Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

会社帰りに「フェルメール展」に行ってきた(上野の森美術館)

休日に上野に行くと、上野の森美術館「フェルメール展」に結構長い列ができているのを見かける。この展覧会は、入場時間帯を予め設定したチケットを購入する必要があるのだが、休日はキャパいっぱいに人を入れているのだろう。オンラインのチケット購入サイトを見ると、実は平日の午前中もチケットは売り切れ状態であり、おそらくシニアの方たちは平日に行っていると思われる。

フェルメール展
フェルメール展(上野の森美術館

…という状況から判断して、会社帰りの夕方に出かけることにした。17:00-18:30 入場のチケットを購入、17時に行くと並ぶというので、17:30 過ぎの到着をめざし、その結果すんなりと並ばずに入場することができた。そこそこの混雑だが、2重3重にもなった人垣の後ろから見るということはなく、ちょっと頑張れば、絵のすぐ前まで進んでじっくり観ることができる。チケットは 2,700円と高額だが、通常であれば展示されている絵の横にある説明書きを、すべてまとめた小冊子がもらえて、かつ石原さとみによる音声ガイドがついてくる。

フェルメールの魅力は、さまざまな人によって語り尽くされている。僕自身は、写実的な描写の中にある柔らかな光の表現と、描かれている静謐な世界が好きである。

今回来日している作品のみどころについて、美術評論家の千足伸行氏が解説している。事前に予習しておくと、さらに興味深く鑑賞できると思う。

croissant-online.jp

今回 8点ものフェルメールの作品が来ている訳だが、初めて観るのは「マルタとマリアの家のキリスト」「手紙を書く婦人と召使い」「手紙を書く女」「赤い帽子の娘」の 4点。「牛乳を注ぐ女」は 2007年に来日した時に観ている。また2010年、ベルリン国立美術館(絵画館)に行った時に「ワイングラス」「真珠の首飾りの女」を観ており、この 2点は 8年ぶりの再会ということになる。当時、絵画館は周りには誰もいない状況で、2点のフェルメール作品を独り占めすることができた。そしてもうだいぶ昔に、ニューヨークのメトロポリタン美術館に行った時に観て、今回再会したのが「リュート調弦する女」である。その時には「眠る女」「少女」「水差しを持つ女」「信仰の寓意」も観ているはずだ。最も人気の高い「真珠の耳飾りの少女」は2012年来日の折りに、目に焼き付けるようなつもりで観た覚えがある。こうしてみると、フェルメール全作品 35点(37点という説もある)のうち、1/3 の 13点は観ていることになる。

オランダのマウリッツハイス美術館の「デルフトの眺望」は、いつかこの目で観てみたい。

www.vermeer.jp

muranaga.hatenablog.com

muranaga.hatenablog.com

muranaga.hatenablog.com