Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

在宅勤務をするのに、思わぬ罠があった

リモートアクセスの回線が増強されるとのことで、ようやく在宅勤務ができるようになる。その準備とチェックも兼ねて、先週金曜日の午後から家に戻って自宅のシンクライアント環境から仕事をしてみたところ、思わぬ罠があった。僕の場合、自宅のデスクトップ PC にシンクライアントの USB メモリーのキーを挿し込んで、ブートすることでシンクライアント環境が立ち上がる。

いざ Teams で音声会話を試みようとした時に気づいた。「あれ?マイクと音声出力の端子が分かれている。」何と自宅のデスクトップ PC では、マイク付きイヤフォンのジャックを、入力と出力に分配しないといけないのであった。いつもノートパソコンを使っていたので気づかなかった。何とも情けない話だ。慌てて Amazon で分配ケーブルを注文する。名のあるメーカーのものは既に売り切れ状態。在宅勤務する人が増える中、僕と同じような課題に気づいた人が多いのかもしれない。

その日はそこまでだったが、今週になっていよいよ環境が整い、在宅ワークできるか試行してみた。アクセスする人が少ない時間帯は、PowerpointExcel を使った資料作成・編集、 Outlook を使ったメール送受信、Teams でのテキストベースのチャットなどは、支障なく動く。同じく在宅している同僚との音声の通話と資料の共有による打ち合わせも、少人数であれば可能である。

しかし在宅勤務者が増え、特定のアクセスポイントに集中してネットワークが逼迫してくる時間帯になると、状況は一変する。1対1 でも音声が途切れて、コミュニケーションをとるのがかなり難しい。Teams より Skype の方がまだマシで、少人数での音声通話と資料共有ができる。またシンクライアントによる一人作業については、アプリケーションの切り替え、文字入力のスピード、Powerpoint の資料作成など、その遅さにかなり忍耐を要する。アクセスポイントの増設が進むことで、状況が改善することを望みたい。

自宅で資料を作成していて気づいたのは、「いつまでも仕事をしていられる」ということだった。時間の区切りを決めておかないと、延々と一人で作業ができてしまうことになる。この後もさまざまな気づきがあるだろう。家にいても、オフィスにいる時と同じ気持ちや姿勢で働くために、先人たちのノウハウ を参考にしたい:

wired.jp

在宅勤務の長所と課題、特に従業員のエンゲージメントの低下についての記事もある:

toyokeizai.net

同僚や部下とのきめ細かいコミュニケーションが必要だ。音声ないしテキストで、普段よりこまめに連絡を入れることで、相手の状況もわかるし、こちらの孤独感も軽減される。

備忘のために 、シンクライアント環境についての TIPS をメモしておく:

デスクトップ・パソコンの場合:

  1. ブート時に [F2] を押して、BIOS のブート設定画面に行き、ブートの優先順位を変更。USB メモリーを先頭に持ってくる。
  2. Windows をシャットダウンする時は、[Shift] キーを押しながらシャットダウン。もしくは再起動する。
  3. シンクライアントとしてブートする時には、[F11] を押してブート制御画面に行き、ここで USB メモリーを選択。
  4. ブートする時に [F11] を押さないと、なぜかハードディスクから Windows 10 がブートしてしまうので要注意。

ノートパソコンの場合:

  1. ブート時に [F2] を押して、BIOS のブート設定画面に行く。そこで以下の設定を行う。
  2. Advanced の画面にて、USB Memory からのブート順序を先頭に持ってくる。(暗号化ソフトより前)
  3. Security の画面にて、Secure Boot を Disabled に設定する。
  4. [F10] で上記変更をセーブして Exit。
  5. USB Memory からリブートできるようになり、シン・クライアントが立ち上がる。

シンクライアントUbuntu ベース。リモートアクセスする前に、最初の画面(右上端)で、音声(マイクとスピーカー)を使えるようにしておくこと。Windows が立ち上がった後は、音声デバイスの制御ができない。