Muranaga's View

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「刀剣 もののふの心」展:いつもと違って女性客が多いサントリー美術館

サントリー美術館で開催されている「刀剣 もののふの心」展に出かける。ある程度予想していたとは言え、女性客が8割から9割、しかも若い女性が多い。いつもとは全く違う客層である。今回の展覧会は、美術館側が新しい顧客層を開拓しようとした企画展だと思うが、その狙いは的中したと言えるだろう(内覧会レポート)。

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「刀剣乱舞 - ONLINE -」とのコラボ企画も用意されている。今回、膝丸、骨喰藤四郎、義元(宗三)左文字、秋田藤四郎の4振りが展示されており、そのゲーム・キャラクターの等身大パネルと一緒に写真撮影ができる。また限定コラボ・グッズも登場している。

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《膝丸》大覚寺所蔵の薄緑が展示されている)の美しい刀身。《骨喰藤四郎》(豊国神社所蔵)に施された龍の彫物。桶狭間の戦い織田信長今川義元から接収したと言われる《義元左文字》

残念ながら、刀剣の鑑賞法を知らないため、単に美しいとか凄いという感想しか持てない。刀文の見方や、刀にまつわる由来など、事前にもう少し勉強しておけばよかったかもしれない。

《骨喰藤四郎》の最初の所有者は源頼朝。その後、大友家・足利家とわたり、松永久秀の手に移り、さらには豊臣秀吉のものとなった。大坂夏の陣で失われたかに思えたが、崩れた塀の中に埋まっていたところを町民に見つけ出され、徳川家康に献上されたと言う。その後、明暦の大家により焼身してしまうが、何とか修復を施されて、明治時代に豊国神社に奉納された。

こういった話を事前に勉強しておけば、もう少し違った目で、もっと興味を持って鑑賞できたと思う。

東京ミッドタウンで久しぶりのランチは、酢重ダイニングにて。

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