Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

辻彩奈と阪田知樹、若い二人のデュオの落ち着いた演奏(神奈川県立音楽堂)

もともと年休を取得していたのに生憎の雨となり、予定をキャンセルして午前中は仕事をする。ただ、ヴァイオリニスト・辻彩奈 & ピアニスト・阪田知樹という若い二人のデュオの当日券があると聞いて、午後から休みにして、神奈川県立音楽堂に出かける。雨が降っているので車で出かけたのだが、同じように考える人が多かったと見えて、何と満車。すぐ近くに駐車場の空きがあって事なきを得た。

辻彩奈さんは県立音楽堂での演奏は初めて、阪田知樹さんは3回目とのことである。ロビーには「二人のファンより」という花束が届けられていた。

プログラムは《ロマン派の系譜》と名づけられたもの。このプログラムについて、辻彩奈さんによるメッセージ動画は下記の通り:


www.youtube.com

日本全国 10ヶ所をまわるツアーのちょうど折り返しの 5回目にあたるもので、シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番は、このデュオによる初演奏とのことである。この曲はヴァイオリン、ピアノいずれのパートも、ソロ曲並みに難易度が高いとのことだったが、この二人はごく普通に弾きこなしていた。

辻彩奈さんはまだ 25歳とのことだが、とても落ち着いた演奏をする。伸びやかな音。曲目の影響もあるかもしれないが、ヴィオラの演奏を聴いているような印象さえある。

kanagawa-geikyo.com