無償で電池を交換、買ってから5年になる今も現役でがんばっている僕の mova 携帯 premini。なかなか物欲を刺激する FOMA ケータイが出てこないので、2012年3月の mova 終了まで使い続けるかもしれないと思っていた。そんな中、ドコモの 2009 夏モデルの発表で、ようやく少し心を動かされるモデルが出てきた。
一つは docomo SMART シリーズの N-09A。もう一つは docomo PRO シリーズのスマートフォン、Google Android HT-03A と Windows Mobile T-01A である。ある意味、日本で独自の進化を遂げた「ガラパゴス・ケータイ」か、グローバルなスマートフォンかという選択でもある。
フル機能搭載の薄いケータイとして N シリーズに目をつけていたのだが、今までのモデルはイルミネーションが派手など若者向けの作りであった。今回の N-09A は薄さや機能はそのままで、僕のような年代に向けての落ち着いたデザインとなっている。
一方のスマートフォン。Windows 携帯の T-01A(dynapocket)や日本初の Google Android 携帯 HT-03A(HTC Magic)は、iPhone と並ぶ小型のインターネット端末である。T-01A は高速 CPU と大画面という特徴を持ち、HT-03A は GMail、Google Maps、YouTube など、日ごろ PC でお世話になっている Google のサービスを外に持ち出すには最適のガジェットである。しかも契約によっては2万円台で買えると言う話もある。
しかしスマートフォンでは、iモードは使えないし、ワンセグも見られない。iアプリも iコンシェルも iウィジェットも使えないし、おサイフにもならない。「ガラパゴス」と揶揄されることが多いが、日本での用途に最適化された機能は改めてよくできていると思う。まぁ、普通だったら N-09A への機種変更ということになるだろう。
と、ここでふと冷静になる。そもそも僕は今 premini をどう使っているのか。仕事用には別の携帯を持っていることもあり、premini を使うのは、たまに家にメールしたり、待ち合わせの時に電話をかけたりする時だけだ。そういう僕が N-09A や T-01A、HT-03A を買う意味があるのだろうか。iPod touch を持っているので、iPhone(次期 iPhone に関する噂)も買わなかった自分である。本当に新しい携帯電話が必要なのだろうか。新たにアップグレードすることによって、今までにない生活シーンがもたらされるのか。冷静によく考えてみる必要がありそうだ。