なかなか身につかない歴史の知識

高校時代に世界史を選択したからといって、世界の歴史がよくわかっているわけでもない。授業はとても面白かった。たぶん先生の個人的な趣味だったと思うが、遊牧騎馬民族についてやたら詳しく話を聞いた。漢の正規軍に対して匈奴が取ったゲリラ戦法の話などが妙に心に残っている。そういうこともあって入試（共通一次試験）も世界史を選択して受験した。しかしそこでは山川出版社の教科書（『詳説世界史』）を読んだ程度であり、その時に詰め込んだ知識は今となってはほとんど覚えていない。

その後も何度か、以下に挙げるような入門書や通史本に目を通してみるのだが、歴史の知識が血肉となるような形では身についていないような気がする。思い立ってある本を読み、その内容をすっかり忘れた頃に、また別の本を読んでみるという繰り返しである。歴史自体に興味はあるから何冊か読んではいるのだが、目的意識がないので身につかないというところだろうか。知識が断片的で、相互に関連して体系だったものとなっていない。

• 『人間ものがたり―石器時代から現代までのわたしたちの歴史』：とても読みやすい通史。タイトル通り「人間」が考えやってきたことがストーリーとして語られる。
• 『人類が知っていることすべての短い歴史』：科学史を面白くわかりやすく伝える。
• マクニール『世界史』上・下：これについては先月のエントリ「文庫で読む世界史」参照。
• 『そうだったのか! 現代史』・『そうだったのか! 現代史 パート2』：池上彰「そうだったのか！」シリーズは現代の世界情勢の裏側にある歴史を知るのに手ごろである。参考文献が豊富なのもよい。
• 『最新世界史図説タペストリー』：限られたスペースの中に図・写真が所狭しと並べられており、情報量が豊富。通史を読むときの傍らに置いておくと便利。
• 『早わかり世界史』：すばやく知識を確認するのに定番のシリーズ。

人間ものがたり―石器時代から現代までのわたしたちの歴史

人類が知っていることすべての短い歴史

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

そうだったのか!現代史

そうだったのか! 現代史 パート2

最新世界史図説タペストリー

早わかり世界史―時代の流れが図解でわかる!