Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Art

「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」展と、美術館カフェの個性的なランチを楽しむ(茅ヶ崎市美術館)

「台風直撃。明日のゴルフは中止だなぁ…」とちょっとブルーになりがちな気分を盛り上げるべく、サザンオールスターズを聴きながら、湘南方面に向けてハンドルを握る。めざすは、茅ヶ崎市美術館で開催されている「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」と言う…

仏教美術、中国美術、日本美術、工芸…。さまざまな作品を楽しむ「美をつくし―大阪市立美術館コレクション」展(サントリー美術館)

3連休の最終日。史上最大級の台風が九州に上陸、首都圏は晴れたかと思うと、時折激しい雨に見舞われる。そんな中、サントリー美術館の「美をつくし ー 大阪市立美術館コレクション」展に出かける。 「美をつくし」は難波津の航路標識である「澪標(みおつく…

印象派以降のフランス絵画史・美術運動を辿る「スイス プチ・パレ美術館展」(SOMPO美術館)

SOMPO 美術館で開催されている「スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ」を見に行く。スイスのジュネーヴにあるプチ・パレ美術館は、19世紀後半から 20世紀前半のフランス絵画を中心とした作品を収蔵している。 www.sompo-museum.org 今…

上野の美術館巡り:東京都美術館「芸術 x 力 ボストン美術館展」から、東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く」へ

上野の美術館巡り。まずは東京都美術館「芸術 x 力 ボストン美術館展」へ。 www.ntv.co.jp 古今東西の権力者たちが、その力を誇示・維持するために芸術の力を利用してきたということで、その肖像画であったり美しい工芸品であったりが、ボストン美術館のコレ…

板谷波山の多彩な陶芸に魅了される(出光美術館)

夏休みの美術館巡り。横浜そごうでのランチの後は、改装していた出光美術館を久しぶりに訪ねる。「生誕150年 板谷波山 -- 時空を超えた新たなる陶芸の世界」展。 その多彩な陶芸に心を奪われる。美しい器の形、多様な彫り紋様に、釉薬を使い分けることで美し…

美しい天空の写真に心が洗われる「KAGAYA 星空の世界」展(そごう美術館)

夏休み初日は、ぐるっとパス、東京駅周辺美術館共通券を活用しての展覧会巡り。そごう美術館と出光美術館を訪ねる。 まずは横浜・そごう美術館で開催されている「KAGAYA 星空の世界」展。美しい天空の写真に心が洗われる。 日本全国、そして全世界を巡って、…

美しい花の写真・映像に元気づけられ(東京都庭園美術館)、水を描いた日本画を見て涼む(山種美術館)

連休の最終日は美術館巡り。 東京都庭園美術館で開催の「蜷川実花 瞬く光の庭」展では、美しい花の写真と映像に元気づけられる。 www.teien-art-museum.ne.jp 山種美術館「水のかたち」展では、水をテーマにした日本画で涼む。千住博の滝をはじめ、さまざま…

サントリー美術館、泉屋博古館東京と巡る中、指揮者の鈴木優人さんと偶然すれ違った

連日の気温 35度超の天気予報を見て、ゴルフに行くのを諦め、涼しい美術館巡りをする。 まずはサントリー美術館「歌枕 あなたの知らない心の風景」展へ。 www.youtube.com 「吉野」と言えば桜。「龍田」と言えば楓。和歌の世界では、土地が特定のイメージと…

『国立西洋美術館 名画の見かた』を読むことで、より楽しめる「自然と人のダイアローグ」展と常設展(西洋美術館)

国立西洋美術館のリニューアルオープン記念展覧会「自然と人のダイアローグ」を見に行く。ドイツのフォルクヴァング美術館の協力を得て、西洋美術館(西美)の松方コレクションをはじめとする多くの所蔵作品を楽しむことができる。一部の作品を除いて、作品…

美しい風景日本画を観る:「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」展(山種美術館)

SOMPO美術館「シダネルとマルタン展」の後は、山種美術館まで足を延ばし、「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」展を観る。 奥入瀬を描いた作品が美しい。秋、そして春。二つの大きな絵が展示されている。 《山澗雨趣》は奥只見での写生をもとに描かれている…

「最後の印象派」と称される二人の画家「シダネルとマルタン展」(SOMPO美術館)

「最後の印象派」と称されるフランスの画家、アンリ・ル・シダネルとアンリ・マルタン。この二人に焦点を当てた「シダネルとマルタン展」を観に、SOMPO美術館に足を運ぶ。 www.sompo-museum.org 名前を聞いたことはあるが、その絵をあまり見る機会がない二人…

「絵のある陶磁器 仁清・乾山・永樂と東洋磁器」展(三井記念美術館)

雨の日の美術館巡り。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展を観たあとは都美のレストラン(ここも上野精養軒の経営である)でランチ。そして三井記念美術館へ向かう。リニューアルオープン第1弾の展覧会「絵のある陶磁器 仁清・乾山・永…

巨匠たちの絵を観て西洋美術史を辿る「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展(東京都美術館)

お休みをとったのに、あいにくの雨。美術館巡りをする。まずは都美(東京都美術館)。そしてリニューアルした三井記念美術館。 朝の渋滞を避けるべく、湾岸線からレインボーブリッジ経由で上野へ。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展が…

ドライブ気分で「リアル(写実)のゆくえ」「けずる絵、ひっかく絵」展、そしてランチ(平塚市美術館)

湘南へのドライブも兼ねて、平塚市美術館の「リアル(写実)のゆくえ」展を観に行く。NHK の「日曜美術館 アートシーン」で紹介されていて、面白そうと感じたから。買ったばかりの新しい靴でのお出かけは、ちょっと心が弾む。 入り口では鉄製のイグアナが出…

