Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

『クラウドの衝撃』、『クラウド化する世界』(The Big Switch)

日本語で読めるクラウド・コンピューティングの本としては、『クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった』と、『クラウド化する世界』の2冊がよい。


クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった クラウド化する世界 The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google

電力がユーティリティ化する歴史をひもときながら、計算機資源がスイッチ一つ押すだけで手に入るようになるユーティリティ・コンピューティングの世界を描いたのが『クラウド化する世界』(原題:The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google)。

そして2008年末時点でのクラウド・コンピューティングの状況・取り巻く環境を、非常によくまとめているのが『クラウドの衝撃』である。クラウド提供者として Amazon Web Services (AWS) や SalesforceGoogle AppEngine、Microsoft の「ソフトウェア+サービス」戦略、IBMAT&T の取り組み、OracleAmazon の協業などが紹介される。そしてクラウドの利用例として、New York Times のアーカイヴに Amazon EC2/S3 と Hadoop が使われていること、Adobe AIRAmazon S3 により NASDAQ の市場再現が実現されていること、AWSSalesforce の周囲に新たなエコシステムができつつあることが記されている。

このような商用のクラウド・コンピューティングSaaS (Software as a Service) を俯瞰できる下記の表が ZDNetHandicapping cloud computing: The big picture という記事に掲載されている。

Handicapping cloud computing: The big picture

クラウド・コンピューティングに関するエントリ