Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Book

巨匠たちの絵を観て西洋美術史を辿る「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展(東京都美術館)

お休みをとったのに、あいにくの雨。美術館巡りをする。まずは都美(東京都美術館)。そしてリニューアルした三井記念美術館。 朝の渋滞を避けるべく、湾岸線からレインボーブリッジ経由で上野へ。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展が…

「没後50年 鏑木清方展」:鏑木清方は単なる「美人画家」ではなかった(東京国立近代美術館)

「西の松園、東の清方」と、京都の上村松園と並び、「美人画家」として称される鏑木清方。伊東深水や川瀬巴水の師匠でもある。「没後50年 鏑木清方展」が東京国立近代美術館で開催されている。 kiyokata2022.jp 先日の山種美術館の上村松園の展覧会と同じよ…

教科書に載っている空也上人像を観る:特別展「空也上人と六波羅蜜寺」(東京国立博物館)

トーハクの本館の一室で開催されている特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を観に行く。 kuya-rokuhara.exhibit.jp お目当ては日本史の教科書に載っている空也上人像である。 10世紀以降、現世利益ではなく浄土への往生を求めることで現世の苦しみから逃れること…

仏像を模造・修復する学生たちを描く『東京藝大 仏さま研究室』

仏像の模造・修復の世界を描いた小説、樹原アンミツ『東京藝大 仏さま研究室』を読む。ちょうどオリジナルに忠実な模造というプロセスを通して、正倉院の宝物が作られた当時の卓越した技術を研究し、後世に伝えていく「再現模造」の展覧会を観たばかりであり…

久しぶりにピアノ・リサイタルを楽しむ:福間洸太朗「オール・ショパン」(神奈川県立音楽堂)

日曜日に受けたワクチン接種の副反応がまだ残る水曜日。午後半休を貰って、神奈川県立音楽堂で開催のピアノ・リサイタルに出かける。映画『蜜蜂と遠雷』で高島明石役のピアノ演奏を行った福間洸太朗による「オール・ショパン」。平日昼間の公演にも関わらず…

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」で修復された《窓辺で手紙を読む女》を観る(東京都美術館)

印象派はもちろんだが、それよりも前の時代のオランダ絵画が好きである。そんな僕にとって、東京都美術館で開催されている「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は、見逃せない展覧会だ。しかも修復されたばかりのフェルメー…

「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展:渡邊木版美術舗の鮮やかな摺り、スティーヴ・ジョブズの審美眼を堪能する(SOMPO美術館)

今年になって何度、川瀬巴水の展覧会を訪れたことだろう。4月の平塚市美術館、6月の府中市美術館、そして町田市立国際版画美術館を前(8月)後期(9月)。 その最後を飾るのは SOMPO美術館で開催されている「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展である。 www.sompo-…

1年ぶりのアーティゾン美術館:コレクション展「印象派ー画家たちの友情物語」「特集コーナー展示 挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」

森村泰昌の「M式『海の幸』」で頭を揺さぶられた後は、心穏やかにアーティゾン美術館の石橋財団コレクションを楽しむ。テーマは「印象派ー画家たちの友情物語」。 www.artizon.museum にしうら染(漫画家)による「印象派画家相関図」 漫画家のにしうら染が…

久しぶりにトーハクに行き、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」を観覧する(東京国立博物館)

東京国立博物館に、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」を観に行く。トーハクに行くのは、「出雲と大和」展以来だから 1年9ヶ月ぶりということになる(コロナ禍で「鳥獣戯画」展に行くことはできなかった)。 muranaga.hatenablog.com …

ショパン・コンクールをオンライン映像配信で楽しんだ

第18回ショパン国際ピアノコンクールは、反田恭平さん 2位、小林愛実さん 4位という日本人のダブル入賞という喜ばしい結果となった。 tabimatch.com ontomo-mag.com 上記のサイトからは、入賞者の演奏動画が 1次予選から決勝までまとめられている。 そう、今…

東京ステーションギャラリーから山種美術館へ:小早川秋聲、速水御舟、吉田善彦を観る

久しぶりに東京駅へ。丸の内北口のドームを見上げると、何だか気分が高揚する。 東京ステーションギャラリーの「小早川秋聲」展を観る。 旅する画家の絵を楽しんだ後は、OAZO のアマルフィイ・モデルナでランチ。 そして久しぶりに丸善に行って、本の中を散…

左足の甲の痛みは疲労骨折ではなく、ジョギングを再開した

9月10日からの左足の甲の痛みは、どうやら捻挫であったようだ。おそらくゴルフの素振りをした時に捻ったようで、1週間くらいすると痛みは引いてきた。恐る恐るウォーキングを再開したり、ゴルフをプレーしたりしてみたが、痛みがぶり返すことがなかった。 初…

「刀剣 もののふの心」展:いつもと違って女性客が多いサントリー美術館

サントリー美術館で開催されている「刀剣 もののふの心」展に出かける。ある程度予想していたとは言え、女性客が8割から9割、しかも若い女性が多い。いつもとは全く違う客層である。今回の展覧会は、美術館側が新しい顧客層を開拓しようとした企画展だと思う…

安野光雅「洛中洛外と京都御苑の花」展を堪能、「ます寿司」を買って帰る

彼岸花を見た後は、横浜・高島屋で開催されている「安野光雅 追悼『洛中洛外と京都御苑の花』展」を観に行く。 安野光雅と言えば、子供の頃に読んだ絵本『ふしぎなえ』をよく覚えている。そして大人になってからは『旅の絵本』シリーズを楽しんだ。今回は安…

