学会の懇親会を早々に切り上げ、chez tomo(シェ・トモ)へ。会社での大先輩にあたる方と食事。今は退職され食品スーパーの社長になられている。研究所にいた自分をいつも外の世界に誘い出してくださり、随所でアドバイスをいただいた方である。特に Sun に代表される Silicon Valley の IT 企業とのおつきあいは、その方の存在抜きには考えられず、米国の一流の技術者たちとの交流は自分の視野を大きく広げる機会となった。
僕はソフトウェア技術者・プログラマを出発点として、技術マネジャー、営業マネジャーを経て、今は事業経営の一端を担う身である。しかしその方から見ると、僕はより技術サイドに身を置き、ビジョンをもって将来の技術と事業をつなぐ役目を担う方が、長い目で見たときに価値がある（世の中に貢献できる）とのこと。なるほどとも思う。大先輩の貴重な助言に半ば賛同しつつも、率直に考えると、今は経営者を志す気持ちの方が強い。
食事、ワイン共にとてもおいしかった。料理は味付けだけではなくプレゼンテーションがすばらしかったし、選んでいただいたワインはこれぞ Cabernet Sauvignon 本来の味というものであった。銘柄は同席した友人に確認できた時にでもまた。