見たことのない北斎の絵に出合える「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」展(サントリー美術館)

北斎すみだ美術館をはじめ、いくつもの「北斎展」に行き、葛飾北斎の作品はかなりの数見たと思う。たとえば 3年前の「新・北斎展」は圧巻のボリュームであった。だが今回、サントリー美術館で開催されている「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―…

泉屋博古館東京リニューアル記念展「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」

泉屋博古館東京がリニューアルした。その最初の記念展覧会は、住友の持つ日本画コレクションを展示した「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」展である。 東京の画家として、狩野芳崖、橋本雅邦、菊池容斎、下村観山、小林古径、山口蓬春。京…

「没後50年 鏑木清方展」:鏑木清方は単なる「美人画家」ではなかった(東京国立近代美術館)

「西の松園、東の清方」と、京都の上村松園と並び、「美人画家」として称される鏑木清方。伊東深水や川瀬巴水の師匠でもある。「没後50年 鏑木清方展」が東京国立近代美術館で開催されている。 kiyokata2022.jp 先日の山種美術館の上村松園の展覧会と同じよ…

開館55周年記念特別展「上村松園・松篁 ―美人画と花鳥画の世界―」(山種美術館)

トーハクで空也上人像を観た後、山種美術館の開館55周年記念特別展「上村松園・松篁 ―美人画と花鳥画の世界―」に立ち寄る。 「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである。」 自らそう語った上村…

教科書に載っている空也上人像を観る:特別展「空也上人と六波羅蜜寺」(東京国立博物館)

トーハクの本館の一室で開催されている特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を観に行く。 kuya-rokuhara.exhibit.jp お目当ては日本史の教科書に載っている空也上人像である。 10世紀以降、現世利益ではなく浄土への往生を求めることで現世の苦しみから逃れること…

仏像を模造・修復する学生たちを描く『東京藝大 仏さま研究室』

仏像の模造・修復の世界を描いた小説、樹原アンミツ『東京藝大 仏さま研究室』を読む。ちょうどオリジナルに忠実な模造というプロセスを通して、正倉院の宝物が作られた当時の卓越した技術を研究し、後世に伝えていく「再現模造」の展覧会を観たばかりであり…

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」で修復された《窓辺で手紙を読む女》を観る(東京都美術館)

印象派はもちろんだが、それよりも前の時代のオランダ絵画が好きである。そんな僕にとって、東京都美術館で開催されている「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は、見逃せない展覧会だ。しかも修復されたばかりのフェルメー…

巨匠たちの作品を時代順に辿る「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」(国立新美術館)

国立新美術館にて始まった「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」。3連休の中日、昼 12:30 のチケットが予約できた。東京ミッドタウンの HARBS で早めのランチをとって、そのあと国立新美術館を訪れた。 met.exhn.jp メトロポリタン美術館に行ったのは …

特別展「よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―」(サントリー美術館)

「模造品」という言葉からは「偽物」とか「本物ではない」と言ったあまりよくないイメージがある。そこで文化財の保存・継承のために作られる複製については「再現模造」という言葉が用いられている。材料・構造・技術において、オリジナルに忠実な模造とい…

2022年の初展覧会は平塚市美術館「湘南の日本画ー院展、創画会の作家を中心に」展

箱根駅伝をテレビ観戦しながら三が日を過ごす。さすがに体重が増えてしまったので、美術展に出かけることに。ちょっとしたドライブ気分で、平塚市美術館の「湘南の日本画ー院展、創画会の作家を中心に」展を訪れる。 平塚市美術館 安田靫彦が療養も兼ねて大…

定番の美術館巡り:サントリー美術館から山種美術館へ

休日の定番の美術館巡りのコースは、サントリー美術館から山種美術館を訪れるものである。 今日もサントリー美術館の千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」を観た後に、東京ミッドタウンで早めのランチ。 www.suntory.co.jp そして山種美術…

「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展:渡邊木版美術舗の鮮やかな摺り、スティーヴ・ジョブズの審美眼を堪能する(SOMPO美術館)

今年になって何度、川瀬巴水の展覧会を訪れたことだろう。4月の平塚市美術館、6月の府中市美術館、そして町田市立国際版画美術館を前(8月)後期(9月)。 その最後を飾るのは SOMPO美術館で開催されている「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展である。 www.sompo-…

1年ぶりのアーティゾン美術館:コレクション展「印象派ー画家たちの友情物語」「特集コーナー展示 挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」

森村泰昌の「M式『海の幸』」で頭を揺さぶられた後は、心穏やかにアーティゾン美術館の石橋財団コレクションを楽しむ。テーマは「印象派ー画家たちの友情物語」。 www.artizon.museum にしうら染(漫画家)による「印象派画家相関図」 漫画家のにしうら染が…

1年ぶりのアーティゾン美術館:「M式『海の幸』ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」展

都会の真ん中で非日常の時間を過ごせる別空間。アーティゾン美術館を初めて訪ねた時の印象である。あれからちょうど1年。再びアーティゾン美術館を訪れた。 アーティゾン美術館 石橋財団コレクションと現代美術家のジャムセッションとして、「M式『海の幸』…

久しぶりにトーハクに行き、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」を観覧する(東京国立博物館)

東京国立博物館に、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」を観に行く。トーハクに行くのは、「出雲と大和」展以来だから 1年9ヶ月ぶりということになる(コロナ禍で「鳥獣戯画」展に行くことはできなかった)。 muranaga.hatenablog.com …

「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展に行き、久しぶりに西洋画を観る(三菱一号館美術館)

三菱一号館美術館にて開催されている「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展に出かける。コロナ禍の中、西洋美術の展覧会は、6月に行った「クールベと海」展以来だから、実に久しぶりである。 mimt.jp 三菱一号館美術館 イスラエル博物館が所蔵する印…