Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

米国・中国・欧州と海外出張を終えて

7月末から9月初めにかけて 1ヶ月ちょっとの間に 3回海外出張をする機会があった。米国(ボストン、アトランタシリコンバレー)、中国(北京)、欧州(フランス、ドイツ)を巡り、新たな事業開発に向けて、企業を訪問したり現地法人と議論を重ねたりした。

印象的だったのは中国。北京はある意味プロパガンダの象徴でもあるため、少し人工的なところを感じない訳でもなかったが、たった数日の訪問とはいえ、国自体が成長しているという新興市場のダイナミズムを肌で感じることができた。モバイルを含むインターネット・ビジネスの状況、北京の「秋葉原」とも言える中関村の活力。基本的には「何でもあり」の世界である。「リスクがあるからやらない」「規制されるからやらない」ではなく、「まずやってみて、何か起こってから考える。」可能性があると思ったら、即始める。ダメだったらやり直せばいい。この新陳代謝の速さが原動力となって、市場を活況化させているのである。もしかしたら日本の高度成長期もこうだったのかもしれない。この20年間、成長が止まっている日本は確実に置いていかれる。その危惧を感じざるを得なかった。

一方、米国の新興企業も相変わらず強い。成長市場と思われる分野には何社も起業して、競い合っている。そしてそのベースには必ず自分たちの技術や製品がある。一つの製品にしっかりフォーカスして、その事業化のみに集中している。厳しい時期をサバイヴした経営陣だけに、自信にあふれ、どうすれば成功させられるかという点に焦点を当てて議論ができた。非常に刺激的であった。

欧州ではフランスの片田舎の IT ソリューション事業を見学してきた。成長しない高齢化社会の到来という課題に対して、地元の IT 企業が小さいながら着実な成果を見せている。こういう地域密着型のソリューションはなかなか外部の企業が入りにくい世界である。

それぞれの地域で、それぞれの特徴を持ったビジネスのやり方がある。今まで日本を中心に仕事をしてきたが、グローバルにどう事業を行っていくか、短期間でいろいろ考えさせられた。