Muranaga's View

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小指の拘縮

1ヶ月ほど前にころびかけて、右手小指を地面にぶつけてしまった。その際、特に腫れもせず、痛みも軽かったので、そのままにしておいたのだが…。1ヶ月経っても、痛みというほどではないが、何となく違和感がある。指を曲げる分には問題ないが、伸ばそうとすると伸びない。左手の小指と比べてみると、明らかに伸びずに曲がっている。

歳をとってなかなか治らなくなったのかなぁ、と思いつつ、念のため整形外科に行ってみる。これは「拘縮」という症状だそうだ。つまりもともと傷んだところは治っているのだが、1ヶ月ほど無意識のうちに指を伸ばす方向に使わなかったため、指が少し曲がったまま、固まってしまったらしい。関節の可動域が制限され、活動電位が停止した状態とのこと。

医者の言葉を借りると、脳は何か怪我した時に「安静にしろ(動かすな)」という信号は出すが、治っても「再開してよい(動いてよい)」という信号は出さないらしい。だから治ったとしてもそのままにしておくと、可動域が制限されてしまう。捻挫も治った後は、意識してその部位を動かすようにしないといけない。

お風呂に入った時など、湯船で、指が温まった状態で、指を伸ばすストレッチを毎日続けなさい、とのこと。意識的にストレッチをすることで、徐々に伸ばせるようになる。あまり急にやると、今度は逆に痛めてしまうので、焦らずやりなさい、10日ほど経っても改善が見られなければ再来するように、とのことだった。

拘縮、英語では contracture。介護などの現場では、寝たきりの人でも、きちんと膝の曲げ伸ばし、ストレッチやマッサージをやるようにして、拘縮を防いでいる。また新しいことを学んだ。

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