Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Museum

東京ステーションギャラリーから山種美術館へ:小早川秋聲、速水御舟、吉田善彦を観る

久しぶりに東京駅へ。丸の内北口のドームを見上げると、何だか気分が高揚する。 東京ステーションギャラリーの「小早川秋聲」展を観る。 旅する画家の絵を楽しんだ後は、OAZO のアマルフィイ・モデルナでランチ。 そして久しぶりに丸善に行って、本の中を散…

「刀剣 もののふの心」展:いつもと違って女性客が多いサントリー美術館

サントリー美術館で開催されている「刀剣 もののふの心」展に出かける。ある程度予想していたとは言え、女性客が8割から9割、しかも若い女性が多い。いつもとは全く違う客層である。今回の展覧会は、美術館側が新しい顧客層を開拓しようとした企画展だと思う…

安野光雅「洛中洛外と京都御苑の花」展を堪能、「ます寿司」を買って帰る

彼岸花を見た後は、横浜・高島屋で開催されている「安野光雅 追悼『洛中洛外と京都御苑の花』展」を観に行く。 安野光雅と言えば、子供の頃に読んだ絵本『ふしぎなえ』をよく覚えている。そして大人になってからは『旅の絵本』シリーズを楽しんだ。今回は安…

「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する(町田市立国際版画美術館)

町田市立国際版画美術館にて開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する。なぜなら前期・後期で全作品の展示替えが行われたからだ。 前期の展示を観に来た時にも書いたが、今回の「浮世絵風景画」展は、副題にあるように、…

空いている美術館でゆったり「浮世絵風景画」を楽しむ(町田市立国際版画美術館)

コロナ感染が拡大している中、空いていて、かつ自分の好きな絵を観られる展覧会ということで、目をつけていたのが、町田市立国際版画美術館で開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展である。 町田市立国際版画美術館は芹ヶ谷公園…

人出を避けて美術鑑賞をするはずだったのに…。意外と混んでいた「北斎づくし」展

いつものように、サントリー美術館で展覧会を観て、HARBS でランチ。コロナ感染予防のため、人出を避けてゆっくり美術鑑賞するには、最適のコースである。今回もそうやって平穏に休日を過ごすはずだったのだが…。 muranaga.hatenablog.com ランチの間に思い…

心のざわめきを喚起する「ざわつく日本美術」(サントリー美術館)

2回目のワクチン接種を受けて約2週間。そろそろ効果が出る頃になるが、油断はできない。従来通り、感染予防に気をつけて行動しなければ。そういう意味だと、空いている美術館・展覧会は、数少ない心が落ち着く場である。 ところがサントリー美術館で開催さ…

「第76回 春の院展」(そごう美術館)

そごう美術館で開催されている「第76回 春の院展」に出かける。多くの日本画が並べられていて、自分の好みのものを探すのが楽しい。心象風景を描いたものも多いが、現代美術に比べると理解しやすいし、馴染み深いテーマの絵が多い。 これだけある中で、やは…

4人の「広重」の風景画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展(府中市美術館)

初代歌川広重、明治の広重と呼ばれた光線画の小林清親、昭和の広重と呼ばれた新版画の川瀬巴水。江戸・明治・昭和の「広重」による風景版画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展が、府中市美術館で開催されている。 歌川広重の名所江戸…

雨の日の美術館巡り その2:「クールベと海」展(パナソニック汐留美術館)

サントリー美術館で、ミネアポリス美術館所蔵の日本絵画を楽しんだ後は、パナソニック汐留美術館へ向かう。ここでは「クールベと海」展が開催されている。 panasonic.co.jp 19世紀フランスの写実主義を代表する画家の一人、ギュスターヴ・クールベ。既存の体…

雨の日の美術館巡り その1:「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展(サントリー美術館)

会社休日はあいにくの雨。残念ながらゴルフはできなかったが、雨の日の美術館巡りも悪くない。6月になって多くの美術館・博物館が営業を再開している。 まず訪れたのはサントリー美術館で開催されている「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展。ミネアポリ…

日本画を観てランチ。ゆったりとした時間を過ごす(山種美術館)

美術館・博物館が軒並み休館になっている。「どうして野球観戦や相撲観戦は許されて、空いている美術館での鑑賞は NG なのだろう?人との距離は離れているし、会話もないのに。」ちょっと不満に感じていた。同じように感じている人たちは少なからずいたに違…

『謎解き 鳥獣戯画』を読んで、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行った気になる

緊急事態宣言によりトーハクも臨時休館となり、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行くこともかなわなくなった。 chojugiga2020.exhibit.jp 謎解き 鳥獣戯画 (とんぼの本)発売日: 2021/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 代わりに、と言っては何だが、…

書を原点とした墨の抽象画「篠田桃紅展」(そごう美術館)

2021年3月、107歳で亡くなった現代美術家、篠田桃紅の個展が、そごう美術館で開催されている。もともとは書家であったが、文字を解体し、墨による抽象画を描いた。43歳で渡米。日本人は文字の形と意味をつい探してしまうが、文字の意味のわからない海外に拠…

川瀬巴水の抒情的な風景版画を満喫する(平塚市美術館)

吉田博や川瀬巴水の風景版画が好きである。2021年は吉田博の展覧会だけでなく、「昭和の広重」と称された川瀬巴水の展覧会も開催される。しかも2回にわたって。まずは今回訪れた平塚市美術館での「川瀬巴水展」。これはもともと去年行われるはずだった展覧会…

ひとめで心を奪われてしまった「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」展(東京藝術大学大学美術館)

