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ゴルフ・レッスンメモ:スイング編「ドローボールを持ち球にする」

今年 2月から5月にかけての 4ヶ月間、「100切り」どころか、110 さえ切れない状態が続き、やれ天候(雨)のせいだとか、やれ難しいコースに挑戦したためだとか、自分に対していろいろ言い訳を考えていた。また「今の技術レベルでも考え方を変えればスコアは縮まる」といったコースマネジメントやゴルフ頭脳系の本を読み漁ったりした。

希望的観測ではあるが、その長いトンネルを抜けつつあるかもしれない。6月から7月にかけては、97、103、101、99 と 100前後のスコアを続けられている。GDO ハンディキャップも 28 と自己ベスト更新した。

その理由の一つとして、コースマネジメントを考えるようになったこと(たとえばウェッジのフルショットの距離である 100ヤード前後を残すレイアップをするなど)が挙げられる。しかしやはり何と言っても最大の理由は、ショットが安定してきたこと。これに尽きる。いくらコース攻略を考えても、ショットがその通りに打てなければスコアには結びつかない。スコアが安定してきたベースは、ショットの確度アップにあると思う。

傾斜地からはまだまだだが、平らなところであれば、ミスショットの確率がだいぶ下がってきた。ミドルアイアン、ショートアイアンだけでなく、フェアウェイウッドも打てるようになり、第2打、第3打で距離を稼げるようになった。少し前までは、せっかくドライバーでフェアウェイに打っても、第2打のフェアウェイウッドでボールの頭を叩いてチョロ、なんてことが頻発していたのだが、結構ちゃんと飛ぶようになってきた。まだ自分の中では「うまく当たるか」不安を抱えながらスイングしているのだが、フェアウェイウッドの場合「トップしてもミスショットではない(ダフりは禁物)」と考えることで、だいぶ気楽に振れるようになってきている。

ミスショット確率が減り、ショットの安定を支えているのは、ドローボールを打つためにやってきたスイングが、1年以上かけて、ようやく実践できるようになったことである。そこでは下半身による「土台」の安定が鍵である。その上に上半身の回転がある。

  • 2012.6.24:「左股関節で壁を作り、上体を回転させる」
  • 2012.9.22:「手打ち+ボディーターンで距離と方向性を出す」
  • 2013.1.20:「左股関節で作る壁、右腰を入れる回転」「手打ちでフェースターン」+「クラブは縦に、体は横に」「ダウンスイングでの脱力」

結局のところ、以前に書いたレッスン・メモの繰り返しになるのだが、ポイントは股関節を入れる動き、すなわち股関節がしっかり入っている(抜けていない)ことを感じながらのスイングである。バックスイングでは右股関節、フォロースイングでは左股関節。この幅の中で下半身を安定させ、背中を軸とした上半身の回転でスイングをする。これによりショットの安定度が増したと考えている。

この半年間の練習メモから、スイングのポイントを拾い出してみると:

  1. バックスイング:
    • テイクバックはゆっくりと。
    • 右脚の股関節を入れる。
    • 基本は左足体重のまま。体重移動したとしても、右足内側で地面を捉えるくらいの感覚。
  2. 切り返し・ダウンスイング:
    • 一番急いではならないところが、切り返し。
    • トップの位置で腰を切り始める。
    • 左股関節がしっかり入って、左腰が後ろに引けない状態で、右腰・右上体を回す。
    • 腕だけで振らない。腕と上半身の回転を同期させる。
    • 切り返しの際、決してボールを叩きにいかないこと。右手で、はたきにいかないこと。
    • すなわち、脱力!クラブに「振られる」感覚。正直、自分の中では「もの足りない」くらいの力の入れ方の感じである。
    • シャフトのしなり戻りを使う感覚。しなり戻りを感じるために、腕ではなく、腰の回転で打つ。
  3. インパクト:
    • 左脚の股関節をしっかり入れた(指を入れれば挟まる)状態でインパクトを迎える。
    • ボールの位置よりも左側でヘッドが最速になる感覚を持つ。
    • ボールに「当てに行かない」。意識的にヘッドを走らせる。
    • ボールを「打つ」のではなく、クラブを「振る。」
  4. フォロースイング:
    • 右前方に大きくフォローをとる。
    • 下半身は左股関節が入って左脚がロックした状態、左脚・左股関節を軸として、右上半身を回転させる。実際には左股関節に若干スライドしながら上半身が乗っかっていく感じ。
    • スイング中に左股関節が入っていることを感じること。腰を後ろに引かないことにより、スイング軌道が安定する。
    • 左股関節の入った状態で、右半身を回し切る。フィニッシュでは右肩が目標を向く。
    • 左腰が後ろに引ける or 抜けると、アウトサイド・インの軌道になり、左に球が出る。
    • 右腰を切る動きが不十分だと、手打ちになって、左に引っかける球になる。
    • 左腰が後ろに抜けなければ、右腰は切るだけ切ってよい。コースでは傾斜地から打つため、どうしても腰の回転が止まってしまう。だから練習場では、とにかく腰を切ること。
  5. フィニッシュ:
    • 腕が耳よりも高い位置でフィニッシュ。
    • これにより自然とクラブを「縦に使う」。
    • 同時にクラブを立てる手首の動き、手首を縦方向に使う動きを入れる。
    • クラブを横に振ると、左に引っかける球が出る可能性がある。縦に振ることによりこれを防ぐ。

