Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Apple が TiVo を買収?

ニッポン放送をめぐるライブドアとフジテレビの戦いも面白いが、米国では TiVo を Apple が買収するのではないかという復活したようである(Forbes にはそれを否定する記事も)。

TiVo は既に 300万会員を突破、その一方で CEO、社長が相次いで辞意を表明している。映像レコーディングというサービスの中で、新たな広告モデルを確立しつつあるが、残念ながら利益を出すにいたっておらず、時価総額も 3億USドルといったところである。これを Apple が買収すると Steve Jobs ならではの手腕で、映像コンテンツ提供者へ働きかけ、既に 300万もの出口となっている TiVo レコーダを使った新たな映像配信ビジネスの可能性が、現実性を帯びてくる。iPod - iTunes Music Store のような機器とサービスを組み合わせたビジネスを、映像でも Apple が実現する構図である。

ただ TiVo のビジネスモデルは、TV局や大手広告代理店が存在する日本では、今の形では適用できないと見ている。また HDD/DVD レコーダの普及も、米国と日本とでは異なる様相を呈している。その中で、TV 映像をめぐるネットサービスについては、どのような商機が考えられるか考えてみたい。