Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Art

圧巻のボリュームの作品が年代順に展示されている「新・北斎展」(森アーツセンターギャラリー)

週末金曜日、会社帰りに森アーツセンターギャラリーで開催されている「新・北斎展」に行く。会場に着いた途端に、単眼鏡を持ってこなかったことに気づく。昨日の定期券に続いての忘れ物。結構混んでいて、離れて観ざるを得ない状況もあったので、単眼鏡を置…

「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」(東京都美術館)に行きたい!

雑誌読み放題サービスの無料お試しで、「サライ」最新号を読んだ。東京都美術館で2019年2月9日から開催されている「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」が特集されている(「美術手帖」による紹介記事)。辻惟雄『奇想の系譜』(1970年初版)により、そ…

横浜美術展巡り:「院展」(そごう美術館)、「イサム・ノグチと長谷川三郎」(横浜美術館)、「山口晃 昼ぬ修羅」(横浜能楽堂)

地元横浜の美術展巡り。まずはそごう美術館で「院展」を観る。多くの日本画が並べられているのを眺めていると、そもそも「日本画って何だろう?」と考え込んでしまう。西欧から「洋画」が入ってきて、その対比として「日本画」という概念が成立した。当時は…

美術鑑賞に単眼鏡を使うのは、これまでにない新鮮な体験だった

自分のような美術鑑賞の素人に単眼鏡は必要ないと思っていたのだが、混雑して絵に近づけなかったり、細密画の中に描き込まれたものを確認したかったり、という経験もあって、ついに単眼鏡を使うことにした。日本の光学機器メーカーである Vixen のもので、最…

購入順に並べられた「フィリップス・コレクション展」、超細密の鉛筆画「吉村芳生 超絶技巧を超えて」展、広々とした東京駅丸の内駅前広場

米国で最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンのフィリップス・コレクションは、裕福な実業家の家庭に生まれ、高い見識を持つコレクターであったダンカン・フィリップス(1886-1966)の蒐集による。三菱一号館美術館にて、開催されている「フィ…

バロックの巨匠の構想と技術に圧倒される「ルーベンス展」(国立西洋美術館)

上野の国立西洋美術館で、バロック美術の巨匠、「王の画家にして、画家の王」と呼ばれたルーベンス(1577-1640)の史上最大級の展覧会「ルーベンス展」が開催されている。フランドルの宮廷画家であるが、若き日にイタリアに滞在して、古代ローマやルネサンス…

2019年最初の美術館巡りは、Bunkamura ザ・ミュージアム から 山種美術館 へ

元旦は例年通り、等々力不動に初詣をした後に、両親を訪ねる。2日と 3日は、箱根駅伝を見たり、殊勝にもゴルフの練習をしたり。そして 2019年最初の美術館巡りは、渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムから始まる。「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック…

ついにこの眼で、池田学の「予兆」と「誕生」を観る(森美術館)

池田学の作品は、超細密なペン画で描かれるスケールの大きなテーマの大作で、イマジネーションに溢れている。ミクロに細かく描き込まれたものが折り重なって、マクロの大きなテーマを構成する。部分と全体が織りなす壮大な美と言ってもいいだろう。2017年に…

六本木で展覧会巡り:「ピエール・ボナール展」(国立新美術館)、「扇の国、日本」展(サントリー美術館)

師走初日の土曜日。何となく都内に向かう首都高速は空いている気がする。今日は東京ミッドタウンに車をとめて、展覧会を巡る。国立新美術館まずは先週に引き続き、国立新美術館へ。先週「東山魁夷展」を訪れた時には時間がなくて行けなかった「ピエール・ボ…

相変わらず人気が高い「東山魁夷展」、生誕110年の展覧会(国立新美術館)

ボルボ V60 を試乗、想定以上の時間、セールスに捕まってしまったが、ランチを食べてから、六本木に向かう。国立新美術館で開催されている「生誕110年 東山魁夷展」を観に行くのだ。国民的人気を誇る画家であり、会場は結構混んでいた。青や緑を多用した日本…

会社帰りに「フェルメール展」に行ってきた(上野の森美術館)

休日に上野に行くと、上野の森美術館の「フェルメール展」に結構長い列ができているのを見かける。この展覧会は、入場時間帯を予め設定したチケットを購入する必要があるのだが、休日はキャパいっぱいに人を入れているのだろう。オンラインのチケット購入サ…

「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展(東京国立博物館)

東京国立博物館(トーハク)で開催されている特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」を観に行く。トーハクでは、昨年に興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」、今年初「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」、と、次々に仏像の展覧会が…

無名の絵師、小原古邨の花鳥木版画の世界(茅ヶ崎市美術館)

三連休最後の朝は、サザンオールスターズを聴きながら、愛車で茅ヶ崎をめざす。前日のNHK「日曜美術館」で、日本では無名の絵師、小原古邨(おはら こそん)が紹介されたが、その展覧会「小原古邨展 花と鳥のエデン」が茅ヶ崎市美術館で開催されているのであ…

名宝の数々が一堂に集められた迫力の「京都・醍醐寺」展(サントリー美術館)

10月の3連休初日。いつものように美術館をはしごする。まず朝一番に、サントリー美術館で開催されている「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」展を訪れる。まず僕が心を惹かれたのは、醍醐寺開創時に造られた「如意輪観音坐像」(重要文化財)である。立てた右膝…

