サントリー美術館リニュアル記念第2弾の展覧会は「日本美術の裏の裏」展。サントリー美術館が「生活の中の美」をコンセプトに掲げる中、日本ならではの美の楽しみ方、目に見えていない「裏」に、隠されている「裏」の魅力を紹介する展覧会なのだそうだ。展覧会場は襖を配したり、影で字を構成したり、なかなか凝った作りになっている。そして写真撮影が可能となっている。
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「小をめでる」章では、ミニチュアサイズの雛道具の精巧さに目を奪われる。
野々村仁清の《色絵鶴香合》は、さまざまな角度から見ると、その方向によって印象が変わる例である。
「風景にはいる」章では、風景の中に描かれた小さな人物、「点景人物」に注目して、その気持ちになって絵を眺める鑑賞の仕方を紹介している。広重の東海道五十三次は、そのよい題材である。
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この展覧会「日本美術の裏の裏」自体の裏側、については、美術館のサイトの動画で詳しく知ることができる。出かける前の予習にぜひ。ミニチュアの雛道具を展示するのに18時間。展示品を並べ終わって、照明の調整をするのに2日間。展覧会を運営する裏事情がわかります。
【展覧会の裏側】サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展Ⅱ「日本美術の裏の裏」 5分20秒
【展覧会の裏の裏側~担当学芸員による裏話】サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展Ⅱ「日本美術の裏の裏」 6分8秒
サントリー美術館をあとにして、フジフイルム・スクエアに立ち寄る。音楽家をとり続けた木之下晃による、モノクロームの写真が飾られている。クラシック音楽を聴いていた頃が懐かしくなる写真である。