Muranaga's View

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Steve Jobs: iCon 「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」

「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」を本屋で見つけ、中身も見ずに、思わず買ってしまった。カリスマの虚像と実像、アップル、ピクサーにおける愛憎劇が赤裸々に綴られており、一気に読了。破天荒の人生、の一言。この常軌を逸した人間が作ってきたものが、Apple であり、Mac であり、NeXT であり、Pixar であり、iPod/iTunes/iTMS である。

個人的な経験を振り返ると、学生時代にゼミの実習で Apple II を使い、実験測定装置の制御プログラムを 6502 のアセンブラで書いたことがある。その際確か乗算・除算のルーチンも書いた。今をさかのぼること20数年前、 「分子軌道」という名の量子化学入門にあたる一般教養ゼミであった(当時若手で新進気鋭という印象の大野先生も定年を迎えられたそうである)。

Macintosh は、1991年に II si という機種を買った。当時 Windows を敬遠していたので IBM PC 互換機は買わなかったが、2年ほどして 486 マシンに Linux を載せることにより(当時はまだバージョンが 0.99)、EWS (Engineering Workstation) 環境を手にすることができたので(X Window, Emacs, gcc, LaTeX などプログラマ御用達ソフトがすべて動く)、だんだん Mac は使わなくなった。そして Mac II si は最後は 2歳児だった息子のお絵かきマシンになった。1-ボタン・マウスは幼児にも使えたのであった。恐るべし。

一方、NeXT と iPod は未体験。Sun と gigabeat な人間なのであった。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

スティーブ・ジョブズ-偶像復活