象派への流れ展」(そごう美術館)

地元の師岡熊野神社へ初詣のあとは、地元・横浜のそごう美術館にて2021年初の展覧会。「ミレーから印象派への流れ展」は、19世紀のフランス絵画を、ミレーに代表されるバルビゾン派から、印象派、そしてナビ派に至るまでの系譜を辿る。著名な画家の作品もあ…

ここ数年の展覧会のエッセンスを紹介「美を結ぶ。美をひらく。」(サントリー美術館)

コロナ禍において、サントリー美術館は所蔵品を少しづつ公開している。「美を結ぶ。美をひらく。」展は、ここ数年のサントリー美術館で催された展覧会のエッセンスを紹介するものになっている。六つの物語と称して、古伊万里、鍋島、琉球の紅型(びんがた)…

珍しいお茶を見つけました

横浜そごうの足立音衛門という焼洋菓子屋さんで、珍しいお茶を見つけました。「村永さんのお茶」。 www.otoemon.com 「村永」は日本でも珍しい苗字で(全国で約 1,300人、7,021位)、鹿児島県や宮崎県に多い。中でもこのお茶の産地である鹿児島の知覧(南九…

都会の真ん中に美しい別空間。非日常的な時間を過ごせるアーティゾン美術館

旧ブリヂストン美術館が5年間の休館を経て、新しくアーティゾン美術館として生まれ変わって開館した。秋の3連休の初日、ようやく訪れることができた。 www.artizon.museum この日開催されていたのは「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展、そして石橋…

穏やかな秋の陽射しに包まれた葉山の美術館を訪れる(神奈川県立近代美術館)

天気のよい週末。葉山まで片道1時間のドライブを思い立つ。神奈川県立近代美術館・葉山館に出かけてみよう、とふと思ったのだ。ここは去年の9月、山口蓬春記念館を訪れた時に立ち寄った美術館で、相模湾を一望することができる。白い壁のモダンな建築が美…

飛蚊症がひどくなり、検査を受けた。「お年頃」とのこと

ある日突然右眼が見にくくなった。もともと視界の中を黒い糸のようなものが動いている飛蚊症なのだが、その量が多い。よくよく見ると小さな白い靄がかかったようなところがあり、眼球を動かすとそれも一緒に動く。パソコンの画面も霞むように見える。視力に…

竹内栖鳳を巡る小さな旅:大倉集古館から山種美術館へ

雨の土曜日。NHK「日曜美術館アートシーン」で紹介されていた大倉集古館の「近代日本画の華」展に行く。東京ミッドタウンでランチ。その後、思い立って山種美術館「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展まで足を伸ばす。雨の中の都心ドライブは、図らず…

ついにここまで…。テレビの影響は大きい

元来、サプリメントの類いとは無縁の生活を送っている。その自分がまさか、というか、ついに、というか、とうとうプロテインにまで手を出してしまった。我ながら想定外のできごとである。いったい僕は何をめざしているんだろう? 明治 ザバスミルク脂肪0 コ…

みなとみらいから馬車道へ:川瀬巴水と土屋光逸の美しい風景画を堪能する(神奈川県立歴史博物館)

馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行く。曇っていて少し涼しいくらいなので、みなとみらいから、散歩を兼ねて、馬車道まで歩く。海の中に塔が立ち始めていて「何だろう?」と思ったのだが、あとから来年開業予定のロープウェイの工事であることを、友人に…

新しく建築された SOMPO美術館、その「開館記念展」に行く

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展でゴッホの《ひまわり》を見たせいでもあるだろう、新しく建築された SOMPO美術館に行って、その所蔵する《ひまわり》と比較してみたくなった。久しぶりに新宿の高層ビル街に出かける。 SOMPO美術館は、損保ジャパン本社…

イギリスの珠玉の美を堪能する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(国立西洋美術館)

心待ちにしていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を観るために、国立西洋美術館に出かける。ロンドン・ナショナル・ギャラリー 200年の歴史の中で初めて、館外での大規模な所蔵作品展であり、珠玉の作品 61点すべてが日本初公開である。 「ロンドン…

「東京藝術大学 スーパークローン文化財展」:高精度な複製技術により時空を超える(そごう美術館)

伝統的な熟練の模写・模造技術と、最新のデジタル技術・2D/3D 印刷技術を融合させることにより、高精度な複製を作り上げる「クローン文化財」技術が、東京藝術大学で開発された。素材・質感・技法・文化的背景・精神性…。さまざまな観点から文化財の精巧な複…

人間ドック:加齢とともに数値は悪くなっている

7月14日に受診した人間ドックの結果が、3週間経って、自宅に郵送されてきた。受診当日は医師との面談がなかったので、書面だけでの通達となる。加齢とともに年々数値は悪くなり、要経過観察の項目が増えている。さらに今年は3ヶ月後に再検査を勧められる項目…

リニューアルしたサントリー美術館:「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展

国立新美術館の「古典 x 現代 2020」展を観た後は、ミッドタウンでランチ。そしてリニューアル・オープンしたサントリー美術館に行き、 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展を観る。題名の通り、生活の中の美を扱った展覧会であり、サントリー美術館所蔵の古…