Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

梅田望夫さんに講演していただく

梅田望夫さんにオフィスに来ていただき、Google を中心とした業界の現況、そこからわれわれのビジネスに対する implication について、講演をしていただいた。

Google は検索連動広告という圧倒的に巨大な事業ベースを基盤に、その周囲で採算を度外視してソフトウェア・サービスを拡充している。Google の対象とする領域を真っ当にやるのではなく、さまざまな境界領域においてイノベーションを起こすべきである。そこでは単なる技術にとどまらない作家性が必要となる。」というのが梅田さんからのメッセージ。Google が「一人シリコンバレー化」して元気なベンチャーが減ってきた気がすると言われていたが、個人的にも気になるところである。

一方通行の講演ではなく、いくつかのテーマについて自由に議論を実施した。たとえば「セカンドライフモバゲータウンのような仮想空間やコミュニティがインターネットに与える影響」、「SaaS (Software as a Service) vs. 無償の Google Apps」など。

ある一つの方向に突き詰めて考えていったときにどうなるか、梅田さんはある意味極端とも言える切り口を示して、聴いている者たちの思考を促す。普段なかなか考えない視点を提供してもらい、われわれの事業モデルや技術開発の方向について再考するよい機会となったと思う。