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「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展(東京国立博物館)

東京国立博物館(トーハク)で開催されている特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」を観に行く。

トーハクでは、昨年に興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」、今年初「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」、と、次々に仏像の展覧会が開催されている。昨年の「運慶」に続いて、今回は快慶、行快、そして肥後定慶といった慶派の仏師による仏像が展示されている。

大報恩寺でも年に数回しか公開されない秘仏「釈迦如来坐像」は、快慶の弟子である行快の作。寺外初公開。

そして広くスペースを使って、快慶の十大弟子立像(りゅうぞう)が立っている。釈迦の弟子の中でも優れた10人を指すが、一人ひとりの表情が豊かで個性的。快慶の工房で制作された。

展覧会の最後を飾るのは、肥後定慶による六観音菩薩像。慶派の仏師で、定慶という人は4人いるそうだが、中でも肥後定慶と呼ばれる仏師は、運慶の次世代の実力派の一人。輪廻転生の六道(天、人間、阿修羅、畜生、餓鬼、地獄)から救ってくれる観音菩薩が、それぞれ如意輪観音、准胝(じゅんでい)観音、十一面観音、馬頭観音、千手観音、聖(しょう)観音である。定慶自筆の銘がある准胝観音は、髪の毛先など繊細な表現がなされている。六観音のうち、聖観音像が写真撮影可となっている。

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www.tnm.jp
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