Technology
東芝の研究開発新棟「イノベーション・パレット」を見学させてもらった。PR 動画制作チームに同伴させてもらって行ったので、素晴らしいオフィス環境だけでなく、ライブ実験場としての研究内容、そしてバックヤードの設備も案内していただいた。 www.toshiba…
3連休の初日は、サントリー美術館と出光美術館を訪れる。 サントリー美術館で開催されているのは「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」である。 www.suntory.co.jp 展覧会のサイト・チラシから概要を引用する: 有楽斎(うらくさい)こと織田長益は…
ここ数年の自然言語処理 AI のブレークスルーを体現したのが ChatGPT である。応答としては「教科書的」だし、正しくない応答をするといった問題もあるが、大規模言語モデル(GPT-3.5)を基盤として、人間との自然な対話を実現していることは本当に凄い。GPT…
ここ数年の AI(人工知能)、それも自然言語処理の進歩が凄まじい。Transformer というニューラルネットワーク・アーキテクチャにより、BERT、GPT といったモデルがブレークスルーとなって、大規模言語モデルが機械学習によって作られ、ChatGPT のように、人…
「プロジェクトX 挑戦者たち『運命の最終テスト ~ワープロ・日本語に挑んだ若者たち~』」が再放送された。 新価格版 プロジェクトX 挑戦者たち 運命の最終テスト ~ワープロ・日本語に挑んだ若者たち~国井雅比古Amazon 「運命の最終テスト」~ワープロ・…
首都高速 K7(北線・北西線)が開通した時の複雑な横浜港北ジャンクション(JCT)の図(動画によるシミュレーション付き)を眺めていたら、ブルーバックス『図解・首都高速の科学』を読み返したくなった。この本では、首都高速を紙上で擬似ドライブしながら…
先週、人工知能(AI)の父である Marvin Minsky 教授が亡くなった(追悼記事)。Minsky が提唱したフレーム理論に触発された形で、知識表現システムを設計・実装したのが、入社して間もない 30年前である(第 2次 AI ブームの頃)。その後、研究所との共同研…
早朝に米国出張(シアトル)から帰国、午後から国内出張(福島)というハードスケジュールでしたが、その合間を縫って、敬愛する河田勉さんの葬儀に参列することができました。研究所からネット事業カンパニーへと、僕を導いてくれ、楽しくかつ厳しく仕事を…
昨日、東名高速上りを横浜の自宅に向かって帰る際に、Yahoo! カーナビ(無料)を試しに使ってみた。先日の報道発表にもあるように、実はこのアプリで使われている案内には、東芝の音声合成技術が使われているのである。自社の宣伝のためにも強調しておくが、…
「クラウド」、「雲の中」と言っているが、クラウドコンピューティングの実体は、データセンターにある。その中では、コンピューティング(CPU とメモリ)、ストレージ、ネットワークの3つの要素が組み合わせられ、分散してスケーラブルなコンピュータ群が…
Google のデータセンター設計について書かれた "The Datacenter as a Computer" の 2nd Edition が無料公開され、PDF で読むことができる。世間にとっては最新の技術かもしれないが、Google にとっては 2年前の技術ということかもしれない。ちなみに 4年前の…
情報処理学会のIT実務を扱う論文誌「デジタルプラクティス」Vol.4, No.1 は、ビッグデータ特集号。会員登録をすれば、無料で電子版(PDF)を読むことができる。この論文誌は、実システムでの経験・ノウハウの紹介・体系化をテーマに実務家向けに編集されてお…
多少迷ったりもしていたのだが、数年ぶりにカーナビ(ストラーダ CN-HX1000D)の地図を更新した。メーカー希望小売価格 25,200円のところを、Amazon だと 7,000円引きで入手できる。panasonic [ パナソニック ] 2013年度 全国 [ 地図データー更新 ] バージョ…
『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』には、AWS(Amazon Web Services) を使ったクラウドシステムのアーキテクチャ設計・構築・開発のデザインパターンがまとめられている。AWS の提供するコンポーネントやサービス(仮想サーバ、デ…
コンピュータ・アーキテクチャの教科書として名著として知られるのは、RISC の発明者・提唱者であるヘネシーとパターソンによって書かれた『コンピュータ・アーキテクチャ --- 設計・実現・評価の定量的アプローチ』である。「ヘネシー&パターソン(ヘネパ…
