iWatch や Galaxy Gear なんて何のその。セルフプレーのゴルファー向けのスマートウォッチと言えば GreenOn(グリーンオン) の「ザ・ゴルフウォッチ G05」である。
僕はセルフプレイが多いので、GPS を使った距離測定器を使って、グリーンやハザードまでの距離を確認している。1年ほど前からコンパクトでポケットに入るユピテルの「ゴルフナビ AGN900」を重宝してきたが、このところラウンド中にフリーズすることが数回あり、プレイ中にリセットしなければならなかった。そんな折、友人が 2グリーン同時表示できる腕時計型の距離測定器「ザ・ゴルフウォッチ」を使っているのを見て、購入を決めた。
GreenOn(グリーンオン) グリーンオン[ザ・ゴルフウォッチ] G05
- 出版社/メーカー: グリーンオン(GreenOn)
- 発売日: 2012/10/03
- メディア: スポーツ用品
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ユピテル(YUPITERU) ATLAS ゴルフナビ AGN900
- 出版社/メーカー: ユピテル(YUPITERU)
- 発売日: 2012/09/12
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上のゴルフウォッチ(グリーンオン)は、下のゴルフナビ(ユピテル)と比べて、次の点で操作性に優れていると感じる:
- ポケットからわざわざ取り出す煩わしさから解放される。
- 2グリーン同時表示のため、ボタンを押して表示を切り替える必要がない。
- グリーン表示とハザード表示の切り替えがボタンを押すだけででき、一度に表示されるハザードの数が多い。
- グリーンのフロント、センター、バックの表示切替もボタンを押すだけ。
- (腕時計なので当たり前だが)時刻が確認できる(GPS 衛星から取得する時刻のため正確)。
ゴルフの時は腕時計をしない習慣だったが、スイング時に特に邪魔にならないことがわかった。GPS から取得される正しい時刻を随時知ることができる。電池も 1日のラウンドであれば十分持つ。
実はカウンター機能がついていて、ショットを打った後にカウントアップしておくと、打った地点からのショットが kml ファイル形式で記録され、Google Earth で表示することができる。Google Earth なのでショットの飛距離もわかるし、どれくらい打ち下ろしだったかもわかる。ガジェット好きの心をくすぐる機能である。自分のクラブのキャリーの平均飛距離を知るのによい機能だと思われるが、カウントアップするのを忘れなければ、の話である。次のショットの地点まで来て初めて、カウントアップするのを忘れたことに気づくことが多い。
肝腎の距離表示であるが、ヤーデージ杭やカートの GPS で表示される距離と大体合っていたように思う。ゴルフナビ(ユピテル)と比べると数ヤードくらい違う表示であった。
このゴルフウォッチを作っている会社は、僕が勤める会社の OB が設立した企業である。宇宙開発、衛星放送の技術者が立ち上げた会社らしく、GPS 衛星による距離測定についての講座に、GPS による位置測定の誤差やその補正方法が詳述されている。この講座によると、GPS 測位は 7月が最も精度が高く、10月から2月は悪くなる、午前中は精度よく安定しているが午後になると不安定になるそうだ。技術者としての専門性を生かすと同時に、ゴルフという趣味と実益を兼ねた会社なのかもしれない。