Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

蔵書を整理して思う

冬休みの大掃除で、懸案だった蔵書の整理を行った。これ以上本棚を増やすのは家族より禁じられており、しかし一方では増殖し続ける本の山で、足の踏み場がなくなりそうな状態なのであった。今回、本棚一つ分くらいに相当する量の本や雑誌を処分し、何とか床から本が一掃された。とは言え、なかなか本を捨てることができない。たとえば学生時代や社会人になりたての頃に一所懸命勉強した専門書は、思い入れがあって捨てられない。また自分の専門分野でなくとも、その分野の教科書や古典と言われるような本は、「いつか読むかもしれない」ということで手元に置いておきたくなる。結果的には読まない可能性の方が高いのだが。

思いたって蔵書の配置替えをやってみたが、意外と面白い発見がある。本棚の隅に埋もれていた本を「再発見」することもあれば、自分の興味が少しづつシフトしてきていることもわかる。研究所時代・エンジニア時代は IT の専門書や論文集が最も多かったが、事業部に転じてからはビジネス書が最も多くのスペースを占めるようになった。ところが最近では科学や歴史の本の割合が増えてきている。ただし、いずれも専門書というよりは入門書や一般教養レベルのものがほとんどだ。「広く浅く」知るための読書という傾向は昔から変わっていない。そういう意味では、分野が偏っているものの、新書の数が以前よりずいぶんと増えた。ブルーバックス脳科学分子生物学を中心に多くなっている。まるで学生の頃に戻ったかのようだ。

本棚ビジネス系 本棚教養系

(本棚を人様にお見せるするのは恥ずかしいものだが、上の 2枚の写真は本棚に何とか収まったのが嬉しくて思わず撮影したもの。いつまでこの状態を保てるものやら。)

こうやって改めて眺めてみると、読まずに放ってある本、あるいは途中までしか読み通せていない本がとてもたくさんある。面白そうに感じた本を即購入してしまうのだが、数ページ読んだだけで本棚のどこかに埋もれてしまったりする。蔵書の一部を Stack Stock Books というサイトで管理しているが、読み終える本よりも、読みたい本・買ったけど読んでない本の方が増える量が多く、さまざまな本が未消化に終わっているような気がする。

最も反省すべき点は、興味の赴くままに読んできた結果、おしなべて入門・雑学レベルに留まっていることだ。ある分野を徹底的に深く勉強することがなくなっている。アウトプットを出すための、インプットとしての読書をしていないのではないだろうか。経営者として、あるいはゼネラル・マネジャーとして、このままでいいのか。これと決めた分野をプロフェッショナルとして究め、人とは違うこと、自分ならではの付加価値を追い求めなくてよいのだろうか。今さらのように自問自答している。