Muranaga's View

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新綱島駅の新設:相鉄・東急直通線計画への懸念

相鉄線東急線が相互乗り入れをする「相鉄・東急直通線」の計画ルートがまとまり、事業説明会が沿線地区にて行われる。その案内のチラシ(PDF版相鉄線サイトより)が僕の家にも届いた。

「相鉄・東急直通線」「神奈川東部方面線」と呼ばれる計画の一部であるらしい。2015年(平成27年)にまず、相鉄と JR 東海貨物の横浜羽沢駅が結ばれ、さらにそこから新横浜を経て2019年(平成31年)に東急日吉駅までを結ぶ計画である。

相鉄・東急直通線

今回の計画で綱島駅の東側に「新綱島駅」ができる模様だ。チラシに掲載されている計画路線図を見てみると、「羽沢(仮称)」、「新横浜(仮称)」、「新綱島(仮称)」とあって、日吉駅につながっている。さらに目を凝らして計画図を見てみると、計画路線はまさに現在の大倉山駅の場所を通過している。新横浜と新綱島の間は地下で結ばれるらしいから、大倉山駅の地下を通過するということだろう。単に通過するだけなのか、それともここに大倉山の地下駅が誕生するのか。大倉山在住の地元住民としては非常に気になるところである。

渋谷から新横浜へのアクセスがよくなるとか、相鉄線から都心への時間が短縮されるとか、いくつかの利点が訴求されているようだが、大倉山在住の身に限って言うと、今回の新路線により利便性が増すとは思えない。たとえ大倉山駅の地下プラットフォームができたとしても、新横浜まで行く時間がほんのわずか短縮されるだけだ。しかも現計画では大倉山駅は通過するだけのように見受けられるので、メリットがほとんど感じられない。むしろ相互接続により、東急線の混雑がひどくなることの方が心配である。また相互接続路線での事故の影響が東急線にも及ぶのも好ましくない。

今から10年以上先も大倉山に住んでいるとは限らないし、そんな先の将来の心配をしても仕方がないが、実際に工事が始まると周辺道路の混雑が問題になるだろう。まずは綱島街道。新綱島駅の予定位置を見ると、新路線は綱島街道と交差するので、そのための工事が行われるだろう。休日はいつも混んでいる綱島街道がますます渋滞することになる。それから環状2号線。新路線の大倉山 - 新横浜 - 羽沢の区間は、環状2号線の地下を通ると思われるので、ただでさえ混雑しているこの幹線道路がどうなるのか。休日はまったく動けないほど渋滞してしまうのではないだろうか。<追記: 新綱島駅の新設:住民説明会の情報>