Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

冷静でいること

久しぶりにオフィスで、しかも周囲に人がいるところで大きな声を出した。怒るときまって後悔する。怒っても実は何も解決しない。そうわかってはいるのだが…。今回はコミュニケーションミスに端を発したものであり、じっくり話をすれば解決できたはずの問題であったが、時間がなかったこと、そしてそれまで仕事をしてきてくれた人の苦労が報われないという思いもあり、キレてしまった。

知り合いのベンチャー社長の今年の抱負が「怒らないこと」。まったくの同感である。しかしながら僕にとっては、その抱負は「禁酒宣言」と同様、実現不可能に近いものかもしれない。mixi笠原社長が雑誌の記事で答えていたが、「腹が立つこともある。しかしカッとなっても感情的にならない。自分が感情的になれば、相手も感情的になる。冷静に論理的に話をしたい。」僕よりもずっと若い笠原社長の方が、よほど大人である。

僕が大変お世話になった 上司も、ある時期から直裁に雷を落とすのではなく、冷静に見守るマネジメントを意識して実行されていたように思う。叱ることはもちろん重要だし、時と場合によっては意識して行うこともあろう。しかし「叱る」ことと「怒る」ことは違う。感情的になって、自分の姿勢を示せたとしても、結局のところ真の問題解決にはつながらない。もう一度、心に刻もう。