Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

4色ボールペンへのこだわり

7-8年前に『三色ボールペン情報活用術』を読んで以来ずっと、4色ボールペンのユーザである。この本では、本を読む時やメモを取る時などに3種類に色分けして情報を整理することを推奨している。客観的に(著者の論旨・観点からみて)最重要なことは赤、その次に重要なことは青、そして主観的に(自分の観点からみて)重要なことや興味がわいたことには緑、という具合である。こういう色分けをしておくと、本を読み返す時に便利になるはずである。

普段はなくしてもよいように300円前後の4色ボールペンを持ち歩いている。いくつかのメーカーを試したが、インクがなくなるよりも先にクリップが壊れてしまうものが多かった。その中でクリップが丈夫でしっかり挟めるゼブラの「クリップ-オンG」を愛用している。インクの出もなかなかよい。

そして数年前に誕生日プレゼントとして自ら所望した4色ボールペンが、ドイツ ラミー社「LAMY 2000 L401」である。そのシンプルなデザインに惹かれている。ノックするところも一つだけ。クリップの付け根に赤・青・緑の印があり、その印を上に向けてノックするとその色の芯が出てくるようになっている。1966年に「西暦 2000年になっても古さを感じさせない」ことをめざして、ゲルト・ハルト・ミュラー氏がデザインしたとのこと。そのコンセプト通り、21世紀になっても色あせないデザインだと思う。

LAMY 2000 の問題は書き味にある。まず太い。そして書き始めのインクの出がよくない。これらは好みの問題もあると思うが、互換性のある替え芯(リフィル)としてゼブラの 4C-0.7芯(0.7mm)を導入することで解決した。ただしゼブラの芯は LAMY 純正より少し太いらしく、純正の芯に再び入れ換えた際に緩くなるという問題があると聞く。もっと滑らかな書き味を求めるならば、ジェルインクを使うことも考えられる。油性インクに対して高価であるという問題はあるものの、ゼブラの JSB-0.5/0.4芯 が互換性があり、色も豊富である。ゼブラのサイトにて、送料無料で替え芯を買うことができる。

実はつい最近になってから知ったのだが、三菱鉛筆のジェットストリームこそ、油性ボールペンの中で最も滑らかな書き味を持っているのでなかろうか?4色ボールペンにシャープペンが加わった「ジェットストリーム 4&1」をいったん使ってしまうと、今までの油性ボールペンに戻れなくなりそうだ。個人的にはシャープペンは不要なので、もっと細い4色ボールペンだけにしてもらい、クリップをもっと丈夫でしっかり挟めるものにしてもらえると言うことなしである。試しにゼブラのクリップ-オンに、ジェットストリームの替え芯を入れてみたが、替え芯が 3mm ほど短くてペン先が見にくくなってしまう。書けないことはないのだが、使いにくい。そして LAMY 2000 に挿せるジェットストリームの替え芯は発売されていない。ペンと替え芯の組み合わせは、帯に短したすきに長し。自分がベストと思う組み合わせはなかなかないものである。

かくのごとく道具としての4色ボールペンにこだわっているのだから、さぞ成果が上がっているだろうと思いきや、さにあらず。ある文章に感動して緑色で線を引いたとしても、その本を読み返すことがないものだから、すべては忘却の彼方に去っていく。

LAMY ラミー 多機能ペン 2000 L401 正規輸入品

LAMY ラミー 多機能ペン 2000 L401 正規輸入品

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))

ボールペンの替え芯(リフィル)

ボールペンの替え芯については、以下が参考になる。ゼブラのように自社サイトから送料無料で購入できるところもあれば、Amazon でまとめ買いすることも可能である:

追記:2013.11.11

LAMY 2000 にジェットストリームのリフィルという夢の組み合わせがついに実現した。