クレイトン・クリステンセンのイノベーション理論については、以下の3冊の本がある:
- 「イノベーションのジレンマ」
- 「イノベーションへの解」
- ジレンマの解決・破壊型イノベーションに向けての理論提示
- 「明日は誰のものか」
- 前の2冊で構築した理論を使って業界の未来を見通す方法を提示
- 製品や顧客の「属性」ではなく、顧客の置かれている「状況」すなわち「片付けたい用事」に着目する
- 「非顧客」「無消費」に焦点を当てる
- コモディティ化が起こっているすぐ隣りのバリューチェーンにおいて脱コモディティ化が起こる
「ブルー・オーシャン戦略」と共通しているのは、「非顧客」「無消費」に焦点を当てること。概念的には理解できる。しかし実際に自分で考えてみると、非常に難しいことがすぐにわかる。
いずれも見通しをよくする考え方についてまとめてある本であるが、イノベーションを起こす人ではなく、その環境作りをするマネジャーのために書かれた本である。イノベーションは結局のところ、情熱と執念の人のなせる業である。そのアイディアは現場の人間の徹底した努力の積み重ねからしか生まれない。
イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 株式会社翔泳社
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 新書
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イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,マイケル・レイナー,玉田俊平太,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/12/13
- メディア: 単行本
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明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,スコット・D・アンソニー,エリック・A・ロス,宮本喜一
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: 単行本
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