帰省中、 「箱根駅伝まるごとガイド2008」に掲載されている地図を見ながら、駅伝を TV 観戦した。
今年の箱根駅伝は3校が途中棄権という波乱のレースとなった。棄権せざるを得なかった選手の胸の中は、責任を果たせなかった無念さ、チームメートに対する申し訳なさでいっぱいだったことだろう。これから彼らが向き合わなければならない試練は大変なものであろうが、乗り越えていって欲しいと思う。
箱根駅伝を扱った小説と言えば、三浦しをんの 「風が強く吹いている」が秀逸である。たった10人の素人集団が予選会から箱根駅伝出場をめざすという、現実にはあり得ないような設定の物語だが、個性的な学生たちがランナーとしてめざめ、真剣に箱根をめざすようになっていくさま、頂点をめざす姿に心を打たれる。
長距離ランナーには単なる「速さ」ではなく、「強さ」が求められる。「走る」ことは、「生きる」ことそのものに重なっていく。
- 作者: 三浦しをん
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