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電子辞書専用機は確実に進化しているが、生き残れるだろうか?

1-2年前までは電子辞書をよく使っていたが、最近は専ら iPhone の辞書アプリケーションを使っている。何台も持ち歩かずに iPhone 一つでいろいろな用事をこなせるためだ。したがって 4-5年前に購入した電子辞書専用機は、リビングに置いてあって家族共用となっている(カシオの XD-SW9400持ち歩きに便利な英語モデルであるセイコーインスツルメンツの SR-G7000M)。
そんな中、子供の学習用に最新の電子辞書 カシオ XD-D4850 を購入した。高校生用と侮るなかれ、コンテンツが充実している。さすがにリーダーズ英和辞典は入っていないものの、英語学習用にジーニアス英和、オーレックス英和、プログレッシブ和英があり、英英辞典もオックスフォードとロングマンが入っている。NHK ラジオ英会話が 1年分収録されているし、大学入試・英検・TOEIC 用の英単語・英熟語集も充実している。広辞苑は確実に押さえられているし、ブリタニカ国際大百科、ビジュアル大世界史、ビジュアル化学大事典、日本史・世界史事典・用語集など、読んでも楽しいコンテンツが収められている。ちょっと変わったところでは、クラシック名曲フレーズ集も面白い。有名な曲のメロディを思い出すことができる。

数年前はモノクロだった画面も、今やカラー液晶が当たり前、コンテンツの量も桁違いに多くなった。カバンの中に放り込めるようケースも堅牢だし、入手しやすい単三乾電池で動くのもよい。ここ2-3年で電子辞書専用機も確実に進化していることを改めて認識した。

しかし iPhone のようなスマートフォン・アプリとしての辞書が出てきたり、Kindle のように電子ブックに辞書が組み込まれたりする中、電子辞書専用機は生き残れるのだろうか?その国内市場はかつては年間 200-300万台あったはずだが、2011年には 188万台と縮小傾向にある。

電子辞書専用機がスマートフォン・アプリと違うのは、電子辞書メーカーがコンテンツの「キューレーター」として機能していることだろう。膨大なアプリの中から、ユーザが適切なアプリやコンテンツを選ぶのは難しい。学生用、外国語学習用などの目的に合わせて、電子辞書メーカーがユーザの代わりにコンテンツを選んであげるのが価値となっていくように思う。メーカー側も今やコンテンツが価値と理解している。そのためハードウェアの基本設計はどのモデルも同じにして、コンテンツの違いでモデルの差をつけていこうとしているようだ。学生用に特化するという点では、コンテンツも辞書だけにとどまらず、学習用の本・参考書・ラジオ講座、さらには予備校の講義(動画)にまで及びつつある。

このように学生用・外国語学習用に特化して電子辞書専用機は生き残っていくと思われる。しかし国内は少子化にある。正直に言って、電子辞書の市場はある一定の規模は残るものの、基本的には縮小していくものと考えられる。

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