Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Museum

竹内栖鳳を巡る小さな旅:大倉集古館から山種美術館へ

雨の土曜日。NHK「日曜美術館アートシーン」で紹介されていた大倉集古館の「近代日本画の華」展に行く。東京ミッドタウンでランチ。その後、思い立って山種美術館「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展まで足を伸ばす。雨の中の都心ドライブは、図らず…

みなとみらいから馬車道へ:川瀬巴水と土屋光逸の美しい風景画を堪能する(神奈川県立歴史博物館)

馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行く。曇っていて少し涼しいくらいなので、みなとみらいから、散歩を兼ねて、馬車道まで歩く。海の中に塔が立ち始めていて「何だろう?」と思ったのだが、あとから来年開業予定のロープウェイの工事であることを、友人に…

12人の作家を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」(パナソニック汐留美術館)

パナソニック汐留美術館に行き、現代日本の工芸美を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」を観る。12人の作家の超絶技巧の美しい作品に目を奪われる。 舘鼻則孝 深堀隆介 深堀隆介 深堀さんの金魚は、見た目のような厚みはない。薄く層を重ねて、この立体…

新しく建築された SOMPO美術館、その「開館記念展」に行く

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展でゴッホの《ひまわり》を見たせいでもあるだろう、新しく建築された SOMPO美術館に行って、その所蔵する《ひまわり》と比較してみたくなった。久しぶりに新宿の高層ビル街に出かける。 SOMPO美術館は、損保ジャパン本社…

イギリスの珠玉の美を堪能する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(国立西洋美術館)

心待ちにしていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を観るために、国立西洋美術館に出かける。ロンドン・ナショナル・ギャラリー 200年の歴史の中で初めて、館外での大規模な所蔵作品展であり、珠玉の作品 61点すべてが日本初公開である。 「ロンドン…

「東京藝術大学 スーパークローン文化財展」:高精度な複製技術により時空を超える(そごう美術館)

伝統的な熟練の模写・模造技術と、最新のデジタル技術・2D/3D 印刷技術を融合させることにより、高精度な複製を作り上げる「クローン文化財」技術が、東京藝術大学で開発された。素材・質感・技法・文化的背景・精神性…。さまざまな観点から文化財の精巧な複…

謎めいた風景画を描く「ピーター・ドイグ展」(東京国立近代美術館)

8月1日、梅雨明け。東京国立近代美術館で開催されている「ピーター・ドイグ展」を観に行く。当日の朝、チケットぴあで日時指定チケットを購入、コンビニで受け取ってから、美術館に向かう。 「ピーター・ドイグ展」(東京国立近代美術館) peterdoig-2020.jp…

リニューアルしたサントリー美術館:「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展

国立新美術館の「古典 x 現代 2020」展を観た後は、ミッドタウンでランチ。そしてリニューアル・オープンしたサントリー美術館に行き、 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展を観る。題名の通り、生活の中の美を扱った展覧会であり、サントリー美術館所蔵の古…

4ヶ月ぶりの展覧会:「古典x現代 2020 時空を超える日本のアート」(国立新美術館)

コロナ第2波が来ている中、世間は夏休みに突入した。4連休である。僕の場合、会社方針で夏休みを4月に移動させていたので、3連休。お盆もほぼいつものように仕事をするスケジュールとなっている。「Go To トラベル」という気分にはなれず、状況を見ながら、…

超絶技巧が凄い「超写実主義絵画の襲来」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

多くの展覧会が延期、美術館が閉館している中、会期を短縮して開館している Bunkamura ザ・ミュージアムの「超写実主義絵画の襲来」展に出かける。去年の台風の水害により現在は休館しているホキ美術館所蔵の写実絵画の展覧会である。ホキ美術館には 2017年1…

絵画のような日常のスナップ:「永遠のソール・ライター」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

ニューヨークの街角の何気ない日常。それを見たことのない構図で切り取ったスナップ。ソール・ライターの写真にはどこか惹きつけられる。日常を描いた絵画のような写真だからかもしれない。浮世絵を連想させる大胆な構図だからかもしれない。Bunkamura では…

郷さくら美術館に立ち寄り、特別展「中野嘉之の世界」を間近で観る

両親を訪ねる前に、現代日本美術を専門とする郷さくら美術館に寄って、特別展「中野嘉之の世界」を観る。ふだんは桜の花を中心にした常設展示が行われる小さな美術館だが、今日は中野嘉之氏の作品のみが展示されていた。郷さくら美術館www.satosakura.jpsato…

デンマークの画家ハマスホイが描く静謐な世界:特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」(東京都美術館)

トーハクで古代日本に思いを馳せた後は、東京都美術館まで足を伸ばし、ハマスホイというデンマークの画家と、彼につながる 19世紀のデンマーク絵画を紹介する特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」を観る。ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864 - 1916)。初めて…

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」を観て、古代の日本に思いを馳せる(東京国立博物館)

日本書紀成立1300年の特別展「出雲と大和」をトーハクに観に行く。izumo-yamato2020.jp日本書紀の冒頭にある国譲りの神話では、国津神が天津神に国を譲り、国津神であるオオクニヌシは出雲へ鎮座する。神々を司る「幽」を祀る出雲と、現実を司る「顕」を祀る…

デザイナーの頭の中?「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」(21_21 DESIGN SIGHT)

プロダクトデザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、空間デザイナー、照明デザイナー…。さまざまなデザイナーの原画や図面、模型が観られる「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」が、21_21 DESIGN SIGHT で開催されている。21_21 DESIGN SIGH…

