ゴールデンウィーク中のあいにくの雨。こういう日は美術館めぐりに限る、というので上野まで出かけた。まずは腹ごしらえということで、国立西洋美術館のCafe すいれんにてランチ。中庭の新緑が美しい。
そして東京国立博物館(トーハク)の「栄西と建仁寺」展へ。日本史の授業で禅宗を広めたと習った栄西禅師は「えいさい」ではなく「ようさい」と読むそうだ。栄西禅師が開祖となって建立されたのが建仁寺である。
見どころの一つは国宝になっている俵屋宗達の「風神雷神図屏風」。同じ博物館に所蔵されている尾形光琳による模作と比べてみると面白い。また 3,300万画素の 8K 映像でその細かな筆使いを見ることができた。
そして海北友松による雲竜図。
建仁寺の四頭茶会を再現した展示とビデオも非常に興味深い。
時を同じくして「キトラ古墳壁画」展も開催されていたが、雨の中 30分外で待たされ、さらに中に入ってからも 30分かかるということだったので断念。ホテルオークラ ガーデンテラスにて、一息つく。
国立博物館をあとにして東京都美術館の「バルテュス展」(特別サイト)へ。独特の世界観・作風は、残念ながら僕の好みではなかったが、初期から晩年までの作品を集めた展示、スイスにあるアトリエを再現した展示は、貴重な機会であったと思う。
最後はパンダを見に、上野動物園へ。雨の中、足を投げ出すように座って、竹をむさぼる様は見ていて飽きない。癒されました。