Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

ブログで振り返る 2009年

iPhonetwitter のおかげでブログ更新が少し失速気味であるが、トータル21万、今年だけで15万と大きくアクセスが伸びたこのブログは、この一年、ぼくにとって生活の重要な要素を占めるものであった。絶対数から言うとそう多い訳でもないアクセス数なのだろうが、「はてなブックマーク」や「はてなスター」がついたことにより、インターネットを通してぼくの書いたものが多くの方に読んでもらえていることが実感されて、励みになった。

はてなブックマークが多かった 2009年のエントリ、そして2009年にアクセスが多かったエントリ(過去年分も含む)、それぞれのトップ10を以下に紹介する:

こうやって比べてみると対照的で興味深い。はてなブックマーク数でいうと、今年前半に書いたクラウドコンピューティング関係が上位に来ている(11位もクラウドに関連する IT 業界の動き)。今や buzzword となってしまった感があるが、クラウドコンピューティングは今後10年の IT、インターネットのあり方に大きく影響を与える概念であり、皆の関心が高いのは言うまでもない。そしてそのクラウドに続くのは今年後半に書いた新興市場における携帯電話の普及、GE のリバース・イノベーションスマートフォンなど、グローバル化に関する話である。クラウドにしろグローバル化にしろ、The Economist や Harvard Business Review、UC Berkeley のポジションペーパーなど、仕事絡みで読む海外文献を抄訳・紹介するエントリが中心となっている。

一方、アクセス数が多いのは、iPhone と車に関して、インプレッションや利用ノウハウなどぼく自身の経験を綴ったものである。こちらはまさに趣味の世界と言ってよい。両トップ10に共通するのはセカイカメラとリバース・イノベーションのみ。面白いものである。

自分のオリジナルではなく、海外文献の抄訳がブックマークされるというのもちょっと考えると情けない気がするが、逆にいえば、そういう需要が少なからず存在するということである。クラウドに代表される IT ビジネスやグローバル化について関心が高くても、The Economist などの英文雑誌を読むのはしんどいということだろう。ぼく自身の勉強という意味で記事を抄訳することがあるので、それをインターネットを通じて共有することにより、少しでも日本の知の発展に貢献できるのなら嬉しいことである。

思えば、2009年1月はある願かけをしていて、そのために1ヶ月間、毎日ブログを書くことを自分に課していた。何とかそれを達成して、その願いはかなった。そしてさらに Pittsburgh Steelers がスーパーボウルを制覇するというおまけまでついた。ブログが自分のインターネット生活の柱になったのは、この1ヶ月間の継続がベースになったことは間違いない。

このブログでは仕事に直接関係する話は書かないので、身辺雑記・読書日記となる。ブログのタイトルを見るだけでも、2009年は iPhonetwitter、そして Kindle がぼくの生活を変えたことがわかる。どうやら2010年は twitter がインターネットライフの中心になりそうである。Twitter でリアルタイムな情報を仕入れ、それに即座に反応。そこでフローとしてつぶやいた感想を、いったん立ち止まって、ストックとしてまとめる時はブログ。そういう生活になりそうである。

2010年もよろしくお願いいたします。