かねてより名前は知っていたものの、実物を見る機会がほとんどなかった日本画家・渡辺省亭(1851 - 1918年)。その初めての回顧展「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」が、東京藝術大学大学美術館で開催されており、いそいそと出かけた。そしてその花鳥画…

ターナーと並ぶ英国の風景画家「コンスタブル展」(三菱一号館美術館)

ディーラーの作業が予定より半日早く終了したので、代車から愛車に乗り換え、三菱一号館美術館で開催されている「テート美術館所蔵 コンスタブル展」に出かける。一歳年長の J. M. W. ターナー(1775-1851年)とともに、英国の風景画の評価を高めたジョン・…

長期休館となる前に横浜美術館「トライアローグ」展、「ヨコハマ・ポリフォニー」展に行ってきた

横浜美術館は来月3月1日より、大規模改修工事のため 2年超の長期休館に入る。その前の最後の展覧会となる「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」展に行ってきた。そのタイトルの通り、横浜美術館・愛知県美…

「没後70年 吉田博展」(東京都美術館)にて、200点もの木版画を堪能する

「没後70年 吉田博展」が、東京都美術館で1月26日より開催されている。吉田博(1876 - 1950)は、洋画家としての卓越した技術と、日本の伝統的な版画技法を統合することにより、独創的な木版画制作を確立した画家である。吉田博の絵は海外での評価が高く、ダ…

2021年初の展覧会は「ミレーから印象派への流れ展」(そごう美術館)

地元の師岡熊野神社へ初詣のあとは、地元・横浜のそごう美術館にて2021年初の展覧会。「ミレーから印象派への流れ展」は、19世紀のフランス絵画を、ミレーに代表されるバルビゾン派から、印象派、そしてナビ派に至るまでの系譜を辿る。著名な画家の作品もあ…

東京都写真美術館を初訪問「138億光年 宇宙の旅」

東京都写真美術館を初めて訪ねる。お目当ては「138億光年 宇宙の旅」展。ハッブル宇宙望遠鏡などが捉えた宇宙の写真。その美しさとスケールの大きさに改めて息をのむ。 「138億光年 宇宙の旅」展 月探査機がとらえた「地球の出」 火星探査車キュリオシティに…

ここ数年の展覧会のエッセンスを紹介「美を結ぶ。美をひらく。」(サントリー美術館)

コロナ禍において、サントリー美術館は所蔵品を少しづつ公開している。「美を結ぶ。美をひらく。」展は、ここ数年のサントリー美術館で催された展覧会のエッセンスを紹介するものになっている。六つの物語と称して、古伊万里、鍋島、琉球の紅型(びんがた)…

石橋財団コレクション選の展示も見ごたえがあるアーティゾン美術館

アーティゾン美術館は、素晴らしい建物と言い、西洋画だけでなく日本画にも力を入れているコレクションと言い、石橋財団の豊富な財力を示している。2,800点ものコレクションの中から一部を選んで展示している展覧会も見ごたえがある。 muranaga.hatenablog.c…

西洋絵画だけでなく日本画にも力を入れるアーティゾン美術館「琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術」展

新しく生まれ変わったアーティゾン美術館は、非日常のひと時が過ごせる空間である。旧ブリヂストン美術館の時代は、西洋絵画の印象が強かったが、新生アーティゾン美術館・石橋財団は、これから日本画や現代美術にも力を入れていくようで、「琳派と印象派 東…

都会の真ん中に美しい別空間。非日常的な時間を過ごせるアーティゾン美術館

旧ブリヂストン美術館が5年間の休館を経て、新しくアーティゾン美術館として生まれ変わって開館した。秋の3連休の初日、ようやく訪れることができた。 www.artizon.museum この日開催されていたのは「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展、そして石橋…

穏やかな秋の陽射しに包まれた葉山の美術館を訪れる(神奈川県立近代美術館)

天気のよい週末。葉山まで片道1時間のドライブを思い立つ。神奈川県立近代美術館・葉山館に出かけてみよう、とふと思ったのだ。ここは去年の9月、山口蓬春記念館を訪れた時に立ち寄った美術館で、相模湾を一望することができる。白い壁のモダンな建築が美…

リニューアル記念第2弾「日本美術の裏の裏」展(サントリー美術館)

サントリー美術館リニュアル記念第2弾の展覧会は「日本美術の裏の裏」展。サントリー美術館が「生活の中の美」をコンセプトに掲げる中、日本ならではの美の楽しみ方、目に見えていない「裏」に、隠されている「裏」の魅力を紹介する展覧会なのだそうだ。展覧…

竹内栖鳳を巡る小さな旅:大倉集古館から山種美術館へ

雨の土曜日。NHK「日曜美術館アートシーン」で紹介されていた大倉集古館の「近代日本画の華」展に行く。東京ミッドタウンでランチ。その後、思い立って山種美術館「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展まで足を伸ばす。雨の中の都心ドライブは、図らず…

みなとみらいから馬車道へ:川瀬巴水と土屋光逸の美しい風景画を堪能する(神奈川県立歴史博物館)

馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行く。曇っていて少し涼しいくらいなので、みなとみらいから、散歩を兼ねて、馬車道まで歩く。海の中に塔が立ち始めていて「何だろう?」と思ったのだが、あとから来年開業予定のロープウェイの工事であることを、友人に…

12人の作家を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」(パナソニック汐留美術館)

パナソニック汐留美術館に行き、現代日本の工芸美を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」を観る。12人の作家の超絶技巧の美しい作品に目を奪われる。 舘鼻則孝 深堀隆介 深堀隆介 深堀さんの金魚は、見た目のような厚みはない。薄く層を重ねて、この立体…