先週火曜日の朝、いつものように何気なく左腕をコートの袖に通そうとした時、ピリッと電流のような痛みが左肩に走った。そしてだんだんと痛みが増し、左腕を上げにくい状態に。半年ほど前の滑液胞の炎症と同じだと思ったので、温感湿布で様子を見る。幸い、軽症だったようで、3日たった金曜日には痛みも引いて、腕も上げられるようになった。服を着るという平常の動作の中で痛めてしまったのが情けない。
一方、慢性的に痛みが続いているのが、右肘(正確には右肘から前腕にかけて)である。1月11日のラウンドの後の反省会で、何となく痛むのに気づき、以来、温感湿布で痛みを抑えてきた。普段の生活ではそんなに支障はないし(ときどき何かした拍子に痛む程度)、ゴルフのスイングをするのに我慢できない痛みでもない。そんな訳で、練習場で普通に数百球打ち込んだり、バンカーショットの練習をしたりしてきたのだが、ある夜、家の中で 20球ほどアプローチの練習をした後に、右肘の内側が熱を帯びていることに気づき、慌てて医者に行くことにした。
整形外科での診断は、いわゆる「テニス肘」(上腕骨外側上顆炎)。肘を伸ばした状態で、手首を甲側に折ったり、物を持ち上げようとしたりする時に痛む。肘を伸ばした時に衝撃がある、たとえばテニスのバックハンドでこうなる人が多いので「テニス肘」とか「バックハンド・エルボー」と呼ばれているが、最近のテニスはバックハンドも両手打ちになり、以前より減ってきているらしい。とはいえ、平均して一週に一人くらいは来診があるくらいポピュラーな症状とのこと。僕の場合は「ゴルフ肘」。要するに地面の叩き過ぎ、であろう。
医者からは肘へのサポーターが渡された。前腕部に装着して筋肉を締めることで、痛む箇所への伝達を止める働きがある。昼間はこうやって負荷がかからないようにし、夜寝ている間に湿布する。
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一般にゴルフ練習場では、コンクリートの床に人工芝のゴムマットが敷いてある。人工芝でフェースが滑るので、多少ダフっても大きなミスにならない。つまり多くのアベレージ・ゴルファーは、知らず知らずのうちにコンクリートの床を叩いていることになるので、肘を痛めやすいと思われる。職場のシングル・プレーヤー曰く、サポーターをつけたまま練習することで予防しているとのこと。なるほど。また米国シニアのツアー中継を見ていると、左肘にサポーターを巻いたプレーヤーがいるのに気づく。左腕・左肘をしっかり伸ばしてスイングしている証しだろう。
一方、ゴルフスクールのコーチによると、ゴルフクラブが軽くなったことにより、右肘を痛める人が昔より増えたとのこと。怪我の功名というか、腕でクラブを振るのはなく、下半身を安定させたボディ・ターンでスイングするようにしたい。
今回の「ゴルフ肘」の件を通して、Web サイトをいろいろ調べてみたが、その中で紹介されていた以下の本は、スポーツ医の考えを知る上で参考になる。ゴルフで言えば、シニアの世代。中高年がスポーツを楽しく長く続けるためにも、ストレッチングやアイシングなどして怪我には留意したい。
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