Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Novel

砥上裕將『 線は、僕を描く』:青春小説で知る水墨画の奥深い魅力

映画化されたのを機に、砥上裕將『 線は、僕を描く』を再読した。水墨画家でもある著者のデビュー作である。 線は、僕を描く (講談社文庫)作者:砥上裕將講談社Amazon 両親を事故で失い、心に深い傷を負った若者が、水墨画の巨匠にその才能を見出され、絵を描…

『べらぼうくん』は「万城目ワールド」のルーツを辿る万城目学の青春記

万城目学の『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』を一気読みしたことをよく覚えている。京都を舞台にオニを使って戦ごっこをするという荒唐無稽な物語である。その奇想天外な万城目ワールドの魅力にすぐにハマった。その後に読んだ『鹿男あをによし』は奈良が舞…