Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

購入順に並べられた「フィリップス・コレクション展」、超細密の鉛筆画「吉村芳生 超絶技巧を超えて」展、広々とした東京駅丸の内駅前広場

米国で最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンのフィリップス・コレクションは、裕福な実業家の家庭に生まれ、高い見識を持つコレクターであったダンカン・フィリップス(1886-1966)の蒐集による。三菱一号館美術館にて、開催されている「フィリップス・コレクション展」は、その購入順・所蔵順に並べられた展覧会になっている。

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巨匠と呼ばれる著名な画家たちの作品が、年代順でもなく、ある意味、ランダムに目に入る。次々に現れる絵を遠目に見ながら、「あ、この作品の画家はこの人だろうな」と推定するのが楽しい。またコレクターの好みの変化や、世界恐慌・戦争などのできごとが購入に与えた影響、そういったものを感じさせる。個人的には、シスレーの「ルーヴシエンヌの雪」に描かれた雪景色、そこに使われている青が印象に残った。

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mimt.jp

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丸の内から東京駅まで足を延ばし、東京ステーションギャラリーで開催されている「吉村芳生 超絶技巧を超えて」展を観る。超細密の鉛筆画の作家である。鉛筆で写真のような絵を描く。色鉛筆で描かれた数々の花。大作が揃っている。そして何百枚もの自画像。毎日描かれた自画像もあれば、新聞紙に描かれた自画像も多い。よく見ると、その新聞自体が一字一字、鉛筆で細かに再現されていたりする。

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www.ejrcf.or.jp

長らく工事中であった東京駅の丸の内駅前広場、そしてそこから皇居に向かう行幸通りには、整備されてから初めて来た気がする。広々としたスペースをしばらく散歩する。

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www.metro.tokyo.jp