Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

海堂尊「チームバチスタの栄光」シリーズ

大学病院における医療現場を活写した「チーム・バチスタの栄光」が面白い。外科手術の現場・大学病院内の派閥争いなど、勤務医ならではの臨場感のある設定と、思いっきりキャラが立った登場人物たちが繰り広げる議論の応酬。 バチスタ手術医療過誤を扱う。

第2作「ナイチンゲールの沈黙」は今ひとつだったが、「ジェネラル・ルージュの凱旋 」では、将軍(ジェネラル)と呼ばれるほど優秀な救命救急センター部長が、現場と乖離した倫理委員会を粉砕する様に喝采。この二つの物語は同時に進行していく。

そして半年後のサイドストーリーに相当する「螺鈿迷宮」。これも一気に読み終えた。

それぞれの物語は医療過誤、小児科・産婦人科、救命救急、終末期医療など現代医療の抱える問題を扱う。経済原理を優先させることによってもたらされつつある医療システム破壊の可能性を示唆し、それに対する現場の医師からの提言・メッセージが全編を通して伝えられる。

チーム・バチスタの栄光 ナイチンゲールの沈黙 ジェネラル・ルージュの凱旋 螺鈿迷宮