Muranaga's View

ゴルフ、読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

The Economist が薦めるビジネス書の古典

ビジネス書はどれも似たりよったり。価値のない本が毎年多量に出版されている。でもごくたまに示唆に富む本があるので、全く無視する訳にもいかない。どうやらこれは世界に共通の現象のようだ。The Economist が3ヶ月に一度の頻度でビジネス新刊書のレビューを始めるにあたって、その基準を示すために、この半世紀に出版された古典とも言えるビジネス書を 6冊提示しているThe Economist の考える最良の本は、ビジネスによって世界にもたらされる革命的な変化について、洞察を提供してくれるものだ(The best books provide an insight into how business revolutionises the world.)と言う。

My Years with General Motors

My Years with General Motors

GMとともに

GMとともに

現代のプロフェッショナルとしての経営(マネジメント)を発明した GM(General Motors)のスローン(Alfred Sloan)自身が、世界最大の会社を作りあげるために何をしたかを語る。1964年に出版されたこの本の後に出た自叙伝の数々は、この本のレベルに到達していない。

The Organization Man

The Organization Man

組織のなかの人間 上―オーガニゼーション・マン (現代社会科学叢書)

組織のなかの人間 上―オーガニゼーション・マン (現代社会科学叢書)

組織のなかの人間 下―オーガニゼーション・マン  現代社会科学叢書

組織のなかの人間 下―オーガニゼーション・マン  現代社会科学叢書

ウィリアム・ホワイト(William Whyte)による、1956年当時の大企業の日常生活へ誘うビジネス・ジャーナリズム本。組織人が上司を喜ばせるために創造的であることを避け、業績を上げることに腐心していた様子を描いている。後に「組織のなかの人間」の終焉が謳われているものの、詳細な逸話と、広い一般化とを組み合わせたホワイトの能力には誰も及んでいない。

Management (Drucker)

Management (Drucker)

ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集14 マネジメント[中]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集14 マネジメント[中]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集15 マネジメント[下]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集15 マネジメント[下]―課題、責任、実践

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

ドラッカーPeter F. Drucker)は経営の導師・長老であり、1940年代から亡くなる2005年まで洞察に富む本を書き続けた。その中から一冊を選び出すのは簡単ではないが、エレガントとは言えない題名の1973年の本を取り上げる。ドラッカーはなぜ経営(マネジメント)が20世紀で最も重要なイノベーションであるかを説明し、ナレッジ・ワーカーの誕生や自発的な組織の開発のあとを追う。

In Search of Excellence: Lessons from America's Best-Run Companies (Collins Business Essentials)

In Search of Excellence: Lessons from America's Best-Run Companies (Collins Business Essentials)

エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)

エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)

マッキンゼーの二人によって書かれたビジネス書の最初のベストセラーで何百万部も売れた。1982年に出版されたこの本に描かれた会社の多くは業績が悪化、以来この本も厳しい批判にさらされている。しかし従業員を数としてしかとらえない経営学の合理主義派へ力強い攻撃を加えた本であり、いかに会社が動くのかを説得力高く描いている。

The Innovator's Dilemma: The Revolutionary Book that Will Change the Way You Do Business (Collins Business Essentials)

The Innovator's Dilemma: The Revolutionary Book that Will Change the Way You Do Business (Collins Business Essentials)

イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))

イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))

1997年、クリステンセン(Clayton Christensen)は「破壊的イノベーション(disruptive innovation)」という、現代ビジネスにおいて最も影響力のあるアイディアを導入した。優れた企業がすべて正しいことを実践しながらも失敗してしまう可能性があること、つまり顧客の声に注意深く耳を傾け、生産的な技術を発明しつつも、革新的な新しい技術がその市場を破壊してしまう可能性があることを示した。

Fortune at the Bottom of the Pyramid, Revised and Updated 5th Anniversary Edition, The: Eradicating Poverty Through Profits

Fortune at the Bottom of the Pyramid, Revised and Updated 5th Anniversary Edition, The: Eradicating Poverty Through Profits

C.K. プラハラード(C.K. Prahalad)は、"Live Aid" コンサートを何度もやるよりもずっと素晴らしいビジネスの革命を解き放った。彼は鮮やかな例をふんだんに使って、一日 2ドル 以下で生計を立てている消費者が何10億ドルもの需要を代表し、将来のグローバルな成長市場となること、そしてその市場にアクセスしたい企業は早く行動し、今までのビジネスにおける仮定を考え直すべきことを示した。

ビジネス書濫造の中で、上記に挙げた本は、新技術が従来のビジネスモデルを破壊したり、新企業が経済パワーのバランスを変えたりする様子を示し、新興市場についての新しい解釈を提供している。