Muranaga's View

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コンピュータ将棋選手権を観戦

一緒にゴルフをした友人が、コンピュータ将棋協会の主催するコンピュータ将棋選手権に出席するというので同行、初めてコンピュータ将棋を観戦した。その様子はネット中継ブログに掲載されている。

大盤解説勝又清和六段・熊倉紫野女流初段(6回戦)、広瀬章人五段・藤田綾女流初段(7回戦)が担当。勝又六段のユーモアあふれる軽快な語り口は印象深い。一秒数百万手を読むコンピュータが指す手について、プロ棋士は盤面を一目見て「この手はない」と言っている。その食い違いがなかなか面白かったし、かなり定跡を学んだとは言え、コンピュータ将棋がプロ棋士に勝つにはもう少し時間がかかりそうな気がした。たとえば勝又六段によれば、「入玉はよいサンプルがあまりない。だからコンピュータ将棋も入玉はまだまだ。」とのこと。なるほど。

コンピュータ将棋の開発者にとって、自分が開発したプログラムがプロ棋士に挑戦できるのは感慨深いだろう。自分が果たせなかった棋士への夢を、コンピュータプログラムという自分の子供に託すようなものなのではないだろうか。そんなことを勝手に想像しながら、テレビで見かける棋士たちが自分の目の前を通るというだけで興奮した。来てよかった。