半年以上、いや、1年あまりかけて、いろいろな練習法で上記のスイングを習得していった。その方法やら、注意点やらをメモしておく。いつか迷った時にきっと役立つはずである:

  • ハーフショットでスイングを身につける:
    • 左股関節を入れた(指を入れれば挟まる)状態でインパクト。その股関節の入った状態のままクラブを振ってしまい、その後、体を回転させてフィニッシュの形を作る。
    • 左腰を引かない下半身の動きにまずはフォーカス。徐々に腕の振りや体の回転のスピードを上げていく。
    • 「形を作ろう」とするあまり、ボールに当てに行ったり、体の動きを止めたりしてはならない。あくまでクラブを振る。振っていく中で右腰を回転させる動きを習得する。
  • わからなくなったら、基本に戻ってハーフショット!
    • フルショットではなく、左腰の位置をキープするハーフショット。100ヤードのグリーンに乗せるくらいのショットで練習する。
    • 腰を引かないための荒療治として、正面を向いたまま「手打ち」をしてみる。それでも腰は少しは回っている。
    • 悪い時は上体が前につんのめっている。スローモーション、ゆっくりの素振り、ゆっくりのショットで正しいインパクトの形を思い出す。
  • ダウンスイングでの脱力!特にドライバーでボールを叩きにいかないこと
    • そのためにはウェッジを 2本持ってゆっくり振る。これこそが「クラブに振られる」感覚。このリズムでスイングする。
    • シャフトのしなり戻りが感じられるよう、ドライバーのゆったりしたショットで練習する。とにかく右腕で叩きにいかない。
    • ドライバーのフルスイングの形でゆっくりと振る。100ヤードぐらいを打つ感覚。この中でフォームをきっちりチェックする。
    • 7I のフルスイングの形で、100ヤードのグリーンに乗せる練習。これで体の力みを取る。
    • トップでいったん動きを止めてみるのも、ボールを叩いたり力んだりを矯正するよい練習方法である。
  • ドライバーでテンプラが出る時はボールを叩きに行っている。高い球を打つつもりで、目線を上に。自然とアッパーブローとなる。
  • 当たりは薄めでよい。厚く当たっている時は叩きに行っている。
  • 右にプッシュアウトする時は、アーム・ローテーション(によるフェース・ローテーション)を入れる。
  • 左に球が出るときは、スイング軌道がアウトサイド・インになっている。
  • どうしても球に当たらない日は以下のようなことを試す(ラウンド中でも同じ):
    • 思い切り左にボールを置いてみる。
    • わざとフックやスライスを打ってみる。それもオーバーに。
    • こうすれば、スイングの「形」のことをいったん忘れて、「球筋」に集中するようになる。これでスイングの感覚を取り戻す。

こうしてとても長い年月をかけて、僕の持ち球は左に曲がるドローボールとなった。ときどきドライバーをアウトサイド・インに振って、スライスしてしまうことがあるが、基本はドローボールである。そろそろ、この持ち球を明確に意識した方向決め・アライメントをしていきたい。真っ直ぐ打つイメージではなく、右に出して戻すドローボールのイメージを持つ。そのためには、以下が今後の課題となる:

  • 右前方にフォロースルーをとる:インサイド・アウトに振る
  • フィニッシュを高い位置にとる:クラブを縦に使い、左に引っかけるフックボールを防ぐ
  • クラブを縦に使う動きに、体の回転を止めずにきちんと同期させる。

「100切り」をするたびに、それまでの数ヶ月分のレッスン・メモをまとめてきた。ショットが好調という成果があるので、ついそれまでの苦労の総括をしたくなるのだろう。しかしメモをまとめた後は、だいたい不調になるというジンクスがある。新しい課題に挑戦して、スイングを崩してしまうからだろう。今回は、そういうことにならないようにしたいものである。

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