大学生の頃お世話になったコンピュータサイエンス誌 bit(2001年に休刊、故石田晴久先生による「bit の休刊を惜しむ」(PDF))を発刊していた共立出版から手紙が届く。それを読んで、1988年11月、今から24年も前に共著で書いた bit 別冊が、2年前に単行本とし…
"To the Cloud: Cloud Powering ane Enterprise" は、企業 IT のクラウド化について、Microsoft が自社での事例を踏まえて、エグゼクティブ向けに解説・啓蒙する本である。100ページほどの薄さで各章の最後にサマリーがついているので、短時間でブラウズする…
電力系統の勉強をするために下記の本を読んでいる。つくづく思うのは、長年電機メーカーに勤めていながら、電気がどのように作られ、自分たちのもとに届けられているか、ほとんど知らなかったということ。コンセントに差し込めば、当たり前のように電気が使…
米国の著名なクイズ番組 Jeopardy! に、IBM のコンピュータ Watson が挑戦、人間のクイズ王を破った。その映像を観ていると、自然言語で応答する人工知能(AI = Artificial Intelligence)もここまで進歩したのか、と感慨深い。Carnegie Mellon 大学(CMU)…
小惑星探査機「はやぶさ」に関する良書はたくさん出ているし、プロジェクトリーダである川口淳一郎教授の手による『はやぶさ、そうまでして君は』を涙なしに読むことはできない。この本と同時期に川口教授が書かれた『小惑星探査機はやぶさ --- 「玉手箱」は…
小惑星探査機「はやぶさ」を知るためにさまざまな本が出版されて、中でもプロジェクトリーダである川口淳一郎先生の本は涙なしには読むことができない。最近は「はやぶさ」に関する DVD もいくつか出て、視覚的に「はやぶさ」を知ることができる。 小惑星探…
瀕死の床から奇跡的に呼び戻すことに成功した小惑星探査機「はやぶさ」。何度とない試練を絶対にあきらめなかったプロジェクトリーダである川口淳一郎先生だからこそ、知り得ない事実があり、語れることがある。語る言葉がある。はやぶさ、そうまでして君は…
『おもてなしの経営学』やブログ "Life is beautiful" で有名な伝説のプログラマー、UI Evolution 会長の中島聡さんの講演を聴く機会があった。中島さんは僕と同年代。1980年代のパソコン少年時代(アスキー創業期に CAD ソフト CANDY を開発。僕は GAME 言…
小惑星探査機「はやぶさ」(Wikipedia)が帰還、大気圏に再突入した6月13日から4ヶ月。コンテナから回収された試料から多数の微粒子が見つかったそうだ。イオンエンジンやリアクションホイールの故障、通信断絶、満身創痍になりながらも数々の工夫を凝らして…
日本最大のIT・エレクトロニクス展 CEATEC 2010 が盛況のうちに閉会した。テレビについては 3D というだけでは差異化にならず、東芝はグラスレス 3D、ソニーは超大画面で 3D の上流から下流までのサポート、パナソニックはエコ家電を訴求した。特に東芝のグ…
数々の苦難を乗り越え、2010年6月13日に小惑星探査機「はやぶさ」は地球に帰還した。大気圏再突入の様子を今か今かと Ustream で待ち、数分の遅れはあったものの、オーストラリアのウーメラ砂漠上空で閃光のように光る映像を確認した夜。あの興奮は今もまだ…
iPad 入手に合わせて、『スティーブ・ジョブズの流儀』(原題:Inside Steve's Brain、「スティーブ・ジョブズの頭の中」)を読む。プライベートまで含めて、その破天荒な人生を描いた『スティーブ・ジョブズ-偶像復活 iCon』よりも、ビジネスの側面にフォー…
年末にオフィスを掃除していたら面白いものが出てきた。15年前にぼくたちが作ろうとしていた電子文書ビューア、今なら電子ブックリーダ Kindle のプロトタイプとも言うべき試作機である。PDV(Portable Document Viewer)というのがコード名であった。Kindle…
高度成長時代はパイが大きくなるので、黙っていても売上が上がる時代だったと言う。僕たちが就職した頃は、さながら「IT の高度成長」が始まった時期であったろう。多くの友人が電気系・情報系の学科を専攻し、電機メーカーが就職人気ランキングの上位に来る…
最近、東大の先生から聞いた話。僕たちが卒業する頃には人気学科であった電気・情報系を志望する東大生が減っているらしい。30年前の「進振り」では、情報科学や電気電子工学を志望するならば 80点くらいは取っている必要があったのだが、最近では志願者が少…