Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Art

「印象派 モネからアメリカへ」展(東京都美術館)

東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」展は、マサチューセッツ州第2の都市ウスターにある美術館所蔵の展覧会である。 worcester2024.jp Web サイトから概要を引用する: 第1回印象派展から150周年を迎える2024年、印象派がヨーロッパや…

「生誕300年記念 池大雅ー陽光の山水」展(出光美術館)

サントリー美術館のあとは、いつものように HARBS でランチ。その後、出光美術館に向かう。出光美術館では「生誕300年記念 池大雅ー陽光の山水」展が開催されている。 展示概要を Webサイト・チラシから引用する: 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する…

「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」(サントリー美術館)

3連休の初日は、サントリー美術館と出光美術館を訪れる。 サントリー美術館で開催されているのは「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」である。 www.suntory.co.jp 展覧会のサイト・チラシから概要を引用する: 有楽斎(うらくさい)こと織田長益は…

川瀬巴水、吉田博、小原古邨…。好きな画家が勢揃いした「新版画の沁みる風景 ―川瀬巴水から笠松紫浪まで」展(川崎浮世絵ギャラリー)

会社帰りに寄り道して、川崎駅近くの川崎浮世絵ギャラリーで開催されている展覧会「新版画の沁みる風景 ―川瀬巴水から笠松紫浪まで」を観る。 大正から昭和にかけての「新版画」90点あまりが展示されている。大好きな川瀬巴水、吉田博の風景画や、小原古邨の…

すべてが国宝!美しい仏像に間近で会える 建立900年 特別展「中尊寺金色堂」(東京国立博物館)

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」を見た後、早めの昼食を取り、建立900年 特別展「中尊寺金色堂」に向かう。11:30 過ぎ。2時間前より若干行列は短くなっており、10数分並んで展覧会場に入ることができた。当然、中はかなりの混雑である。 muranaga.hatenablog.c…

やっと長谷川等伯《松林図屏風》に会えた(東京国立博物館)

本阿弥光悦、中尊寺金色堂の特別展を見た後は、トーハクの常設展へ。 国宝室にて、ようやく長谷川等伯《松林図屏風》に会うことができた。2022年の「国宝 東京国立博物館のすべて」の時には、展示替えで見ることができなかったのだ。 長谷川等伯《松林図屏風…

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」でその多才を知る(東京国立博物館)

冬の暖かい土曜日。ゴルフに行くか悩んだが、今回は展覧会巡りを優先した。東京国立博物館(トーハク)で、特別展「本阿弥光悦の大宇宙」と、建立900年 特別展「中尊寺金色堂」が開かれている。 koetsu2024.jp chusonji2024.jp こちらは本阿弥光悦(平成館)…

帝国ホテル、浮世絵…。巨匠と日本のつながりを知る「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展(パナソニック汐留美術館)

国立西洋美術館でキュビスムを学び、19世紀のアカデミーの絵画を見た後は、パナソニック汐留美術館で開催されている「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展に出かける。午後から行ったためだろうか、かなりの混雑で、会場に入るまでに 20組ほどの列…

キュビスムとは対照的!「もうひとつの19世紀 ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」展(国立西洋美術館)

「キュビスム展」を見た後は、西洋美術館の「Cafe すいれん」で中庭を眺めながら、「トリュフ香る茸のアーリオ・オーリオ」のランチ。藤田真央のエッセイ『指先から旅をする』をちょうど読んだばかりで、そのアーリオ・オーリオ好きがわかっていたので、つい…

「キュビスム展―美の革命」は、新たな学びの機会(国立西洋美術館)

閉幕まで 2週間。ようやく「キュビスム展—美の革命」に出かける。現代美術が苦手な僕にとって、その先駆けとなるキュビスムは「わざわざ見に行かなくてもいいかな」という位置づけの展覧会だったのだ。そもそもキュビズム(「ス」ではなく「ズ」)だと誤解し…

アークヒルズで美味しいランチ。そして泉屋博古館東京の「特別企画展 日本画の棲み家」へ

松岡美術館をあとにして、六本木に向かう。アークヒルズでランチ、そして泉屋博古館東京で開かれている展覧会「特別企画展 日本画の棲み家」を見る。 muranaga.hatenablog.com 今、旬なのは巨大な麻布台ヒルズなのかもしれないが、こじんまりしたアークヒル…

