Muranaga's View

ゴルフ、読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Technology

人工知能の父、ミンスキーが亡くなり、囲碁プログラムが欧州のプロ棋士に勝った

先週、人工知能(AI)の父である Marvin Minsky 教授が亡くなった(追悼記事)。Minsky が提唱したフレーム理論に触発された形で、知識表現システムを設計・実装したのが、入社して間もない 30年前である(第 2次 AI ブームの頃)。その後、研究所との共同研…

「Yahoo! カーナビ」アプリを使ってみた

昨日、東名高速上りを横浜の自宅に向かって帰る際に、Yahoo! カーナビ(無料)を試しに使ってみた。先日の報道発表にもあるように、実はこのアプリで使われている案内には、東芝の音声合成技術が使われているのである。自社の宣伝のためにも強調しておくが、…

ストレージ技術を概観する本

「クラウド」、「雲の中」と言っているが、クラウドコンピューティングの実体は、データセンターにある。その中では、コンピューティング(CPU とメモリ)、ストレージ、ネットワークの3つの要素が組み合わせられ、分散してスケーラブルなコンピュータ群が…

Google データセンターの解説 "The Datacenter as a Computer" の 2nd Edition が PDF で読める

Google のデータセンター設計について書かれた "The Datacenter as a Computer" の 2nd Edition が無料公開され、PDF で読むことができる。世間にとっては最新の技術かもしれないが、Google にとっては 2年前の技術ということかもしれない。ちなみに 4年前の…

情報処理学会『デジタルプラクティス』のビッグデータ特集号を読んで

情報処理学会のIT実務を扱う論文誌「デジタルプラクティス」Vol.4, No.1 は、ビッグデータ特集号。会員登録をすれば、無料で電子版(PDF)を読むことができる。この論文誌は、実システムでの経験・ノウハウの紹介・体系化をテーマに実務家向けに編集されてお…

カーナビの地図を更新 --- カーナビは Google マップに勝てるのか?

多少迷ったりもしていたのだが、数年ぶりにカーナビ(ストラーダ CN-HX1000D)の地図を更新した。メーカー希望小売価格 25,200円のところを、Amazon だと 7,000円引きで入手できる。panasonic [ パナソニック ] 2013年度 全国 [ 地図データー更新 ] バージョ…

クラウドシステムの設計パターンをまとめた『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』

『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』には、AWS(Amazon Web Services) を使ったクラウドシステムのアーキテクチャ設計・構築・開発のデザインパターンがまとめられている。AWS の提供するコンポーネントやサービス(仮想サーバ、デ…

約10年ぶりにコンピュータ・アーキテクチャの教科書を買う

コンピュータ・アーキテクチャの教科書として名著として知られるのは、RISC の発明者・提唱者であるヘネシーとパターソンによって書かれた『コンピュータ・アーキテクチャ --- 設計・実現・評価の定量的アプローチ』である。「ヘネシー&パターソン(ヘネパ…

20年ぶりの再会、オブジェクト指向型 Lisp

大学生の頃お世話になったコンピュータサイエンス誌 bit(2001年に休刊、故石田晴久先生による「bit の休刊を惜しむ」(PDF))を発刊していた共立出版から手紙が届く。それを読んで、1988年11月、今から24年も前に共著で書いた bit 別冊が、2年前に単行本とし…

To the Cloud: Cloud Powering an Enterprise サマリー

"To the Cloud: Cloud Powering ane Enterprise" は、企業 IT のクラウド化について、Microsoft が自社での事例を踏まえて、エグゼクティブ向けに解説・啓蒙する本である。100ページほどの薄さで各章の最後にサマリーがついているので、短時間でブラウズする…

発電・送電・配電・スマートグリッドを学ぶ

電力系統の勉強をするために下記の本を読んでいる。つくづく思うのは、長年電機メーカーに勤めていながら、電気がどのように作られ、自分たちのもとに届けられているか、ほとんど知らなかったということ。コンセントに差し込めば、当たり前のように電気が使…

人工知能もここまで進歩したのか:IBM の Watson

米国の著名なクイズ番組 Jeopardy! に、IBM のコンピュータ Watson が挑戦、人間のクイズ王を破った。その映像を観ていると、自然言語で応答する人工知能(AI = Artificial Intelligence)もここまで進歩したのか、と感慨深い。Carnegie Mellon 大学(CMU)…

「はやぶさ」本の決定版:川口淳一郎『小惑星探査機はやぶさ --- 「玉手箱」は開かれた』

小惑星探査機「はやぶさ」に関する良書はたくさん出ているし、プロジェクトリーダである川口淳一郎教授の手による『はやぶさ、そうまでして君は』を涙なしに読むことはできない。この本と同時期に川口教授が書かれた『小惑星探査機はやぶさ --- 「玉手箱」は…

小惑星探査機「はやぶさ」を知る DVD

小惑星探査機「はやぶさ」を知るためにさまざまな本が出版されて、中でもプロジェクトリーダである川口淳一郎先生の本は涙なしには読むことができない。最近は「はやぶさ」に関する DVD もいくつか出て、視覚的に「はやぶさ」を知ることができる。 小惑星探…

涙なしに読むことができない『はやぶさ、そうまでして君は --- 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』

瀕死の床から奇跡的に呼び戻すことに成功した小惑星探査機「はやぶさ」。何度とない試練を絶対にあきらめなかったプロジェクトリーダである川口淳一郎先生だからこそ、知り得ない事実があり、語れることがある。語る言葉がある。はやぶさ、そうまでして君は…