葉山にある山口蓬春記念館には、別の時間が流れている気がした

葉山にあるので夏の間は道が混むだろうと、9月になってから行こうと思っていたのが、山口蓬春記念館である。日本画の新しい境地を開いた山口蓬春の自宅・画室をもとにしており、現在はJR東海の財団が運営している。近くにある神奈川県立近代美術館葉山館の駐…

千葉へドライブ、ユニークな二つの美術館を訪ねる

千葉へドライブ、かねてより行ってみたいと考えていた美術館を二つ訪問した。一つめは DIC 川村記念美術館。DIC は昔の社名、大日本インキ化学の方が馴染み深い。その創業家の名前を記した美術館である。東関東自動車道の佐倉IC から 10分ほど。佐倉駅から無…

初めて知る「新版画」の世界

浮世絵は明治時代に廃れてしまったが、大正時代以降、浮世絵・錦絵と同じ技法で製作した版画を、「新版画」と呼ぶ。浮世絵と同様、絵師・彫師・摺師の分業により制作され、浮世絵の復興と近代化をめざした。「新版画」追求の中心となった一人が、版画家であ…

太田記念美術館「歌川広重 - 東海道五十三次と冨士三十六景」

先週はサントリー美術館、今週は太田記念美術館と、毎週、歌川広重を堪能している。「歌川広重 - 東海道五十三次と冨士三十六景」は、広重の東海道五十三次、富士三十六景の展覧会。摺りの違うものを並べてあったり、アダチ伝統木版画技術保存財団による浮世…

サントリー美術館「広重ビビッド」を観て、浮世絵・錦絵の世界に目覚めつつある

2016年4月末から6月にかけてサントリー美術館で開催された展覧会、「広重ビビッド」。浮世絵が好きな人は must see の展覧会だったかもしれない。原安三郎の質の高いコレクションの中から、歌川広重の「六十余州名所図絵」「江戸百景」などを初摺で堪能でき…

横浜美術館「横山大観展 良き師・良き友」、帆船日本丸の総帆展帆・満船飾

横浜美術館で開催されている「横山大観展 良き師、良き友」を観る。美術館の隣りにある mark is の入り口とも連動している。横山大観を中心に、その師である岡倉天心が紹介され、さらには友人である小川芋銭(うせん)、冨田渓仙らの絵も展示されている。 今…

横浜美術館「プーシキン美術館展」と KIHACHI Italian のコラボレーション

横浜美術館の「プーシキン美術館展」に出かける。19世紀のロシアの富豪たちが集めたフランス絵画コレクションを、古典主義に始まり、ロココ、新古典主義、印象派、ポスト印象派、現代絵画までを順にたどっていく。プッサン、ブーシェ、アングル、ドラクロワ…

横浜そごう美術館「山口晃展」を観る

横浜そごう美術館で開催される「山口晃展」に出かける。若手アーティストの作品展示をパロった「山愚痴屋澱エンナーレ 2013」も同時開催。初日、しかも開店直後ということで、人もそんなに多くなく、ゆっくり山口晃ワールドを楽しむことができた。2時間があ…

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を観に東京都美術館へ

かなり混んでいるらしいが、「この機会を逃したら、一生見られないかもしれない。」そう考え、思い切って東京都美術館の「マウリッツハイス美術館展」に出かけた。16:00 にチケットを購入、30分ほど待って入場。肝腎の絵を間近で見るためにはさらに 1時間ほ…

国立新美術館、そして東京の新名所巡り

今年のゴールデンウィークは雨模様。国立新美術館で開催されている「大エルミタージュ美術館展」と「セザンヌ展」に出かける。前日、友人たちが行ったのを Facebook で知り、それに触発された。雨のせいかどちらもそんなに混雑しておらず、観たい絵がある時…

「山口晃展 東京旅ノ介」を見る

仕事納めで半ドンのため、銀座三越で開催されている山口晃展に行く。箱根駅伝を舞台にした三浦しをんの『風が強く吹いている』の単行本の表紙を見て以来、この画家のファンである(現代絵師・山口晃の描く大和絵)。昔と今が同じ空間内に同居する不思議な「…

佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展

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ちょっと風変わりな展示会である。佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展。センサー、生体認証(虹彩、指紋、顔)、認識(手書き文字、動作)などの技術により、ふだん自分では気づかない、自分の「属性」が切り出され、それが社会の中で…

三菱一号館美術館 「マネとモダン・パリ」展

丸の内ブリックスクエアの一角にある三菱一号館美術館で、「マネとモダン・パリ」展が開催されている。国立新美術館で開かれている「ポスト印象派」と同様、オルセー美術館所蔵の絵画が数多く展示されている。向こうが「後期(ポスト)印象派」だとすれば、…

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

会社創立記念日で半ドンということもあり、国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010『ポスト印象派』」を観に行く。オルセー美術館からポスト印象派の115点の作品が展示されることもあり、平日の午後であるにもかかわらず結構混み合っていた。し…

現代絵師・山口晃の描く大和絵

三浦しをんの『風が強く吹いている』。単行本も文庫本も、画家 山口晃 がカバーや挿画を描いている。特に単行本のカバーの鳥瞰図は大和絵の技法を使っており、箱根駅伝のコースが一望できる。目をこらしてみると、小説の内容が緻密に描き込まれているのがわ…

星野道夫 学校向け写真展

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「星野道夫 学校向け写真展」が、子供の学校で開催されたので観に行く。約30点の代表的な作品を1週間、無料で貸し出す。先着順らしいが、申込む学校が多く「奇跡的に」当選したとのこと。さもありなん。星野道夫の美しい写真は、アラスカの大自然と、そこに…