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『ロジカルゴルフ』が提唱するスイング部品

尾林弘太郎プロの『ロジカルゴルフ』で提唱されている考え方で、現時点の僕のレベルで気になっていることをメモしておく(3ヶ月後に読んで、別のところが気にかかるのであれば上達しているしるし、とのこと)。

ロジカルゴルフ―スコアアップの方程式 (日経プレミアシリーズ)

ロジカルゴルフ―スコアアップの方程式 (日経プレミアシリーズ)

  • 上級プレーヤーにスロープレーヤーはいない。
  • 100点を求めない。60点以上の結果をつなげる。
    • ドライバーは OB や林に入れず、ラフで止める。
    • アプローチならピンによらなくても、グリーンに乗せる。
    • バンカーは 1ショットで出す。
  • 「打ちたいボール」ではなく、「打てるボール」でプレーする。
  • ミスしたら、その後の処理を 1ストロークで済ませる。
  • 飛距離はキャリーで把握する。
  • ハンディキャップ 3以下になると、飛距離が武器になる(それまではスコアに関係ない)。
  • よいライとは、ハーフトップにヒットしてボールが上がる「キャリーする」ライ。
  • 悪いライとは、ハーフトップにヒットして「キャリーしない」、トップになりやすいライ。

特にミスを防止する「スイング部品」と、それを練習で学び、実戦で組み合わせて「調合」するスイングマネジメントをする考え方は興味深い。その例は以下の通り:

  1. トップ防止部品:
    • 原因:インパクトでボールに届いていない、インパクト後クラブが低く長く出ないで、いきなり上に上がる。
    1. アドレスを近く。右ひじを軽く曲げ体につける距離。
    2. アドレス時に頭の位置を低く。
    3. バックスイングで浮き上がらない(アドレスとトップが同じ高さ)。
    4. ダウンスイングで左ひざを踏み込む。
    5. ダウンスイングで左肩を開かない。
    6. ダウンスイングで右ひじをリリースする。
  2. ダフリ防止部品:
    • 原因:高く打ちたい感情など。
    1. ダウンスイングで右手のコックを入れる。
    2. ダウンスイングで右ひざを左ひざに寄せる。
    3. ダウンスイングで右肩の高さをキープする。
  3. スライス防止部品:
    • 原因:アウトサイドインの軌道、フェースが開いているなど
    1. アドレスで右ひじを軽く曲げ体につけ、ボールの近くに構える。
    2. フックグリップにする。
    3. 肩のラインが左に向かず、スクエアにする。
    4. バックスイングで右腰と右肩を深く引く。
    5. 切り返しで左足かかとを踏み込み、コックをさらに入れてからダウンスイング。
    6. ダウンスイングのスタートで左肩を開かない。
    7. ダウンスイングで手を振る感覚を持つ。
    8. フォロースルーで左ひじをひかず、左ひじを下に向け、左親指を立てるように振る。
  4. フック防止部品:
    • 原因:軌道に対してフェースがクローズでヒットしている。
    1. ダウンスイングで右手の軌道をインサイドから使う。
    2. ダウンスイングで右腰がボール側に出ないように注意する。
    3. ダウンスイングで右手をコックする。
    4. ダウンスイングで右肩の突込みを注意する(アドレスの位置でインパクトする)。
    5. インパクト以降で右手のひらが返らない感じで振る。
  5. プッシュ防止部品:
    • 原因:体に対して、手元やクラブが振り遅れている。
    1. アドレスでボールの位置を左にする。
    2. フックグリップにする。
    3. ハンドダウンでアドレスする。
    4. ハンドファーストで構えない。
    5. アドレス・トップ・ダウンで上半身をボールの右にキープする。
    6. ダウンスイングで左肩をキープして開かない。
    7. 切り返しで左ひじを伸ばしすぎない(アドレス時のひじの形でダウンスイング)。
    8. ダウンスイングで左手甲を下に向ける感じ。
  6. プル防止部品:
    • 原因:ダウンスイングがアウトサイドから入る、フェースのヒールにヒットする、極端にクローズフェースでインパクトする、など
    1. アドレスでボールの位置を右にする。
    2. ダウンスイングで右ひざ・右腰がボール側に出ないようにする。
    3. ダウンスイングでインサイドからスイングする。
    4. ダウンスイングで右手をコックする。
    5. ダウンスイングで右肩の突込みを注意する(アドレスの位置でインパクトする)。
    6. ヒールヒットしない(トウヒットで OK)。
    7. 右手がインパクトで返らない感じでスイングする
  7. シャンク防止部品:
    1. アドレスでボールの近くに立ちすぎない。
    2. ダウンスイングの右手の軌道をインコースにする(アドレスより靴側をスイングする感じ)。
    3. ダウンスイングで上半身を右にキープする。
    4. ダウンスイングで右肩の突込みを注意する(アドレスの位置でインパクトする)。

この 7つのミスショットには関連があり、ミスがつながりやすい親戚関係にある。そしてそのミス防止方法も似ている:

  • 第1グループ:「トップ」&「スライス」&「プッシュ」
  • 第2グループ:「ダフリ」&「フック」&「プル」&「シャンク」

そしてナイスショットには 3種類がある。そして上記のミス防止の「スイング部品」を組み合わせて、ナイスショットにしていく。

  1. ジャストミート系 = トップ防止 + ダフリ防止
  2. ストレート系 = スライス防止 + フック防止
  3. 平行発射系 = プッシュ防止 + プル防止

球筋のコントロールも「スイング部品」の組み合わせである。

  • フェード = プッシュ防止 + フック防止
  • ドロー = プル防止 + スライス防止

こういう「スイング部品」を練習で会得し、実際のラウンドで「調合」して使うことで、スイング技術を高めていく。

…とまぁ、こうなれば理想なのだが。そもそもミスショットをした時点で、何が原因だったか、そのファクトファインディングさえできないのが現状である。「あ、今のはダウンスイングで力んだ。」「切り返しを急いだ。」とかを感じるくらいが関の山だ。ここに書かれているような言葉のレベルで、自分のスイングを内省できるようになるのはいつの日か…。

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