Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展

ちょっと風変わりな展示会である。佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展。センサー、生体認証(虹彩、指紋、顔)、認識(手書き文字、動作)などの技術により、ふだん自分では気づかない、自分の「属性」が切り出され、それが社会の中で自分の知らないうちに扱われていく。その可能性、いやむしろその危険性に改めて気づかされる展示会となっている(ディレクターからのメッセージ)。この展示会の見方も、佐藤雅彦さんのブログにて紹介されている。

一つ一つの展示を体験することにより、新たな気持ちが自分の中に生まれる。自分の一部をなす属性が、その展示ではどう扱われたのか。そしてそのために自分はどういう気持ちになったのか。なぜそうなったのか。考えさせられる展示会である。

六本木ミッドタウンの 21_21 DESIGN SIGHT にて、11月3日まで開催されている。