松岡美術館を初訪問。ガンダーラの仏像や清の工芸品を見る

白金台・プラチナ通りのすぐ近くにある松岡美術館を初めて訪ねる。 中庭の紅葉が美しい。 中国・インドなどアジアの美術品・工芸品が数多く展示されている。やはりガンダーラ(現代のパキスタン・ペシャワール地方の古名)の仏像は独特の趣きがあって面白い…

ほっこり心が温まる「特別展 癒やしの日本美術 ー ほのぼの若冲・なごみの土牛 ー」(山種美術館)、そしてパパスカフェ

老親を訪ねる際、関越自動車道の渋滞を回避するために、午前中に都内の美術館に寄ることが多い。今回は山種美術館の特別展「癒やしの日本美術 ー ほのぼの若冲・なごみの土牛 ー」を観る。 自分にとっては、当初の期待以上によい展覧会であった。何といって…

西洋の影響を受けながら独特のエネルギーがほとばしる「激動の時代 幕末明治の絵師たち」展(サントリー美術館)

このところ、平安時代からから室町時代のやまと絵、江戸時代の余白の美術と日本美術の展覧会を時代順に見てきたが、さらに時代は下って幕末明治の日本絵画を見に、サントリー美術館で開催されている「激動の時代 幕末明治の絵師たち」展に出かける。 www.sun…

1年ぶりに静嘉堂@丸の内へ。「特別展 二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯」で美しい中国陶磁を見て学ぶ(静嘉堂文庫美術館)

出光美術館で江戸時代の美術を楽しんだ後は、ADRIFT by David Myers にて美味しいランチ。食後は静嘉堂文庫美術館(通称:静嘉堂@丸の内)へ向かう。 www.seikado.or.jp adrift-tokyo.owst.jp 実は先日、銀座の割烹「ちくぜん」のおかみさんから招待券を分…

「つまらない」絵をテーマにした「江戸時代の美術—『軽み』の誕生」展(出光美術館)

先週、平安時代から室町時代までの日本絵画、やまと絵の名品を堪能。今週はさらに時代が下り、江戸時代の美術を楽しむべく、久しぶりに出光美術館を訪ねる。 今回の「江戸時代の美術—『軽み』の誕生」展は、狩野派の盟主、狩野探幽が提唱した「つまらない」…

平安から室町までの日本美術を振り返る「特別展 やまと絵 ー 受け継がれる王朝の美 ー」にて、国宝・四大絵巻を堪能する(東京国立博物館)

10月11日から22日までの期間、国宝の四大絵巻が同時に見られるというので、始まったばかりの東京国立博物館(トーハク)で始まった「特別展 やまと絵 ー 受け継がれる王朝の美 ー」にいそいそと出かける。 yamatoe2023.jp 休日は事前予約が必要である。この…

行く機会が少ない古刹の貴重な仏像に会える「特別展 京都・南山城の仏像」(東京国立博物館)

科博で「特別展 海」を見た後、レストランが開く 11時まで少し時間があったので、急きょ、トーハクで開催されている「特別展 京都・南山城の仏像」を見に行くことにした。 muranaga.hatenablog.com 本館開催のこじんまりとした展覧会だが、国宝・重要文化財…

美術館巡りを締めくくるのは、久しぶりのコメダ珈琲店

会社休日に東京都美術館の「ローマ展」から、アーティゾン美術館の「山口晃 展」へ。平日の美術館巡りを締めくくるのは、コメダ珈琲店。山口晃の展示で頭も体も疲れた中、京橋駅の近くにある店舗を見つけたので、これ幸いと休憩する。 コメダ珈琲店に来るの…

美術館巡り:見る者の感覚が揺さぶられる「ジャムセッション 石橋財団コレクション x 山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」(アーティゾン美術館)

会社休日の美術館巡り。東京都美術館の「永遠の都 ローマ展」から、アーティゾン美術館の「ジャムセッション 石橋財団コレクション x 山口晃」へ。 muranaga.hatenablog.com www.artizon.museum 三浦しをん『風が強く吹いている』の単行本のカバーを手がけて…

