Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

ファイナンスの教科書

「骨太のビジネス書」というわけではないが、定番の分厚い教科書がある。特に米国の大学の先生の手による教科書は独学できるように懇切丁寧に書かれている。

今年はファイナンスをもう少ししっかり勉強しようと考えている。となると、やはり Brealey と Myers による「コーポレート・ファイナンス 第6版 <上>」、「コーポレート・ファイナンス 第6版 <下>」あたりをきちんと勉強した方がよいのだろう。バリュエーションに絞ると、「企業価値評価―バリュエーション;価値創造の理論と実践」がとどめをさすに違いない。

コーポレート・ファイナンス 第6版 <上> コーポレート・ファイナンス 第6版 <下> 企業価値評価―バリュエーション;価値創造の理論と実践 企業価値評価 【実践編】

ところがこれくらい分厚くなると、なかなか読みこなせない。実務で必要な知識を手っ取り早く仕入れるという観点に立つと、エッセンスの詰まった入門書を通読した方が楽である。グロービスMBA シリーズなどはそのよい例で、「MBAファイナンス」は手頃だし、実践的な観点からよくまとまっていると思う。バリュエーションについても「MBAバリュエーション」が、M&Aの現場感覚で企業価値の核心にせまっており、僕のような門外漢にはわかり易い。

MBAファイナンス MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

入門書でその分野の全体の地理感を得て、必要に応じて大部の教科書にあたるやり方で、これまでずっとやってきた。実務上必要とされる知識のレベルとその習得にかける時間のバランスを考えると、結局このやり方に終始してしまう。分厚い教科書を最後まで読み通したという経験は、ほとんどない。その結果として、なかなかスキルが入門レベルから抜け出ないような気がしている。しかしその一方で、これでいいのだという考えもある。

僕は財務の専門家になる必要はない。しかしながら経営の意思決定に必要な財務のフレームワークは押さえておかなければならない。その勉強法の一つがたとえば上記に述べたやり方になるのだと思う。