早朝に米国出張（シアトル）から帰国、午後から国内出張（福島）というハードスケジュールでしたが、その合間を縫って、敬愛する河田勉さんの葬儀に参列することができました。研究所からネット事業カンパニーへと、僕を導いてくれ、楽しくかつ厳しく仕事をすることを身をもって示してくれた方でした。いつも厳しい彼に「信じるから任せる」と言われた時の緊張感と責任感。手を抜いているという訳ではないけれど、少し楽をしている時には「易きに流れているね」との的確な指摘…。
仕事を離れると例えばちょっと辛口の映画・ミステリー批評。フェルメール。多くの趣味をお持ちの中で、特に釣りが大好きで、僕の結婚式に釣りの用意をして来られたことや、一緒に飲んでいたら釣り船の時刻に遅れてしまわれたことが、鮮やかに蘇って来ます。月が変わって出港時刻も変わっていたのですね。お茶目な側面を垣間見た瞬間です。そう言えばあんなに優秀なのに自他ともに認める方向音痴で 、iPhone の登場でどこにでも迷わずに行けるようになった、と嬉しそうに話しておられたっけ。
ホテルに一人でいるといろんなことが次々に思い出されます。
どこまでも真っ直ぐで、率直な方でした。68歳の誕生日を前に、あまりにも早く逝ってしまいました。
今日、晴れてよかった。
