ヴァイオリニストには見えない、とても特徴のある風貌でありながら、美しい音を響かせる石田泰尚さんのコンサートに行く。「石田泰尚スペシャル 熱狂の夜」と題されたシリーズの第3夜にあたり、YAMATO String Quartet による弦楽四重奏である。石田泰尚さんの演奏をライブで聴くのは初めてだし、そういえばミューザ川崎シンフォニーホールも初めてだった(昔は隣のビルにオフィスがあったにもかかわらず)。
😊😊😎😊#阪田宏彰#執行恒宏#石田泰尚#榎戸崇浩#YSQ pic.twitter.com/tG4yQaKw8G
— 神奈川芸術協会 (@kanagawageikyo) 2022年7月4日
川崎の駅ビルで腹ごしらえしてから、ミューザ川崎に向かう。
月曜日の夜にもかかわらず、多くの聴衆が詰めかけていた。7月4日、米国独立記念日ということでドヴォルザークの《アメリカ》が、そしてピアソラの命日ということでピアソラの2曲が、演目に入っている(YSQ のチェリスト、阪田宏彰さんのブログにも予告されていた)。
- ピアソラ:アディオス・ノニーノ
- ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」ヘ長調 op.96 B.179
- 伊福部昭:ゴジラ
- 休憩
- スメタナ:弦楽四重奏曲 第1番「わが生涯より」ホ短調
- ピアソラ:革命家
そして石田泰尚さんらしい、YSQ ならではのアンコール曲:
【アンコール情報】
— 神奈川芸術協会 (@kanagawageikyo) 2022年7月4日
7/4 石田泰尚スペシャル 熱狂の夜 第3夜《カルテット》
ジミ・ヘンドリクス:リトルウイング
バーンスタイン:ウエストサイドストーリー
ソーラン節
やっぱりこの凝縮感、濃密なアンサンブルは、カルテットならでは❗最高でした…堪能しました😭😍😭#YSQ#石田泰尚 pic.twitter.com/1NkTlj3aVB
濃密なアンサンブルだった。それぞれの作曲家の個性が、音に表れている気がする。ピアソラは、時に悪魔のように美しい旋律が奏でられる。ヴィオラとチェロで主旋律を始めたスメタナの音に、ボヘミアを感じてしまうのはなぜだろう?
石田さんのヴァイオリンの音は、本当に美しい。ビブラートをかけているようだが、音が揺れない奏法という気がする。
第4夜「石田組」によるアンサンブルがますます楽しみになってきた。今回は4重奏だったピアソラの「革命家」が、「石田組」の10人ではどのような編曲でどういう演奏になるのだろうか…。
今夜のコンサートの様子は撮影されていたので、いずれ配信されると思われる。去年10月に同じくミューザ川崎で行われた YSQ のコンサートは YouTube(阪田宏彰さんのチャンネル)で視聴することができる。
そうそう、ミューザ川崎シンフォニーホールの 3階には、ここで演奏したアーティストたちのサインが飾られている。その中から 2枚。