Muranaga's View

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安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている。

まず何と言っても、今放映されている NHK の朝ドラ「おかえりモネ」

気象予報士の成長を描いた物語だが、海・山・空という自然が相手。その自然にまつわる漁業、林業、気象予報といった仕事が丁寧に描かれている。そして海も山も空も、水の循環でつながっているという気象の本質を改めて思い出させてくれる。

さまざまな人物が登場するが、皆、市井に普通にいる人たちばかり。その何気ない日常の積み重ねの中で、心の揺れがあり、迷いや葛藤がある。またそれぞれ過去に傷つき、小さなトラウマを抱えて生きている。悪意のある人は出てこない。お互い自分のことも考え、相手のことも思いやっているのだけれど、ちょっとした言葉で距離を感じたり、すれ違ったり、時にはぶつかったりしてしまう。でもそれが長期に深刻にこじれていくのではなく、お互いに少しづつ歩み寄って前向きに解決していこうという希望がある。

そして出演している俳優さんたちの演技も上手くて、表情の変化・視線の変化だけで、繊細な心の動きを表現している。

www.nhk.or.jp

「おかえりモネ」に出演している内野聖陽さんと西島秀俊さんが主演している「きのう何食べた?」。これも安達奈緒子さんの脚本でドラマ化されたものである。話題になったドラマだが見逃していた。「おかえりモネ」を機に、Amazon Prime ビデオで、スペシャル編も含めて、全話一気に観てしまった。ゲイのカップルの物語だが、これもさりげない日常のシーン、言葉のやりとりの中に繊細な思いが隠れているドラマである。内野聖陽さんの演技が光る。

www.tv-tokyo.co.jp

そういえば「G線上のあなたと私」安達奈緒子さんの脚本だった。大人になってからバイオリンを習い始める主人公。これも少しづつ日常を積み重ねていく展開が好きで、放送当時、秘かにハマって観ていたのだが、今になって同じ脚本家によるものだと気づいた。

www.tbs.co.jp

「おかえりモネ」もいよいよ後半戦。それぞれが抱えているさまざまな過去やトラウマが明らかになり、またいくつかの伏線が回収されていくことだろう。ムック本を2冊とも買ってしまった。

撮影裏話が楽しい。主人公の住んでいる銭湯の間取り、特にコインランドリーとの位置関係もわかった。

そして次週、「きのう何食べた?」で絶妙のコンビを見せた内野聖陽さんと西島秀俊さんが、とうとう「おかえりモネ」でも同じ場面で共演する。しかもかなり重要で深刻なシーンになるらしい。

でもムック本の巻末にある先のストーリーのところは、絶対に読まない。毎日、どきどきわくわくしながらテレビに向かっている。

ドラマが終了したら、シナリオ本が発売されないかしら?一つ一つのセリフ、ト書き…。きっと熟読してしまうことだろう。

そうそう銭湯の謎の住人、宇田川さん。声だけの出演。誰だろう?僕はサンドウィッチマン富澤たけしさんではないかと思っている。NHK「サンドのお風呂いただきます」でお風呂つながりでもあるし、仙台に縁のある芸人さんでもある。はてさて?