Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

美術鑑賞に単眼鏡を使うのは、これまでにない新鮮な体験だった

自分のような美術鑑賞の素人に単眼鏡は必要ないと思っていたのだが、混雑して絵に近づけなかったり、細密画の中に描き込まれたものを確認したかったり、という経験もあって、ついに単眼鏡を使うことにした。

日本の光学機器メーカーである Vixen のもので、最も携帯性に優れたモデルを選択。暗い美術館で使うことを想定して、4倍の倍率で、明るいものを選んだ。

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黒・赤・青の三つのモデルがあり、一番安いのは黒だが、色に魅かれて青を購入。青と赤のモデルには、ソフトケースではなく、ハードケースがついている。通常は、ハードケースに入れた本体を首からぶら下げて持ち歩く。使う時は、本体から外したレンズカバーをハードケースに収納、そのハードケースを首からぶら下げたまま、本体を覗く。

このモデルは Artscope という名前がついている通り、美術鑑賞を想定して作られている。最初に威力を発揮したのは三菱一号館美術館「フィリップスコレクション展」、肉眼だけではわからなかった筆の使い方が見えてくる。そして超細密画の「吉村芳生展」では、詳細に書き込まれた鉛筆の筆致を確認することができた。

絵を観る時は離れた場所から絵の全体を眺めることが多いが、そこから動かずに単眼鏡で細部を確認できる。そしてまた単眼鏡から目を外して全体を眺める。つまり同じ場所に立ったまま、マクロとミクロの視点を切り替えることが可能であり、そんな使い方ができることが新鮮だった。また絵の説明書きが小さ過ぎる時も、絵に近づくことなく、読むことができる。単眼鏡による美術鑑賞は、これまでにない体験を僕にもたらしてくれた。

美術鑑賞のカリスマ・ブロガー、Takさんこと中村剛士さん(「青い日記帳」)が、単眼鏡の魅力を詳しく紹介しているので、参考にされたい。

www.kenko-tokina.co.jp

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黒・赤・青の三つのモデルがあり、一番安いのは黒だが、色に魅かれて青を購入。ハードケースがついている。美術館・博物館で、より詳細に観る時に使う。肉眼だけではわからなかった筆の使い方が見えてくる。

離れた場所から絵の全体を眺め、そこから動かずに細部を確認する。そしてまた全体を眺める。そんな使い方ができる。

また絵の説明書きが小さ過ぎる時も、絵に近づくことなく、読むことができる。

使う時は、レンズカバーをハードケースに収納し、ハードケースを首からぶら下げたまま、本体を覗く。