噂が先行していたGoogle Base がついに公開。利用者参加型データベース。Google は、ありとあらゆる情報のデータベースを構築し、相互に関連づけ、広告スペースの価値を高めていく。そのために、さまざまなやり方でしかけてくる。
話題のGoogle Analytics (Flash や Ajax のイベントも拾えるらしい) や Google Sitemaps など、最近の矢継ぎ早の Google の動きについてはこのblog に要領よくまとめられている。
また The Search: How Google and Its Rivals Rewrote the Rules of Business and Transformed Our Culture、その翻訳である 「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」、The Google Storyといった本も次々に出版されている。
今、自分たちが立ち上げている新規事業も、Google がどう参画してくるかで競争がまったく違ったものになる。その意味でTV 事業責任者のリクルーティングといった記事は、とても気になっている。日本の市場環境でわれわれが強みとするところは、Google とはいえ、そう簡単には入り込めないと考えている。だが高品質を求めない利用者層に向けてローコストの破壊的イノベーションの機会は存在するし、「無料で利用者や会員(Google アカウントユーザ) を集め、広告を打つ」という明確な収益モデルを持つ Google はおそらくそういうポジションで参入してくるのではないか。それに対して、われわれが素早く適応できるか、それまでに優位なポジションを築いておけるかが鍵になりそうである。