中島聡さんの講演を聴く:最新ソフトウェア技術トレンド、イノベーションの起こし方

『おもてなしの経営学』やブログ "Life is beautiful" で有名な伝説のプログラマー、UI Evolution 会長の中島聡さんの講演を聴く機会があった。中島さんは僕と同年代。1980年代のパソコン少年時代(アスキー創業期に CAD ソフト CANDY を開発。僕は GAME 言…

小惑星探査機「はやぶさ」を知る

小惑星探査機「はやぶさ」(Wikipedia)が帰還、大気圏に再突入した6月13日から4ヶ月。コンテナから回収された試料から多数の微粒子が見つかったそうだ。イオンエンジンやリアクションホイールの故障、通信断絶、満身創痍になりながらも数々の工夫を凝らして…

日本人による日本人のための展示会 CEATEC

日本最大のIT・エレクトロニクス展 CEATEC 2010 が盛況のうちに閉会した。テレビについては 3D というだけでは差異化にならず、東芝はグラスレス 3D、ソニーは超大画面で 3D の上流から下流までのサポート、パナソニックはエコ家電を訴求した。特に東芝のグ…

『はやぶさ --- 不死身の探査機と宇宙研の物語』

数々の苦難を乗り越え、2010年6月13日に小惑星探査機「はやぶさ」は地球に帰還した。大気圏再突入の様子を今か今かと Ustream で待ち、数分の遅れはあったものの、オーストラリアのウーメラ砂漠上空で閃光のように光る映像を確認した夜。あの興奮は今もまだ…

スティーブ・ジョブズの頭の中

iPad 入手に合わせて、『スティーブ・ジョブズの流儀』(原題:Inside Steve's Brain、「スティーブ・ジョブズの頭の中」)を読む。プライベートまで含めて、その破天荒な人生を描いた『スティーブ・ジョブズ-偶像復活 iCon』よりも、ビジネスの側面にフォー…

15年前に Kindle を作ろうとしていた

年末にオフィスを掃除していたら面白いものが出てきた。15年前にぼくたちが作ろうとしていた電子文書ビューア、今なら電子ブックリーダ Kindle のプロトタイプとも言うべき試作機である。PDV(Portable Document Viewer)というのがコード名であった。Kindle…

思えば幸せな時代であった

高度成長時代はパイが大きくなるので、黙っていても売上が上がる時代だったと言う。僕たちが就職した頃は、さながら「IT の高度成長」が始まった時期であったろう。多くの友人が電気系・情報系の学科を専攻し、電機メーカーが就職人気ランキングの上位に来る…

電気・情報系の学科は人気がないらしい

最近、東大の先生から聞いた話。僕たちが卒業する頃には人気学科であった電気・情報系を志望する東大生が減っているらしい。30年前の「進振り」では、情報科学や電気電子工学を志望するならば 80点くらいは取っている必要があったのだが、最近では志願者が少…

スマート・グリッド構想に垣間見えるガラパゴスへの道

スマート・グリッド(smart grid)の解説として以下の二つの記事を読んだ。どちらの記事も非常によくまとまっている: 日経エレクトロニクス 2009.6.1 「スマートグリッド --- 米国の次世代電力網が目指すもの ---」 The Economist June 6th 2009: "Building…

『クラウド大全』、『クラウド・アプリケーション・アーキテクチャ』("Cloud Application Architectures")

クラウド・コンピューティングの技術に関するよい本が2冊出ている。『クラウド大全 サービス詳細から基盤技術まで』はクラウドの現状を知るのによい入門書である。Amazon Web Services、Google AppEngine、Force.com、Windows Azure という四大パブリック・…

Hadoop / MapReduce:日本語の技術資料へのリンク集

プリファード インフラストラクチャ CTO 太田一樹氏によって CodeZine に寄せられた Hadoop の解説、ガリレオ 小山博史氏によって @IT に寄せられた MapReduce の解説など、Hadoop と MapReduce に関する日本語の技術資料へのリンクを集めてみた。 CodeZine …

Amazon Web Services:パブリック・クラウドの利用技術の追究

クラウド・コンピューティングで計算処理・ストレージの基盤が提供される時代。Amazon Web Services: EC2 / S3 / MapReduce に代表されるパブリック・クラウドを、自社ビジネスにどう活用するか、その利用技術を追求していくことが重要になる。同僚が聴講し…

「iPhone vs. Android ソフトウエア開発の実際」(日経エレクトロニクス、2009.2.9)

iPhone と Android のアプリケーション開発に特化している GClue 社の代表取締役である佐々木陽氏が、それぞれのソフトウエア開発の違いを解説した記事が、日経エレクトロニクス 2009.2.9号に掲載されている。同社のサイトに、この二つのスマートフォンの比…

来た来た! Amazon + Hadoop = Amazon Elastic MapReduce

顧客からのフィードバックを受け、地道に改良を積み重ねていく Amazon が、パブリック・クラウド業界を当面のところリードし続けるように思う。と書いたその日に、Amazon が Hadoop を使った Amazon Elastic MapReduce のベータ版サービス開始を発表した。い…

クラウド・プロバイダをめぐる動き --- IBM、Sun、Cisco、Amazon、「オープン・クラウド宣言」

最初のラウンドはクラウドの構築段階である。そこでの勝者はハードウェア・メーカーになりそうだ。しかしより長いレンジで考えると、ハードウェアビジネスは負け組になっていく。クラウドが成熟するにつれ、利益は圧縮される。なぜならば購買力を持った顧客…