「プロジェクトX 挑戦者たち『運命の最終テスト ~ワープロ・日本語に挑んだ若者たち~』」を観て

「プロジェクトX 挑戦者たち『運命の最終テスト ~ワープロ・日本語に挑んだ若者たち~』」が再放送された。 新価格版 プロジェクトX 挑戦者たち 運命の最終テスト ~ワープロ・日本語に挑んだ若者たち~国井雅比古Amazon 「運命の最終テスト」~ワープロ・…

「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する(町田市立国際版画美術館)

町田市立国際版画美術館にて開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する。なぜなら前期・後期で全作品の展示替えが行われたからだ。 前期の展示を観に来た時にも書いたが、今回の「浮世絵風景画」展は、副題にあるように、…

『立花隆のすべて』『精神と物質』:25年の時を超えて

新旧『立花隆のすべて』 あれ?またもや同じ本が2冊? 右は 1996年に発刊された文藝春秋の臨時増刊号『立花隆のすべて』(単行本化・文庫化されている)。左は25年の時を経て、2021年8月に出た『立花隆のすべて』。今年 4月に 80歳で亡くなった立花隆を、さ…

辻惟雄『日本美術の歴史 補訂版』は15年ぶりの改訂になる

辻惟雄『日本美術の歴史』 あれ?同じ本が2冊? 右は、2005年に出版された辻惟雄先生の『日本美術の歴史』。左は、その15年ぶりの改訂版である。書き誤り・書き忘れを改め、新しい作品を加えたり図版を取り替えたりしたということで、『補訂版』とされてい…

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている。 まず何と言っても、今放映されている NHK の朝ドラ「おかえりモネ」。 気象予報士の成長を描いた物語だが、海・山・空という自然が相手。その自然にまつわる漁業、林業、気象予報といった仕事が丁寧に描かれてい…

「スロージョギング」のやり方を見直している

去年の11月から、ときどきサボったりしながらだが、週に 3回ほど、ジョギングしている。ランニング初心者ということもあって、気軽に長く続けられそうな「スロージョギング」と呼ばれる走り方を参考にしている。 「にこにこペース」と言われる楽なスピードで…

人出を避けて美術鑑賞をするはずだったのに…。意外と混んでいた「北斎づくし」展

いつものように、サントリー美術館で展覧会を観て、HARBS でランチ。コロナ感染予防のため、人出を避けてゆっくり美術鑑賞するには、最適のコースである。今回もそうやって平穏に休日を過ごすはずだったのだが…。 muranaga.hatenablog.com ランチの間に思い…

4人の「広重」の風景画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展(府中市美術館)

初代歌川広重、明治の広重と呼ばれた光線画の小林清親、昭和の広重と呼ばれた新版画の川瀬巴水。江戸・明治・昭和の「広重」による風景版画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展が、府中市美術館で開催されている。 歌川広重の名所江戸…

雨の日の美術館巡り その2:「クールベと海」展(パナソニック汐留美術館)

サントリー美術館で、ミネアポリス美術館所蔵の日本絵画を楽しんだ後は、パナソニック汐留美術館へ向かう。ここでは「クールベと海」展が開催されている。 panasonic.co.jp 19世紀フランスの写実主義を代表する画家の一人、ギュスターヴ・クールベ。既存の体…

『謎解き 鳥獣戯画』を読んで、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行った気になる

緊急事態宣言によりトーハクも臨時休館となり、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行くこともかなわなくなった。 chojugiga2020.exhibit.jp 謎解き 鳥獣戯画 (とんぼの本)発売日: 2021/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 代わりに、と言っては何だが、…

川瀬巴水の抒情的な風景版画を満喫する(平塚市美術館)

吉田博や川瀬巴水の風景版画が好きである。2021年は吉田博の展覧会だけでなく、「昭和の広重」と称された川瀬巴水の展覧会も開催される。しかも2回にわたって。まずは今回訪れた平塚市美術館での「川瀬巴水展」。これはもともと去年行われるはずだった展覧会…

ひとめで心を奪われてしまった「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」展(東京藝術大学大学美術館)

かねてより名前は知っていたものの、実物を見る機会がほとんどなかった日本画家・渡辺省亭(1851 - 1918年)。その初めての回顧展「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」が、東京藝術大学大学美術館で開催されており、いそいそと出かけた。そしてその花鳥画…

ターナーと並ぶ英国の風景画家「コンスタブル展」(三菱一号館美術館)

ディーラーの作業が予定より半日早く終了したので、代車から愛車に乗り換え、三菱一号館美術館で開催されている「テート美術館所蔵 コンスタブル展」に出かける。一歳年長の J. M. W. ターナー(1775-1851年)とともに、英国の風景画の評価を高めたジョン・…

長期休館となる前に横浜美術館「トライアローグ」展、「ヨコハマ・ポリフォニー」展に行ってきた

横浜美術館は来月3月1日より、大規模改修工事のため 2年超の長期休館に入る。その前の最後の展覧会となる「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」展に行ってきた。そのタイトルの通り、横浜美術館・愛知県美…

「没後70年 吉田博展」(東京都美術館)にて、200点もの木版画を堪能する

「没後70年 吉田博展」が、東京都美術館で1月26日より開催されている。吉田博(1876 - 1950)は、洋画家としての卓越した技術と、日本の伝統的な版画技法を統合することにより、独創的な木版画制作を確立した画家である。吉田博の絵は海外での評価が高く、ダ…

「スロージョギング」を始める

11月。いつもウォーキングしているコースにも秋が訪れている。 もともとは在宅勤務で運動しなくなったからだを動かすために始めたウォーキング。少しづつ進化して、最近は「インターバル速足」、そこに一部ランニングを取り入れていたが、だんだん走りたくな…