美術館巡り:まずは「永遠の都 ローマ展」(東京都美術館)

会社休日を有効活用すべく、美術館・展覧会を巡る。最初は上野の東京都美術館で開催されている「永遠の都 ローマ展」へ。 Web サイトから展覧会の概要を引用する: 永遠の都ローマ ― 二千年を超える栄えある歴史と比類なき文化は、古代には最高神をまつる神…

コロナ罹患以来1ヶ月ぶりの展覧会は「モーリス・ユトリロ」展

コロナ COVID-19 罹患以来、1ヶ月ぶりに展覧会に出かける。横浜・高島屋で開催の「モーリス・ユトリロ」展。ユトリロ生誕 140年記念の展覧会である。 展覧会の概要について Web サイト・チラシから引用する: パリを描く画家として日本で最も人気のある画家…

久しぶりの表参道。歌川広重の風景画とプチ贅沢なランチを楽しむ(太田記念美術館)

久しぶりに表参道へ。神宮前交差点の東急プラザの斜向かいに、新しい建物「ハラカド」が鋭意建築中で、こちらはちょっとしたお上りさん状態である。東急プラザと同じようなコンセプト、デザインの建物だなぁと思っていたら、やはり東急プラザ系であった。202…

東京ミッドタウンでの美術鑑賞「虫めづる日本の人々」展、そしてランチ(サントリー美術館)

10時の開館時刻にサントリー美術館に行き、美術鑑賞後、11時に開館する東京ミッドタウンのレストランでランチ、というのが、ちょっとした定番の休日の過ごし方である。 www.suntory.co.jp サントリー美術館では「虫めづる日本の人々」という展覧会が開催され…

閉館前の美術館は好きな作品を独占できる:「テート美術館展 光 ー ターナー、印象派から現代へ」(国立新美術館)

千住真理子さんのリサイタルを聴くために、午後お休みを取ったこの日は、夜、六本木で友人たちとの会食が予定されている。横浜みなとみらいでのリサイタルを終えて、六本木に向かっても会食までに1時間半ほど時間がある。そこで国立新美術館の「テート美術…

湘南をドライブして、「イギリス風景画と国木田独歩」展と美術館カフェのランチを楽しむ(茅ヶ崎市美術館)

茅ヶ崎市美術館は、折にふれ、湘南ドライブをするつもりで訪れている。もちろん目的は企画展の鑑賞だが、カフェでの地元食材を使ったランチも楽しみである。横浜の自宅からは片道 1時間半弱。美術館のある緑地の駐車場に、開館時刻の少し前に着く。 www.chig…

特別展「小林古径と速水御舟」(山種美術館)

山種美術館では、小林古径 生誕140年を記念した特別展「小林古径と速水御舟」が開催されている。ガウディとサグラダ・ファミリアに圧倒された後に、心を落ち着かせるにはちょうどいい展覧会である。 Web サイトからその概要を引用する: 近代日本画の歴史に…

やはり凄いとしか言いようがない「ガウディとサグラダ・ファミリア展」(東京国立近代美術館)

東京国立近代美術館で開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に出かける。建設が始まってから 140年経った今も未完成なサグラダ・ファミリアが、いよいよ最終段階を迎えるとのことで、それを紹介する展覧会である。 遠いスペインで何だか凄い建…

「霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展」にて、気配を感じさせるリアルな彫刻を見る(そごう美術館)

そごう美術館の「霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展」(PDF 鑑賞ガイド)に出かける。 主に動物、それも実在するだけでなく架空の動物をモチーフに、リアルな彫刻群が並ぶ。現代アートとは少し距離を置き、独自性を追求した作品であると感じる。 大森暁生《月…

ついに木島櫻谷の《寒月》に会えた(泉屋博古美術館東京)

絶対に一度は実物を見たかった絵がある。それは木島櫻谷このしまおうこくの《寒月》である。 泉屋博古美術館東京にて「特別展 木島櫻谷 ― 山水夢中」が開催されており、《寒月》は 6月3日から18日までの期間限定展示となっている。6月3日初日にいそいそと出…