テレビドラマ「リバーサルオーケストラ」は、地方のポンコツオーケストラが、世界レベルの指揮者とコンマスとともに一流のオーケストラに成長していく物語。登場するキャラクターの魅力、いかにも「ありそう」な人間ドラマ(認知症と音楽の話は、個人的にも「あるある」)、ほどよい距離感の明るいラブコメディ、そして毎回行われる本格的な演奏…。俳優さんたちはものすごく楽器の練習をしたらしく、演奏シーンは非常にリアリスティック。田中圭の指揮も堂に入っていた。門脇麦演じる天才ヴァイオリニストも可愛いキャラクターであった。
俳優さんたちの後ろで演奏するオーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈フィル)。ドラマのオーケストラ監督を務めた音楽主幹の榊原徹さんやティンパニストの篠崎史門さんをはじめ、セリフをしゃべる演奏者の方もいた。そんな中、とうとう 3月16日の最終回には、神奈フィルの首席ソロ・コンマスの石田泰尚さんや音楽監督の沼尻竜典さんまでが、審査員役で登場した。またドラマの音楽を監修した新井鷗子さん(横浜みなとみらいホール館長)も審査員の一人であった。
スピンオフ・ストーリー「ビハインドオーケストラ」も、Hulu を再契約して観てしまう。こちらもなかなかの出来であった。
オフィシャルブックを入手、DVD-Box も予約してしまった。DVD に「ビハインドオーケストラ」も収録されるといいのだけれども。
「リバーサルオーケストラ」最終回では、大好きなチャイコフスキー交響曲第5番が、横浜みなとみらいホールで演奏された。管弦楽曲の中で最も好きな曲の一つと言っても過言ではない。神奈フィルの力のこもったチャイコフスキー交響曲第5番は、YouTube でも聴くことができる。
最終回の2日後の 3月18日、奇しくも横浜みなとみらいホールで、神奈フィルの演奏を聴く機会があった。ここで夜を徹して(エキストラの募集が行われていた)、チャイコフスキー交響曲第5番や、ベートーヴェンの「エロイカ」の収録が行われたんだなぁ、と感慨深かった。