「上村松園と美人画の世界」(山種美術館)

21_21 DESIGN SIGHT を訪ねた後、ミッドタウンでランチ、その帰りに山種美術館に寄った。山種美術館が現在の広尾の地に開館して10年、それを記念した特別展「上村松園と美人画の世界」が開催されている。「西の松園、東の清方」と上村松園と並び称された鏑木…

「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現」展に行く(代官山ヒルサイドフォーラム)

雪交じりの雨の寒い土曜日。代官山に「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現」展を観に行く。500年前に亡くなったレオナルド・ダ・ヴィンチは万能の天才。画家として現存する作品は16点、完全な姿で残っているのは4点しかないと言う。レオナルド・ダ・ヴィンチ研…

ヨーロッパ美術史を辿ることができる「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」展(国立新美術館)

国立新美術館で開催中の日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」展に行ってきた。日本とオーストリアとの国交もちょうど 150周年にあたり、「ハプスブルク展」も開催されたが、1869年当時、「オーストリ…

優しくて癒される「印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」(三菱一号館美術館)

皇居・乾通りの紅葉、大嘗宮、竹工芸名品展と巡って、お腹が空いたので、地下鉄で丸の内・ブリックスクエアまで戻ってランチ。昨日(11月29日)開店したばかりというお店で、刺身・焼き魚・肉などのおかず 2品を選べる定食ランチ。刺身もさまざまな魚の組み…

美しく繊細な作品に目を奪われる「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵」(東京国立近代美術館工芸館)

皇居・乾通りの散策と大嘗宮参観を終えた後は、北桔橋門から北の丸公園方面へ。東京国立近代美術館工芸館で開催中の「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵」を見学した。東京国立近代美術館工芸館東京国立近代美術館…

オランジュリー美術館:珠玉のギヨーム・コレクション「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展(横浜美術館)

会社休日は雨。運転免許証の更新処理を終え、一度行ってみたかった「果実園リーベル」 横浜ランドマークプラザ店にてランチ。たくさんフルーツが添えられたプレートと、ミックスジュースを楽しむ。果実園リーベルにてランチのあとは横浜美術館の「オランジュ…

美しい小品に出合える「リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」(BUNKAMURA ザ・ミュージアム)

小学生だったか中学生だったか、同級生と一緒に帝国書院の地図帳を広げて「世界一小さな国はどこだろう?」と探していた。その時に必ず名前が出るのが、リヒテンシュタイン公国だった。スイスとオーストリアの国境にある、南北に 25km、東西に 6km、面積にし…

予習してから観に行けばよかった「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」(国立西洋美術館)

秋の上野の美術館・博物館巡りの最後を飾るのは、国立西洋美術館の「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」である。「ゴッホ展」と「風景の科学展」を観た後、早めにランチを済ませ、正午前に西洋美術館に行ったのだが、チケット販売の列に …

風景写真を見て科学者は何を思うのか:「風景の科学展 芸術と科学の融合」(国立科学博物館)

絵の力に釘付けになった「ゴッホ展」を後にして、国立科学博物館に向かう。企画展の一つ、「風景の科学展 芸術と科学の融合」を観るためだ。グラフィック・デザイナーの佐藤卓が企画したユニークな写真展だ。www.kahaku.go.jp写真家・上田義彦が撮影した風景…

力強い絵に持っていかれてしまう「ゴッホ展」(上野の森美術館)

東京国立博物館の特別展「正倉院の世界」、東京都美術館の「コートールド美術館展」と、秋の上野の美術館・博物館巡りを続けている。今日は上野の森美術館、開館前の「ゴッホ展」の行列に並ぶところから始まる。開館 15分前にはかなり長い列ができていて「何…

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(東京都美術館)

トーハクで特別展「正倉院の世界」を観た後は、早めのランチを済ませ、東京都美術館の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」へ向かう。多くの印象派・ポスト印象派の傑作が観られる展覧会なので、しばらく並ぶのを覚悟していたのだが、意外や意外、待ち行列…

特別展「正倉院の世界 皇室がまもり伝えた美」(東京国立博物館)

久しぶりに好天の週末、上野に出かける。まずは開館直後の東京国立博物館(トーハク)、特別展「正倉院の世界 皇室がまもり伝えた美」へ。9:30 に当日券を買い、40分ほど並んで入場する。毎年奈良博で開催される「正倉院展」ではなく、天皇陛下の御即位を記…

台風直撃の週末、歴史的な試合、そして「塩田千春展:魂がふるえる」

台風19号が直撃した週末。土曜日の夜は、鶴見川の水位をずっと見ながら、台風の通過を待った。台風が来るたびに、鶴見川の治水事業、すなわち日産スタジアムの下にある多目的遊水地の存在に、感謝するほかはない。今回も見事それが機能し、翌日曜日の夜には…

日本画コンテスト「Seed 山種美術館 日本画アワード 2019 未来をになう日本画新世代」展

「みんなのミュシャ」展から少し足を伸ばして、山種美術館の「Seed 山種美術館 日本画アワード 2019 ―未来をになう日本画新世代―」展に行く。「青い日記帳」で紹介されているように、45歳以下の若手の日本画家たちのガチンコのコンテストである。www.yamatan…

ミュシャの後世への影響を伝える「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ --- 線の魔術」展

渋谷の Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ --- 線の魔術」展に出かける。 www.bunkamura.co.jp2017年に開催された「ミュシャ展」は、ベルエポックを代表するアルフォンス・ミュシャが、パリからチェコに帰…