Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

英語のアウトプット力を磨きたい:シャドウイング

グローバル・インターネットには実名という壁がある訳だが、もう一つ英語という言語のハードルもある。ぼくの今の悩みは、英語でのアウトプット力である。

仕事で英語を使う機会はほとんどないし、今さら、会議やタフな交渉など、日本語でもコミュニケーション力が問われる場面に英語で臨めるようになるなど、望むべくもない。そこまで高度な「仕事で使える英語」とまでは行かなくても、e-mail をはじめ、ソーシャルメディアの中で、英語を書くことがあまり苦にならないくらいにはなりたいと考えている。ところが「ながら」でも英語に触れることのできるリスニングと違い、ライティングを鍛えるには、本来ならば、意識的に机に向かう時間をとって訓練する必要がある。

率直に言うと、かけた労力に対して上達が感じられなくなった今、机に向かって勉強するまでの情熱が湧かない。そういうぼくのような(横着な)人のための訓練方法として、よく言われるのはシャドウイングである。これは歩きながらでもできる勉強方法であり、TOEIC 満点を取った友人にも勧められた。彼の弁を借りれば、「口から正しく出すために詳細まで聞き取ろうとすれば耳が良くなり、そのまま追いかけて喋るために口が速く動くようになり、口からオウム返しに真似るにせよ英語のフレーズは結構頭に残って文法や語法の蓄積になり、書く英語の向上につながり、と結構広い範囲の英語能力について効果がある」ということになる。

こういった効果に加えて、たとえ声に出さなくても、シャドウイングをすると英語を集中して聴くようになる。今日たまたま米国の弁護士の話を聴く機会があったが、口元の動きだけで音に出さずにシャドウイングしてみたところ、細部まで聴きとろうとするので、漫然と聞くより理解が進んだように感じた。


決定版 英語シャドーイング

アウトプット力を磨くためのシャドウイングには、ナチュラルスピードに近く、かつ自分の知らない語彙が少ない素材が有効な気がする。CNN や ABC のニュース、ポッドキャストで配信される講演などもいいが、原文を確認することができない場合が多い。そこでぼくの場合、大学受験レベルの教材を活用している。たとえば『DUO 3.0』『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』など。ボキャブラリーや英語の構文・文法を頭に定着させることを期待している。少しまとまったパッセージをシャドウイングする時は、杉田敏さんの『ビジネス英会話』(旧『やさしいビジネス英語』)シリーズと、その時の気分に合わせて使い分けている。


DUO 3.0 DUO 3.0 / CD復習用 ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

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